厚労省はガイドラインは出さないんだ
感染症のイダテンのメーリングリストに入っていますが、最近の記事でなるほどと思ったのは、厚生労働省健康局結核感染症課新型インフルエンザ対策推進室によれば、厚労省として(正式の)診療マニュアルは出したことがない、医師免許をお渡ししている以上、診察室のことは信頼して(医師に)任せている、とのこと。これまでの診察ガイドラインのような通知とは、有用な情報が専門団体から出た場合には、周知させていただくこともある程度?というもので、いずれも考え方やガイドラインであって、要求ではない、診療の参考にしていただければとのこと。
感染症のイダテンのメーリングリストに入っていますが、最近の記事でなるほどと思ったのは、厚生労働省健康局結核感染症課新型インフルエンザ対策推進室によれば、厚労省として(正式の)診療マニュアルは出したことがない、医師免許をお渡ししている以上、診察室のことは信頼して(医師に)任せている、とのこと。これまでの診察ガイドラインのような通知とは、有用な情報が専門団体から出た場合には、周知させていただくこともある程度?というもので、いずれも考え方やガイドラインであって、要求ではない、診療の参考にしていただければとのこと。 ガイドラインとはそのようなものだとは理解できますが、はっきりと「(厚労省から)診療マニュアルは出したことがありません」と言われると、ああやっぱりそうなのね、、、と。厚労省としては有用な情報を提供し、診療はあくまでも医師の責任のもとでということ。しかし、これは医師のイニシアチブを尊重ということで違和感はありません。懸念されるのは、厚労省が単に周知した有用情報が官製ガイドラインとして一人歩きして、「ガイドラインの通りのタミフル早期投与」を怠って患者が亡くなったなどと訴訟沙汰になりはしないか?ということですが。 押谷氏の「新型インフルエンザはなぜ恐ろしいか」を読みましたが、重症化するとウィルス性肺炎になるケースがあり、しかもそれが若い世代で見られるというもので、だから「恐ろしい」となるのですが、むしろそうなった場合のレスピレータやICUの不足という日本の医療体制の方が「恐ろしい」わけです。備えあれば憂いなしですが、その備えが今の状況では心もとないわけで、インフルエンザよりも今の日本の医療体制の方が恐ろしいのかもしれない。 確かにネットでみていると、小児科医から待合で診察待ち時間で呼吸がおかしくなる幼児がいて、あわててタミフルとステロイドを処方したとかあります。私の限られた経験だと、ブタフルは子供の病気で、小学校中学校高校生が多く、30代以上では診たことがない。そして前の述べたように、必ずしもタミフルやリレンザの処方はしていません。あくまでも診察によっての処方。押谷氏もタミフル早期投与の効果についてはまだ一定の結論は出してない(当然でしょう)。かつ、早期の抗ウィルス薬の投与が重篤なウィルス性肺炎の予防に効果的かどうかも見解は示してない。感染症学会ではリコメンドしていますが。 またワクチンについてもニュートラルなコメントでした。副作用について監視する必要があるわけで、ベネフィットとリスクのバランスから予防接種という原則でというもの。悩ましい季節です。この本とは関連がありませんが、一部でカナダ?で季節性インフルエンザのワクチン接種で、ブタフルの重症化が起きやすいなどと未確認報告も出ているようです。選択バイアスかもしれません。続報を見てから評価しないとわかりませんが。
Posted: 日 - 9月 27, 2009 at 02:54 午後
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