きまぐれ観劇日誌
マリー・アントワネット  2006〜2007年帝国劇場公演

東宝

'09
'08
'07
'06
〜'05


'06 M.A.
'09 Les Miserables
'07 Les Miserables
'06 Les Miserables
'05 Les Miserables

'08 Miss Sagion
'04 Miss Saigon

四季

その他

 

2007年5月19日(土) ソワレ

今回もレ・ミゼの発券のために帝劇へ。もうこれ以上観る機会は無いだろうから、My楽としてじっくり楽しんでみようか、という事で当日券。残っているのは主にサイドだが、前回は上手だったので今回は下手。H列10番を選択。
もう何度も観た舞台ではあるが、長く観た舞台でもあり、最後だと思うとなんとなく感慨深くも感じる。隅々までじっくりと楽しもう。最後も笹本マルグリット。落ち着いて、感情豊かな歌い方に好感。ブリキの硬貨のシーン、舞台の一段高い部分の端まで来ていたが(本当に硬貨を投げているのだろうか、よく見えない)、そこから走り出す時にちょっとスリップ。危うく転びそうになってしまった。熱いぞ。
続くシーンでも全体的に熱のこもった雰囲気が感じられる。自分にとっての最後だからそう感じているだけかとも思ったが、塩田さんの指揮がすごい。盛り上がる部分ではタクトを降らずに両手を大きく広げたり、すごく乗っている。オルレアン公のナンバーのラストでは拍手を煽る。いいね、この盛り上がり。
山路ボーマルシェも乗っている。凱旋ではカットされた「老けた赤ずきんちゃん」も「妖怪赤ずきん」として復活。熱く盛り上がって1幕終了。
2幕、笹本マルグリットがいい感じだ。ILLUSIONでも塩田さんの大きなアクション。そしてあっという間に裁判シーン。涼風マリ−・アントワネットの熱い演技が見事。そしてアンサンブルのパワフルなコーラスでも塩田さん煽る煽る。そして濃厚な歌声につつまれ、フィナーレ。
カーテンコールもいつもより1回多く、1階はオールスタンディングになった。M.A.でここまでスタンディングになったのを体験したのは初めてだ。いい舞台だった。
終演後に聞いたのだが、今回は元オルレアン公の高嶋政宏さんが観劇されていたらしい。やはり皆、熱が入るのだろうか。いろいろ賛否両論のあったこの舞台だが、自分にとっては楽しいMy楽となった。

2007年5月12日(土) ソワレ

レ・ミゼの発券のついでに…開演10分前に当日券購入。K列39番。まずまずかな。
マルグリットのチェックさえしていなかったのだが、今回も笹本マルグリット。凱旋公演以降、オープニングシーンでは結構押さえ気味にしているのだろうか。「買わないか」が繊細な声で好印象。その後も強弱を自在に操った歌がなかなかいい。
全体的にもなんだかいい感じ。観る側としても慣れというか、そんなものがあるのだろうか。山路ボーマルシェもいい雰囲気だ。「私こそがふさわしい」の後にもアドリブを入れたが、まぁこれは鈴木オルレアン公が拍手を煽っているのだから、それに対する突っ込みっていう感じかな。その鈴木オルレアン公、いやぁ、いいねぇ。この狂気に満ちたオルレアン公、結構気に入った。今フェルセンは…うーん、やっぱりちょっと好きになれないかな。
山口カリオストロ、うーん、どうなんだろう。やっぱり人との絡みが無いから面白みがいまひとつ。ILLUSIONも、あの歌いっぷりこそ存在感をアピールできるものではあるものの、その歌の内容はむしろカリオストロの存在感を下げていると言えなくも無い。そう考えると、なんだか山口カリオストロは舞台の上で山口祐一郎を演じているような雰囲気さえしてくる。
でも、ラストでは細かい事は忘れてしまう。裁判での二人のM.A.の熱演、そしてそこに被さるアンサンブルの濃厚な歌声がいい。このあたり好きだ。
千秋楽が近づいて来たからだろうか。ラストでは拍手が止まずいつもより1回多いカーテンコール、そしてちらほらとスタンディング。やっぱりスタンディングは良い。いい後味の観劇になった。

