
(1)ナナカマド
七回かまどで燃やしても燃え残るというのが名前の由来とされていますが、実際はそんなことはないようです。生け垣を除く我が家の庭木は、家を建ててから選んで植えたのですが、美しい紅葉,紅い実と名前のひびきが気に入り、主木といえる場所に植えられています。ところが、葉が夏期に枯れて落ちてしまうことが多く、本来の美しい紅葉は見られていません



紅葉と実。残念ながら我が家のものは美しく紅葉してくれず、御近所のものを撮影させて戴きました。葉が保たれ美しく紅葉しているものはどれも回りが広々としており、日当たりと風通しの良さが必要条件と思われました。(2002)
(2)キンモクセイ
この木の魅力は、何といってもその開花時の芳香と思います。これは唯一無二の香りで、キンモクセイの香りとしか言いようがありませんが、強いて例えるとバニラのような(不適切?)甘い香りです。公園樹や植栽として広く植えられていますので、キンモクセイのものと知らなくとも、多くの方が「あ、これね。」とおわかりいただける香りです。これが秋の澄んだ冷気と相まって、何とも爽快な気分にしてくます。上手くしたもので、この香りが仮に暖かい時期にしても、あまり魅力は感じないのではと考えたりします。我が家では、他の花がほとんどなくなってしまう10月の初めに黄橙色の小花が木一面に咲き、秋の深まりを告げて1週間程度で散ってしまいます。私にとっては、「秋の桜」とも言える存在です。強健で、何のトラブルもありません。常緑樹ですが、初夏に新緑と入れ替わります。(2002/01/16)


(3)カツラ
他の庭木は、ほとんどを「えい、やっ」と同時期に植えたのですが、これは4年前に50 cm程の苗木を購入して植えました。秋に黄葉する木が欲しかったのが一番の理由ですが、樹形といい、円形の葉といい、最も木らしい木の一つという感想をもち、どうしても欲しくなってしまいました。他に黄葉する木の代表としてイチョウがありますが、これは大木となり庭木には向きません。シンボル・ツリーとなってもらうべく、庭の真ん中に植えてあります。生長が早いと聞いていましたが、さほどではない印象で、現在私の身長(179 cm)とほぼ同じぐらいの高さです。大きくなるようですが、了解済みです。黄葉の仕方は年によって微妙に違い、何とも言えず美しい冴えた黄橙色になることもあります。新緑もきれいです。まだ小さく役不足ですが、そばにガーデン・テーブルが置いてあり、将来日除けになってくれる予定です。昨年末には、5才の息子のためにクリスマス・ツリーとして飾り付けをしました。飾り付けが難しい大きさに生長する頃には、息子にもクリスマス・ツリーが必要なくなっていることでしょう。(2002/01/16)


もう1枚はクリスマス・ツリーと息子。

(4)スモーク・ツリー
最近、イングリッシュ・ガーデンの必須アイテムの一つとして人気が高いようです。花後に伸びた花柄が密度の低い綿状となり、これが煙りのように見えるということでこの名があります。我が家のものはヤング・レディー




(5)バレリーナ・アップルツリー
文字どうりリンゴなのですが、通常のものと異なり枝が横に張り出さないという特徴があります。この立ち姿が名前の由来です。結構大きくなりますが、背が高くなるだけですので、狭いスペースでリンゴが育てられます。我が家のものはメイポールという品種で、初夏に濃桃色の花を咲かせます。植えたのは7年前なのですが、去年初めて実をつけました。自家結実性がないらしいと聞いていましたので、予期せぬ喜びでした。小さい赤実でとても酸っぱく、食用には程遠いです(幼児には珍しく酸っぱいもの好きの息子は、平気で食べていましたが





(6)ジューンベリー
和名をセイヨウザイフリボクといいますが、最近では日本でもジューンベリーと呼ばれることが多くなりました。食用となる赤い実をつける落葉小高木です。花も実も紅葉も楽しめるとして5年程前に苗木を購入して植えたのですが、まだ一度も花を咲かせてくれません






