神権政治の米国 いやはや
このことは 例えば 経済学者のケインズに対して払うべき尊敬は 同様に 保守派新古典派経済学者のフリードリッヒ・ハイエクにも払うべきだというような生易しいもんではないらしい(私は ハイエクが嫌いだが、クルーグマンもそうらしい、あの気味の悪い道徳的な思考を含むハイエクの考え方は流行りのネット右翼みたいで 私も大嫌い)。
つまり、今後は 進化論を教える教授は、その講義に費やした時間と同じ時間を 天地創造について 教えなければ 訴えられるし、地質学の教授は オーソドックスな地質学の講義と同様に、造物主が創りたもうた6000年の地球の歴史を語らなけば、やはり訴えられる恐れがある ということになる。
ニューヨーク タイムスの クルーグルマンのコラムを読むのを楽しみにしていたのだが、これが有料化されてしまった。実は、掲載されたその日はただで読めるのだが、数日経つと有料化されてしまう。だから タイミングが合わないと ただで読めない。わざわざ有料化された記事をクレジットカードで読む手続きも面倒なんで読まない。で、読まない日が続いていたが、やっとタイミングがあって読めた。
今回は、An
Academic
Question というタイトル。大学人としては 米国は深刻だと言えば 深刻だし 滑稽と言えば滑稽だが 滑稽で済まされるか?と言う感じ。米国では 進化論について確か高校の授業で教えられない州があったはず。あの進化論は神の教えに反するという理由。そんな国なのだが、今度は フロリダ州では 生徒の保守的な考え方が教師から尊重されない場合は、その生徒は教師を訴える権利を有するという法案を通そうとする動きがあるそうだ。こんな動きは希有なことと考えるのは甘くて、他に少なからずの州で同様の動きがあるそうだ。
共和党保守派は大学の教授陣が リベラルなのが気に入らないようで色々と動いているらしい。1970年代に 民主党は 共和党を指して 「信念理念の党」と言ったが、今は、共和党議員自身が「神権政治の党」と言う時代であるそうな。神の共和党は大学がリベラルに偏り、左派的であると揶揄するが、なぜ 科学者には共和党員はほとんどいないのか?
恐ろしいことであるが、米国の多くの市民は 真実は科学研究によって明らかにされるのではなく、神の啓示や黙示によって明らかにされると信じているのかもしれない。今の神権政治的な共和党右派はそうなんだそうだ。ブッシュ大統領は、進化論についての山ほどの科学的な証拠よりも、裁判による陪審員の判断を尊重する気らしい。
このことは 例えば 経済学者のケインズに対して払うべき尊敬は 同様に 保守派新古典派経済学者のフリードリッヒ・ハイエクにも払うべきだというような生易しいもんではないらしい(私は ハイエクが嫌いだが、クルーグマンもそうらしい、あの気味の悪い道徳的な思考を含むリバタリアンのハイエクの考え方は流行りのネット右翼みたいで 私も大嫌い クレバーなクルーグマンが好きなわけないが)。つまり、今後は 進化論を教える教授は、その講義に費やした時間と同じ時間を 天地創造について 教えなければ 訴えられるし、地質学の教授は オーソドックスな地質学の講義と同様に、造物主が創りたもうた6000年の地球の歴史を語らなけば、やはり訴えられる恐れがある ということになる。
米国の今の政権は神がかりだ。狐つきとか あるが ブッシュ大統領は 嘘つきかもしれない。クルーグマンのこの コラムを読んで 呆れるというか 暗澹たる気分になるが、兎も角、ブッシュの政権はあと 4年しかない(4年もある?)。
Posted: 火 - 4月 5, 2005 at 10:20 午後
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