1階12列29番。なかなか観やすい席。
言うまでもなく名作。歌もストーリーも知っているが、やっぱりオープニング前はワクワクする。どんなオープニングなのか…。演奏が始まり、幕が開き…左右にシンプルなセット、そしてダンスが始まる。足を高く上げる、WSSのシンボルとも言えるスタイル。目の前でWSSが演じられているという嬉しさ。ジェット団、シャーク団のダイナミックな群舞が奇麗。そしてトニー登場。
最初、え、これがトニー、と思ってしまった。なんだか自分が持っているイメージとちょっと違う。でも、歌はなかなかいいじゃないか。マリアも登場。これまた、え、と思ってしまったが、奇麗な歌声はなかなか良い。
そしてそんな第一印象を簡単に吹き飛ばしてくれたのが、まず、トニーが歌う「マリア」だ。すごい声量と奇麗な歌声、素晴らしかった。思いっきり拍手。会場からブラボーの掛け声。それなら次の「トゥナイト」も期待してしまう。マリアの奇麗な声にトニーの声が合っていて、これまた素晴らしかった。
するともちろん、次に期待するのはトゥナイトのリプライズだ。ストーリーは進み、トゥナイトの音楽が演奏され…まずはアンサンブルから入り、少しずつ重なり、そしてトニーとマリアが入る。すごい。2人の見事なソプラノ、テノールに濃厚なアンサンブルに感動。とにかく素晴らしい。ミュージカルの醍醐味。
2幕はクラプキ巡査とかの楽しいナンバーもあるのだが、やっぱりなんとなく暗い雰囲気になってしまって、あんまり好きではない。実際、あっという間にエンディングを迎えてしまった。ラストのマリアの演技には感動。
ダンスが、歌が、素晴らしかった。そしてシンプルなセットが、WSSのストレートなストーリーに、ダンスに、すごく似合っているような感じがした。
いい舞台だった。感動。
当日券。2階S席8列31番。2階は結構空席があった。
ビリー・ジョエルの曲から構成されたミュージカルという事は知っていたが、それ以外の事は全然知らなかった。だからちょっと驚いた。役者はダンスのみ。歌もセリフもない。歌うのは1人、ピアノマンだけ。さらにセリフらしいセリフは全くなく、ビリー・ジョエルの歌のみ。ミュージカルと言っても様々な形があるが、役者がセリフとして歌う一般的なミュージカルの楽しさを期待していただけに拍子抜けだ。普通のセリフも無いからストーリーも抽象的に進む。さらに字幕は文字数が多くて読みづらい。
そう、このミュージカルは、あくまでもビリー・ジョエルの歌、そしてダンスを楽しむ作品だ。ボスター等にもビリー・ジョエルの名にならんで振付、演出のトワイラ・サープの名がある。しかしそのダンスもあまり好きになれなかった。確かに主役のダンスの技は見事なのだが、スピンとリフトが繰り返され、いまひとつメリハリが感じられない。群舞ももう少し奇麗に揃ってくれれば…とさえ思ってしまう。
ラストは一部スタンディング。ビリー・ジョエルが大好きな人には最高の作品だろう。でもミュージカルの楽しさとしては…空席の多さが物語っているような気がしなくもない。
とりあえず全編を一人で歌い続けたピアノマンに拍手。
当日券。1階S席11列27番。開場のちょっと前だったが、なかなかいい席が買えた。
初来日ってことでもちろん観るのも初めてなのだが、ロックオペラということで、どんな雰囲気なんだろうか…まずは紗に映し出される様々な映像とともに背景が演じられる。ようやく紗が上がり、いきなりショッキングなシーン。なかなか面白そうだぞ。
しかし、音がちょっと好きになれない。いかにもマイクを通したという声だけが聞こえてくるという雰囲気。あまりメリハリもなく、歌声にパワーがあってもそれは音量に上塗りされてしまうよう。なんだかもったいないという気さえした。
でも、ピンボールが出たあたりから、そんな事はどうでもよくなってしまった。パワフルな歌があって、ダンスがあって、そしてノリがあればそれでいい。そう感じてきた。確かにキャストは皆歌声にパワーがあるし、そしてダンスも見事だ。次から次へと演奏される音楽も、この作品ならではのものだろう。
ただ、なんだかのれなかったというのが正直なところ。パワーはあるけどもうちょっとメリハリというかリズムが欲しい。ストーリーもすごくシンプルで、ストーリーで楽しむというものでもない。
のれた人はすごく楽しめたようだ。ラストはとりあえず総スタンディングだったけど、煽られて立ったという感じ。拍手は大きかったけど、声は少なかったかな。