(7)ライラック
寒地に自生する落葉小高木で、仙台では晩春にボリューム感のある円錐形の花房を多数つけます。花は肉厚で、色は薄紫,赤紫,白などがあります。私見では、爽やかさを合わせ持った華やかな花木という印象をもっています。我が家では門の木として、赤紫花,白花のものを一本づつ植えてあります。芳香花木の代表の一つとされていますが、私はさほどにいい香りとは感じません。日本では北海道が適地とされているようで、場所柄もあるのでしょうか?暑さが苦手で、植え付けは夏に西日が当たらない場所がよいと思います。ハート型の葉は少なくとも仙台では紅葉せず、黄色っぽく変色して落ちるだけです。庭木を選ぶポイントとして、葉が落ちた後の木姿も重要なものの一つなのですが、これにも趣があるとは言えません。ライラックを庭木として選ぶか否かは、花に強い魅力を感じられるか否かということになると思います。イボタという木を台木として苗木を仕立てるため、根元からこの芽(台芽)が伸びることがあり、みつけたらできるだけ根元から切り取ります。これが生長して、ライラックをだめにしてしまうこともあります。(2002/01/30)



(8)ハナカイドウ
春を告げるサクラ(大木となり、庭木にはあまり向きません)に代わるような花木が欲しくて植えました。中国原産の落葉小高木で、リンゴの仲間です。実をつけるミカイドウと区別され、花が美しいのでこう呼ばれます。春を感じさせるという意味でサクラを引き合いに出しましたが、趣は異なり、代用になるという意味ではありません。サクラより大きくより赤味の強いピンクの花を咲かせますが、花柄が長いため垂れ下がり、蕾がふっくらとふくらんだような花が一か所にいくつかまとまって付くため、ピンクのサクランボのような風情です。時期的にはサクラが終わる頃に開花し、花期はサクラより長いです。徒長枝が多く出ますので、剪定を怠ると「暴れて」しまいます。但し、前年の夏に短枝のみに花芽ができて翌春開花しますので、夏以降に短枝を切り取ってしまうと花が少なくなってしまいます。赤星病やアブラムシがつきますが、我が家のものに限ってはごく軽微な被害のみで、管理は楽な印象をもっています。紅葉はせず、枯れ落ちるだけです。(2002/04/08)



(9)ニシキギ
日本各地の山野に自生する落葉低木で、枝に硬いコルク質の「翼」があるのが特徴です。紅葉が錦のように美しいということでこの名があります。秋に自生しているニシキギを見て、その紅葉の美しさ(真っ赤に紅葉します)に一目惚れして植えました。ところが、低木であるのに加えて我が家では生垣(レッド・ロビン)を高く仕立ててあることもあり(妻の希望で目隠しを重視しているためです)、日当たりが良好とは言えないためか、今一つ冴えた色に紅葉してくれません。あちらを立てればこちらが立たずで、ガーデニングは奥が深い(?)です。初夏に咲く淡黄緑色の小花は地味な印象ですが、秋に付く楕円形でオレンジ色の小実は紅葉にアクセントを添えます。落葉した後の木姿は、個性的な枝のためオブジェのようで趣があります。カイガラムシが一度少し付きましたが、それをマシン油乳剤で駆除後何のトラブルもなしです。(2002/04/19)






(10)ハナミズキ
北米原産のミズキ科の落葉小高木で、北海道以外の日本全国で広く植えられています。温暖地では冬期の休眠が不十分となるため生育が悪く、紅葉も美しくならないようです。明治の頃、東京がアメリカのワシントン市にソメイヨシノを贈った返礼として日本にもたらされたのは有名な話です。美しい花・実・紅葉と、三拍子そろった魅力的な花木で、季節ごとの楽しみがあります。4〜5月に白,赤,ピンクの「花」を咲かせますが、花弁に見える部分は実は咢が変化した総苞片と呼ばれる部分で、花はその中心部に小さくつきます。放任しても樹形は整い、剪定はほとんど不要です。夏の乾燥が苦手で、西日が当たらない場所に植え付けるのがよいと思います。同じミズキ科のヤマボウシと似ていますが(ハナミズキは別名アメリカヤマボウシといいます)、ヤマボウシは花(総苞片)の先がとがっている(ハナミズキはくぼんでいます)のが特徴で、花期も1か月程遅くなります。お隣の我が家との境界部分に白花ハナミズキが植えられており、この木については借景で楽しんでいます。(2002/05/30)