2007年4月28日(土) ソワレ

レ・ミゼの7月分窓口発売日。その足でソワレの当日券を購入。E列27番、おいおい、当日券でE列センターブロックとは、まぁ買った立場としては嬉しいが、こんな席も売れ残りなのかなぁ。
前回が新妻マルグリットだったので今回は笹本マルグリットを選んでソワレ。どちらかと言うと特に1幕での笹本マルグリットのほうが好きだ。強い女性ではないかもしれないけれどどこかに希望を持っているような、微妙な雰囲気。
そして良かったのが鈴木オルレアン公。一幕の「私こそがふさわしい」での狂気に満ちたような雰囲気、そしてすごい声量、パワフルな声は見事だった。歌が終わると塩田さんも、そして鈴木オルレアン公も拍手を煽る。これには納得。迫力ある歌声の後には大きな拍手で劇場を包み込みたいものだ。今フェルセン、悪くはないけど、なんかちょっと堅苦しい雰囲気。それがフェルセンなのかもしれないけれど、もうちょっとソフトな感じがあったほうがいいかな。
山口カリオストロのILLUSIONは、あとから追加されたという先入観があるためなのか、それともあの曲独自の音の運びのためなのかわからないけど、ちょっと違和感を感じなくも無い。独特の声量は見事ではあるが、声量だけでは…、と思ってしまう。なんというか、錬金術師、カリオストロ…ではなく、山口祐一郎だ、って感じ。
終演後に史桜さんに挨拶。当日券で5列目って、うーん、それってちょっと寂しいような気もするよねぇ…なんて雑談。いい席が取れるのは嬉しいけど、残席が多いのは寂しいというわがままな観客でした。

2007年4月13日(金) マチネ

凱旋公演のMy初日。残念に思えるほど売り切れとなっている公演が少ない。ということでこの凱旋公演はまだ前売を買っていない。今日も当日券。それでもJ列15番、今までの中でも結構いい席が買えてしまった。
帝劇初演から変わっている点としては、まず大きなところではカリオストロの新曲、ILLUSION。その他若干の演出を修正したようだが、気付かない所も多かったと思う。そして新キャスト、今フェルセンと鈴木オルレアン公。
まずは新妻マルグリット。最初の「どうだい、スミレだよ」が、思ってた以上に優しい問いかけのように聞こえた。今まで新妻マルグリットと言えば強い女性というイメージがあったが、最初から強気な女性ではなく、少しずつ強く成長していくような雰囲気でなかなか良かった。そして鈴木オルレアン公、豊かな声量の歌いっぷりが見事。高嶋オルレアン公はちょっといやしい感じだったが、鈴木オルレアン公は堂々たる狂気と言ったところか。新たなるオルレアン公を観せてくれた。自分としてはこっちのほうが好きだ。ただ女装シーンの声はいまひとつ。今フェルセン、しっかりした大人という雰囲気のフェルセン。井上フェルセンと比べたら、紳士か王子様か…ってとこか(どうも井上君の王子様的雰囲気って抜けない)。しかし「あなたの王妃としてのプライドは、その代償に値するというのですか」というセリフのカットはどう解釈すればいいのだろうか…。あとは、山路ボーマルシェのアドリブが大幅にカットされたが、これは良かったと思う。とにかく長いと感じることもあった。
で、カリオストロの新曲、ILLUSION。どうしても山口祐一郎のために作ったという理由が見えてきてしまう。いわばこの歌はこの作品におけるカリオストロの立場を歌った曲とも言えるが、そもそもカリオストロが必要なのか…とさえも思える。
今後どうなるのだろう。結構テーマとしては面白いし、曲もなかなかいいと思うのだけど、…ちょっと心配にさえ思えてしまった。

