公衆衛生と「張りぼての虎」


勇気ある女性検疫官の日本への警鐘と言うべきか。公衆衛生学の日本でのステータスの低さも指摘されてあり、全く同感。

 業界?では話題の本を読みました。まあ、なんと言うか、、、勇気ある女性検疫官の日本への警鐘と言うべきか。公衆衛生学の日本でのステータスの低さも指摘されてあり、全く同感。内容は私自身の行政医経験からすれば、まったくもってその通りで、、、、、 そして「医師は患者のなかにいてこそ医師である」と書いてありましたが、まさにその通り。患者を診なくなった医者はもう(医者としては)終わり。医系官僚という言葉もあるんですが、患者を診なくなった医系官僚はただの官僚でしかないのでしょう。ある時は医師の立場で立ち振る舞い、あるときは官僚の立場で立ち振る舞うというコウモリ的立場は止めて、官僚として徹底すれば良いし、であれば医学部出身の官僚は要らない。先進国において医系官僚なるものが存在するのは日本のみ、それは日本の後進性を示すものと思うのは穿ち過ぎ?

 「張りぼての虎」とは本の筆者の上司であった検疫所長が「張り子の虎」を間違って「張りぼての虎」と思い込んでいるエピソードから出てきた言葉。確かに日本は「張りぼての虎」かもしれない。本の後半に海上保安部のことを好意的に書いていますが、私の亡父は海上保安官だったので少しは良かった。しかし、本の内容は重い。患者のなかに戻った公衆衛生医崩れの自分としてはとても重い。


Posted: 日 - 5 月 31, 2009 at 12:40 午前         |


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