新介護予防給付の疑問:筋力トレーニングについて その2
昨年発表された政府の報告書の『運動訓練(持久性・筋力増強)=運動能力の改善については十分な研究成果があるが、長期的に要介護の発生率を有意に下げるかどうかの検証はない』であるが、なかなか意味深長である...「介護保険制度に乗ってくる要介護要支援の高齢者」では、もう将来の要介護度の悪化が生じていて、運動トレーニングの効果が限定される可能性がある.. 私自身は この新介護予防給付について 全てが全てが反対ではないが、検証を十分に踏まえてやるべきだし、現在の要支援要介護1度の対象者を切り捨てるようなやり方は、介護保険制度の理念からしても絶対に避けるべきだと思う。
昨年発表された政府の報告書の『運動訓練(持久性・筋力増強)=運動能力の改善については十分な研究成果があるが、長期的に要介護の発生率を有意に下げるかどうかの検証はない』であるが、なかなか意味深長である。 そもそも、介護保険制度に乗ってくる要介護要支援の高齢者に対して運動指導をして、本当に要介護の発生率を下げることができるのだろうか?まず、タイミング的に間に合うか?である。「介護保険制度に乗ってくる要介護要支援の高齢者」では運動指導は遅過ぎる可能性がある。その前の段階の高齢者に対する運動指導が必要ではないか?「介護保険制度に乗ってくる要介護要支援の高齢者」では、もう将来の要介護度の悪化が生じていて、運動トレーニングの効果が限定される可能性がある。 そして 「介護保険制度に乗ってくる要介護要支援の高齢者」とは一概に言っても、年齢も性も異なっている。運動指導には 年齢や性への考慮も必要ではないか?しかも、運動能力は年齢が嵩めば個人差が大きくなる。しかも、要介護(65歳以上)の重度化の原因では、第一位が脳血管疾患、第二位が高齢者の衰弱、第三位は転倒骨折である。運動指導における事故、転倒は即要介護度の重度化につながる。つまりリスクもあるのである。高齢者、しかも要支援要介護者に対する運動指導できるスタッフが確保できるのか? 研究事業で成功したものでも、実際の事業化では異なる次元の課題が生じる。素晴らしい発明でも、それを利用した製品の商品化とは別物であると同様なのである。しかも、この新介護予防給付とは、要介護(65歳以上)の重度化の原因の第二位の高齢者の衰弱 に真っ向から立ち向かう ある意味で 大胆不敵な事業である。 私自身は この新介護予防給付について 全てが全てが反対ではないが、検証を十分に踏まえてやるべきだし、現在の要支援要介護1度の対象者を切り捨てるようなやり方は、介護保険制度の理念からしても絶対に避けるべきだと思う。そして、このような高齢者など社会的弱者を対象とする事業の変更では(どんな良い制度変更でも)一気に改めるよりは、徐々に変えて行くのが原則である。しかも、長期的な効果がはっきりしていないなら、現行のサービス事業の部分的改良を行うべきだろう。長期効果がはっきりしてないのにかかわらず、全面的な改変というのは事業としては危険すぎないか?である。
Posted: 日 - 4月 10, 2005 at 05:49 午後
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