(11)サルスベリ
中国南部原産のミソハギ科落葉高木で、樹皮が剥げた後の木肌がツルツルしていて、木登り上手なサルも滑ってしまいそうというところからこの名があります。花の少ない夏期に1か月以上もの長い間花を咲かせるため、「百日紅」とも呼ばれます。梢の先端にフリル状の花弁をもつ花を多数つけます。花色は赤,ピンク,白が一般的ですが、紫のものもあるようです(我が家のものは白花です)。鉢植えに向く矮性品種(一歳サルスベリ)もあり、気軽に育てられます。日当たりがよい所に植え付けることが重要で、日陰ではほとんど花が付きません。また、日当たり,風通しが悪いと、ウドンコ病,スス病(アブラムシの排泄物による)がつきやすくなります。花はその年に伸びた新梢につくため、剪定が花付きをよくするために重要な意味をもちます。2月頃に前年に伸びた枝を強めに剪定し、小枝は根元から切り取ります。寒さに多少弱いと言われていますが、仙台では問題なく地植えで越冬します。春の芽吹きが遅い傾向があり、当初は「枯れちゃった?」と焦ったこともありました。秋には美しく紅葉し、落葉した後の木姿も多彩な枝振りで趣があります。(2002/06/04)





(12)ドウダンツツジ
ツツジ科ドウダンツツジ属の落葉低木で、樹高は数メートル程になるようです。漢字名を満点星躑躅と紹介されることが多いですが、これはドウダンツツジに関する中国の故事によるもののようで、花の付き様を表現したものです。「ドウダン」とは「灯台」のことで、細かく三本に分かれて発生する枝が、古くに用いられた結(むすび)灯台の脚に似ているために付いた名です。結灯台とは、三本の棒を三叉となるように束ねて作った灯明台で、灯明皿をのせて灯りとしたものです。仙台では4月に白い壷型の小花を若葉の萌芽とともに咲かせますが、この木の魅力は何と言っても鮮やかな紅葉にあるのではないでしょうか。萌芽力が強いため刈込みに耐え、玉仕立てや生垣とされることが多いですが、我が家では中高木の根元にいわゆる根じめ風に植えてあります。ニシキギと同じ理由で、我が家での紅葉は今一つです。生け垣としての素晴らしさは秋の紅葉時に最も感じられると思いますが、背が低目で葉が落ちてしまいますので、目隠しにはなり難いと思います。葉が落ちた後の木姿は、細かい枝が密生していて独特の趣があります。刈込むと花付きが悪くなりますので、花を重視する場合は自然樹型で育てるのがよいと思います。夏期の乾燥に弱く、適宜灌水して紅葉まで葉を維持します。他のツツジ類と同様にさび病(カビによる)にかかることがあるようですが、ウチでは今まで何の問題もなしです。近縁種に赤花のベニドウダン,属が異なるサラサドウダン(花が鐘状で、花冠の脈が赤紫に色付く)があります。(2002/07/29)



(13)ロビニア・フリーシア
ロビニアはマメ科ハリエンジュ(和名)属の落葉高木で、別名ニセアカシアと呼ばれます。原産は北米で、耐寒・耐暑性ともに強く、条件を選ばない非常に強健な木です。問題になる病害虫も特になく、日本全国どこでも植栽可能です。フリーシア種の葉色は、新緑が黄金色で、夏期には爽やかなライム・グリーンへと変化し、秋には黄葉します。いずれの時期の葉色も柔らかで美しく、庭にとても明るい木陰をもたらしてくれます。特徴的な葉色のため異彩を放ち、シンボル・ツリー向けです。私も、よその庭に植えられているのを見て一目惚れしてしまいました。花期は初夏で、フジの花に似た房状の白い花が咲きます。生育旺盛で、これが唯一の難点と言えるかも知れません。あっと言う間に6 m前後まで大きくなり、狭目の庭では管理が辛そうです。上に向かってどんどん大きくなりますので、適当な高さで芯止めして樹形を整えていく必要があります。浅根性の根張りは広範で、植え付け場所をよく考える必要があります。(2004/05/16)




こちらをクリックして下さい。
Skip Prev.
Prev.
Next
Skip Next