GERDとNERD
ピロリ菌は胃酸の酸性度を弱める作用があるが、年々、日本でもピロリ菌の保菌者は減って、つまりは胃酸が胃酸の酸性度のままのひとが増えて逆流性食道炎が増える。
それに従って、本来の扁平上皮から円柱上皮のBarrett上皮ができてそこから腺癌としての食道癌が増えるなんて仮説が出ている。
ピロリ菌を除菌して難治性潰瘍は減るが、食道癌が増えるなんて言われていたのは知っていたけど、まあ仮説だしなあと思っていたが、実際にGERDやNERDが多い臨床現場を見ると信憑性を帯びてくる。
15年ぶりに臨床に戻ると昔と違うことと、同じことがある。同じこととしては昔の疾患は昔と同じということ。健診で中年男性で貧血のかたがいた。中年男性の貧血は、よくあるのは痔の出血。でなければ胃潰瘍。でもこれなら腹部症状がある。腹部症状がなくて胃がん検診をしらばく受けてない、それでいて小球性低色素性貧血の男性なら癌を疑うべしとは昔から言われていた。でやっぱり胃がんがみつかった。これは昔と同じ。
違うのはガード。こんなの昔は無かった。ガードとは GERD:Gastro
Esophageal Reflux
Disease で、いわゆる逆流性食道炎。ところがGTFをしても何もない。これが
NERD で non-erosive GERD
の略。そんな症例が結構居るんですね、これが。これはなんなんだ?と思ってしまう。文献を読むと日本人にはこのNERDが多いらしい。いつからこうなったんだろう。またぞろ、食生活が欧米化したせいだとある。それもあるでしょう。
そしてもう一つはピロリ菌の除菌のせい。ピロリ菌は胃酸の酸性度を弱める作用があるが、年々、日本でもピロリ菌の保菌者は減って、つまりは胃酸が胃酸の酸性度のままのひとが増えて逆流性食道炎が増える。それに従って、本来の扁平上皮から円柱上皮のBarrett上皮ができてそこから腺癌としての食道癌が増えるなんて仮説が出ている。ピロリ菌を除菌して難治性潰瘍は減るが、食道癌が増えるなんて言われていたのは知っていたけど、まあ仮説だしなあと思っていたが、実際にGERDやNERDが多い臨床現場を見ると信憑性を帯びてくる。欧米の白人ではBarrett上皮を母体とする食道腺癌が急増しているとか。欧米の20年、30年遅れの疾病パターンが日本だから、今後、どんどん増えるのか??
Posted: 水 - 7月 4, 2007 at 10:06 午後
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