組織運営と管理は、、


ただいくらナントカ技法とかナントカ方法とかナントカ術など習得しても4)が無ければただの器用貧乏で終る。..現在、病院の勤務医をしているし、他の病院にも応援に行くが、一番、病院の組織運営や管理で大事なのはその病院のポリシーであるし、そのポリシーを組織に属するスタッフがどれだけ共有しているか?. 結局、組織運営や管理では、組織の長になる人物がどのような方針、ポリシー、ビジョンを持っているか?... 問題は、たいしたビジョンやポリシー、方針もない人物が組織を運営管理することからとんでもない事例が生まれるということなのだろう。

 今年も某国立研究研修機関から講師の依頼を受けた。まだ私の出番があるとは嬉しい事だと思う。今月末には、また国立医学部の講義もある。どっちも数年間続いている。そしてタイトルも同じ。使うスライドも基本は同じ。だが、毎年、微妙にバージョンアップをしている。と言うか、同じスライドでも講義する側の自分のスタンスが毎年異なる。毎年、こちらが経験して体験したこと、かつ資料を集めて考察したことが反映するから、当然、毎年違う。

 講義には、1)基本的な知識の理解、2)知識を有機的に応用する技術の理解、3)前述の技術を習得すること、4)技術を用いて何を目指すかを考察すること、の4つがある。おそらく、大学教育では、1)から3)までを学び、大学院では3)から4)までを学ぶのだろう。今月末の講義は1)と2)が目標となるし、某国立研究研修機関では3)と4)が目標となる。

 ところが、某国立研究研修機関での講義について、今までを反省してみると、どうも技術面ばかりを中心にしていたような気がする。テクニカルな面である。これは講義しやすし、受講した方も満足度が高い。こちらも伝授したい技術は山ほどあるし、(場数と修羅場を数多く経験した自分としては?)蘊蓄は尽きない。

 しかし、大学を辞めて現場に10年ぶりに戻ると、やはり最も重要なのは4)の「その技術を用いて何を目指すか」であることを痛感せざるを得ない。勿論、1)から3)までに到達していなければ論外ではある。ただいくらナントカ技法とかナントカ方法とかナントカ術など習得しても4)が無ければただの器用貧乏で終る。「組織運営・管理論」などを担当するが、ではこの「組織運営・管理論」を用いて(実際の現場では)何を目指すかが非常に重要となる。日本語で言えば方針ということ。

 英語ならポリシーだろうか。現在、病院の勤務医をしているし、他の病院にも応援に行くが、一番、病院の組織運営や管理で大事なのはその病院のポリシーであるし、そのポリシーを組織に属するスタッフがどれだけ共有しているか?ということ。でもこれがなかなか難しい。忙しい組織であればあるほど、目の前のこなすべき仕事をこなすのが最大の目的となりやすい。波乗りサーフィンで、つぎからつぎへと来る波を上手に乗り切って、いったいどこに行こうとするか?が無い組織が多い(多分、浜に打ち上げられた状態でサーフィンは終る)。

 結局、組織運営や管理では、組織の長になる人物がどのような方針、ポリシー、ビジョンを持っているか?ということに尽きるわけである。確固たるビジョンがあれば、技術的な運営や管理はそれほど困難ではない(実際は、そうでもないのだが、そういう人にこそ技術的サポートが居るんだが、、、)。問題は、たいしたビジョンやポリシー、方針もない人物が組織を運営管理することからとんでもない事例が生まれるということなのだろう。



Posted: 木 - 5月 8, 2008 at 10:39 午後         |


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