血圧管理


高血圧外来なぞやっていると、少しでも血圧が高いと考え込んでしまう。なぜ血圧が高いのか?と。高いというのは収縮期で140mmHg以上。

 高血圧外来なぞやっていると、少しでも血圧が高いと考え込んでしまう。なぜ血圧が高いのか?と。高いというのは収縮期で140mmHg以上。その昔はそれほど厳格に降圧していなかったような気もしますが、今や降圧目標は120以下と言ってもいいくらい下げてゆきます。降圧薬の発達とともに、今時、下がらない血圧はないはず。降圧薬ではRAS阻害薬、利尿薬、カルシウム拮抗薬の三種のうち単独、あるいは二三の組合せで下がるはず。βブロッカーも処方しますが、中枢性交感神経遮断薬やαブロッカーはほとんど使わない。

 降圧薬の処方でもっとも苦労するのは、患者から同意を得ること。「もう一剤追加すべきだな」と思っても、患者が納得しないことが多々ある。薬が増えることには心理的な抵抗感が強いことが多い。そんな場合は合剤(ARBと利尿薬)が使いやすい。1剤で二種二剤だから。

 透析をやっていると高血圧が見えてくる。透析とは腎臓のノックアウトモデルとも言える状態。腎臓が機能しなければ血圧がどうなるか?という答えを出してくれる。逆説的に腎臓の役割を示す疾病モデルとも言える。ARBや中枢性交感神経遮断薬ではなかなか降圧しない。おそらくこれらの薬剤は腎臓を通しての働きがメインとなるか、降圧作用の発揮には腎臓機能の関与が必要な薬剤ではないだろか。透析高血圧の本態とは、体液貯溜性の高血圧であること。よって透析ならドライウェイトの管理がポイントとなるし、正常腎機能を有するなら、利尿剤による体液貯溜の防止が高血圧の是正に関与する。

 二次性高血圧以外は、すべては体液貯溜性の高血圧状態から始まるのではないか。過剰のvolumeは、血管抵抗を上昇させ、心拍出量を増加させる。血管壁にかかる過大な圧によって血管壁のトーンを上げるだろうし、心臓への後負荷の増大は(それに打ち勝とうとする心臓による)心拍出量の増大を招く。高血圧の初期治療は徹底した減塩あるいは利尿剤から始めるのが妥当だろう。 




Posted: 木 - 9月 17, 2009 at 08:19 午後         |


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