偽物薬剤の規制


 中国からの原材料で製造したヘパリンで、少なくとも81人が米国で亡くなった。... 原材料に過硫酸化ヒョンドロチイン硫酸が含まれていたらしいのですが、これが極めてヘパリンに近い構造で、しかもヘパリンの100分の1の価格で、どう考えても巧妙なcounterfeit(偽物)。

 中国からの原材料で製造したヘパリンで、少なくとも81人が米国で亡くなった。別に中国バッシングをするつもりは無いです。Baxter Internationalの製品である。原材料に過硫酸化ヒョンドロチイン硫酸が含まれていたらしいのですが、これが極めてヘパリンに近い構造で、しかもヘパリンの100分の1の価格で、どう考えても巧妙なcounterfeit(偽物)。実は東南アジア中心に抗マラリア薬の偽物被害も甚大。効きもしない薬剤で命を落とすという悲劇も生じているだろうが、はっきりしたことはわからない。有効成分の含有量が基準に達しない偽薬剤もある。2010年までに、偽物薬剤の売り上げは750億ドルにも達すると推測されている。

 ランセットではこの状況を論説で扱っていますが、求めているのは各国の取り組みの強化です。つまりこの偽物薬剤の製造や販売に対する罰則が各国バラバラで極めて甘い国も多々ある。WHOによると加盟国の2割しか偽物薬剤の規制がちゃんとなされてないし、加盟国の3割は規制が弱いか全く無い。犯罪としての認識が各国とも希薄と指摘している。この現状を打開すべく、IMPACT(International Medical Products Anti-Counterfeit Taskforce)を立ち上げている。経済はグローバル化しているし、価格の安い国から原材料や製品を購入するのは当然のこと。バッシングよりは各国の規制とメーカーの自主的な取り組みが不可欠。



Posted: 水 - 5月 14, 2008 at 08:49 午後         |


©