Now more than everにはロマンがない


 パブリックヘルスには、primary health careが基本となるのだが、これは1978年に旧ソ連のアルマ・アタでアナウンスされたものである。...ランセットの解説だけでは判断できないが、今度のprimary health careの理念には、効率、有効性、グローバル化、、、、等々、現在の市場経済用語がふんだんに入っている。

 パブリックヘルスには、primary health careが基本となるのだが、これは1978年に旧ソ連のアルマ・アタでアナウンスされたものである。しかし、今やアルマ・アタはアルマティになっている。そして、掛け声はHealth for Allだった。なんとロマンチックだろう。だれもこれが実現するとは思ってないが、「すべての人々に健康を」とは今でも響きが良い。私は好きだ。

 今のキャッチフレーズは、「Now more than ever」だそうだ。これはなんと訳せばいいのか。「今をこれまで以上に」なんだろうか?なんとなくロマンがないと思うのは私だけだろうか。Health for Allの方がインパクトがあった。「Now more than ever」は現実的ではある。今が過去よりもよければいいわけで、皮肉を言えば今が低レベルでも相対的に過去よりもよければいいわけだ。

 ランセットの解説によれば、これからは具体的には強固で効率的なヘルスケアシステムの構築が必要だとされている。この発想はどこかのビジネス経営論そのものである。ランセットの解説だけでは判断できないが、今度のアルマティにおけるprimary health care会議では、効率、有効性、グローバル化、、、、等々、現在の市場経済用語がふんだんに入っている。どうもロマンがない。


Posted: 月 - 11月 3, 2008 at 10:46 午前         |


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