Barack Obama's inaugural address
今は深刻なチャレンジの時代である(戦争と不況)、アメリカはもともとリスクを取る恐れを知らぬ国だ、アメリカを再生しよう、そのためには信頼を取り戻そう、我々は世界を指導する用意はできている、今こそ平和の時代だ(アフガニスタンの平和を構築しよう(その為には戦争の犠牲を厭わない))、アメリカ人にはデュティがある(責任もある)、(唯一?...
米国民の不撓不屈の精神を示すために戦争の歴史を延べたとすれば、オバマのベトナム戦の位置づけが危うく見える。...
故ジョン・ウェイン主演の同名の映画が有名だが、今更、チェンジのオバマがレトリックとは言え、これらの戦争を取り上げるのは陳腐だし、ケサンをそう位置づけるには、ベトナム戦争世代の私には非常に違和感がある。
友人が、YouTubeでオバマの就任演説を聞いたが、『面白くない』と。演説は仕事中でさすがに聞けないので、あとでネットのBBCで全文を見たが、格調高いのかもしれないが、面白くない、感動もない。それより引っ掛かる所が多々ある。米国の過去の偉業を讃え頑張ろうというだけで、Change
Changeと言って中身がさっぱりわからないイメージだけの具体性の乏しい選挙期間中の演説と変わらない。確かに就任演説では具体性は要らないのかもしれない。しかし、特にキーワードやキーフレーズがない。BBCは就任演説を区切っているが、その小タイトルがオバマの演説をよくまとめているようだ。 すなわち、『Serious
challenges』『Nation
of
'risk-takers'』『Remaking
America』『Restoring
trust』『Ready
to
lead』『Era
of
peace』『Duties』『Gift
of
freedom』である。今は深刻なチャレンジの時代である(戦争と不況)、アメリカはもともとリスクを取る恐れを知らぬ国だ、アメリカを再生しよう、そのためには信頼を取り戻そう、我々は世界を指導する用意はできている、今こそ平和の時代だ(アフガニスタンの平和を構築しよう(その為には戦争の犠牲を厭わない))、アメリカ人にはデュティがある(責任もある)、(唯一?)アメリカ人に与えられた自由を将来の世代に引き継ごう、、、、 気になるのは、まず『Our
economy is badly weakened, a consequence of greed and irresponsibility on
the part of
some, but also our collective
failure to make hard choices and prepare the nation for a new
age.』とのべているところ。米国経済がひどく弱体化したのは、一部の強欲で無責任な連中のせいだと言うのだが、一部ではないだろう。一部の悪者のせいにするのは古典的なレトリックで、米国の経済金融システムの問題であってもっと深刻だろう。就任演説はこれでいいのかもしれないが、(オバマが今回の経済危機を)この程度のものだと思うなら米国経済再生には時間がかかるだろう。 『We
will begin to responsibly leave Iraq to its people, and
forge a hard-earned
peace in
Afghanistan.』これはまあ、アフガニスタンでやるぞ、という当初からの強い意志の再確認だろうが、米国民主党は昔からアフガニスタンとはつながりが深い。その昔はタリバン政府とも仲がよかったのだ。 一番、驚いたのは『For
us, they fought and died, in places like Concord and Gettysburg; Normandy and
Khe
Sahn.』ここで語られる戦争は米国にとって歴史で、かつ大義のある戦争なのだが、最後のKhe
Sahnを除いてだ。ベトナム戦争のケサンの戦いは、戦術的には米国が当時の北ベトナム軍を退けたが、米国の被害も甚大で結果的にケサン基地からその後戦略的に撤収して、以降の米国のベトナム戦の敗退のター二ングポイントなった戦いだろう。米国民の不撓不屈の精神を示すために戦争の歴史を延べたとすれば、オバマのベトナム戦の位置づけが危うく見える。だから今度はアフガニスタン戦争なんだろうか。このケサンを見て、アラモ砦を思い出してしまった。メキシコから独立するためテキサス軍(と言いながら米国だが)は、アラモ砦で壮絶な攻防戦をして全滅した。しかし、その最後まで戦い抜いた精神を米国は称賛している。故ジョン・ウェイン主演の同名の映画が有名だが、今更、チェンジのオバマがレトリックとは言え、これらの戦争を取り上げるのは陳腐だし、ケサンをそう位置づけるには、ベトナム戦争世代の私には非常に違和感がある。違和感どころか嫌な予感がする。 YouTubeを見れば、過去の名演説が聞ける。やはり感動するのはキング牧師
だ。I have
a dream.
そしてJFケネディ
の就任演説が良い。Ask
not what your country can do for you―ask what you can do for your
country. もう一度言おう、オバマの就任演説には、キーワードもキーフレーズもない。 オバマは演説が確かに上手い。しかし、感動は数段キング牧師が優っている。オバマはキング牧師を真似ているのか?と思うほど似ている部分もある。そして演説内容の格調の高さは、ケネディの方がやはり数段優っている。オバマは時代が悪かったのかもしれない。チェンジと言わざる得ない程、米国は病んでいたということだろう。日本人とってはオバマとは小浜市の馬鹿騒ぎでしかないようだが、、、
Posted: 水 - 1月 21, 2009 at 11:04 午後
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