2006年12月21日(木) ソワレ

たぶんMy楽。最後にもう一回笹本マルグリットを観たいなぁと思って当日券。13時過ぎに購入したが補助席センターブロック通路側を選んで買う事ができた。中列25番。補助席はセンターブロックは埋まっていたものの、それ以外のブロックでは1人だけ。平日とはいえ楽日近いのにこの状況というのは寂しい。
そして笹本マルグリット、素直に「いいじゃないか」と思った。16日の感想で「笹本玲奈ならマルグリットをどう演じるか」と書いたが、まさに、こう演じる、というのが答えなのだろう。たまたま先に観た新妻聖子と大きな違いが無かったとしてもそれは関係ない。しっかりと笹本版マルグリットを演じてくれている。そして笹本玲奈ならではの雰囲気もしっかり感じられた。ほんと、いいじゃないか。
今まで気になっていた山路ボーマルシェもいい感じだし、涼風アントワネットもいつもながら見事。井上フェルセンも好感。
しかし、この作品には足りないところがあるのだろう。落日を前にした座席の状況、そして凱旋公演の発売状況がそれを証明している。何が足りないのか、東宝もそれを探っているのかもしれない。少なくとも自分は、もう少しそれぞれの歌で盛り上げてほしいと思うし、特にカリオストロの演出には冗長性を感じる。そして山口祐一郎、井上芳雄ら超人気俳優の力だけで客を呼んでいるような感じがしなくもない。
まだまだ未完成。凱旋公演では同じ演出だろうけど、次回公演ではもっと完成度の高い作品になっている事を期待したい。

2006年12月16日(土) ソワレ

1階E列43番。おそらく今回公演の中で一番いい席になるだろう。サイド気味ではあるものの、前方ならではの迫力が楽しめる席。
そしてようやく笹本マルグリット。ミーマイで観せてくれた雰囲気も大きく、こういったシリアスな役は新妻聖子のほうが似合っているかと思っていたのだが、いやいや、笹本玲奈もなかなかいいじゃないか。今回は席も前方という事もあり、大きな目で訴えるような感じまで伝わって来た。ただ、まぁ、最初に観たのが新妻版という事もありどうしても比べてしまうが、歌い方などにそれほど大きな違いが無く、逆にそれがちょっと残念にさえ感じた。笹本玲奈ならマルグリットをどう演じるか、そんな期待もあったのだが。
涼風アントワネット、2幕での涙を流しながらの熱演は本当に素晴らしい。これがベテランというものなのだろう。1幕とのコントラストもなかなか興味深い。井上フェルセンも自然でいい雰囲気だった。
山路ボーマルシェ、例のシーンでのアドリブも短め。長くてもこのくらいにしてほしい。
今回で手持ちのチケットはすべて無くなった。あと1度当日券で観ようか…と思って観る事ができてしまうのがちょっと悲しい。東宝も決して満足していないだろう。まだまだいろいろ演出に手を加える余地があるこのだろう。…この作品の音楽は結構好きだ。「心の声」とか印象に残るメロディーがあるのだが、インパクトある歌は1幕に集まってしまったという感じ。2幕でインパクトを感じさせてくれるものがあまりない。もっと重量感のある歌が2幕にあればいいと思うのだが。
とりあえず、CDの予約が始まっていたので早速予約。「心の声」は欲しい。

2006年12月9日(土) ソワレ

1階K列39番。まあまあ、って感じの席。苦労せず確保できたという事では、なかなかいい席かな。
というわけで3回目になるが、また新妻マルグリット。でも、これがいい。ほんと、こういった逆境に強い女性って新妻聖子に似合っている。今回も、歌声にはパワーがあるし、そして演技やセリフでも熱さを感じさせてくれた。小さな体から出るパワフルな声と強いイメージが見事。
涼風アントワネット、特に2幕でにおいて前に観た時のほうがよかったかな、という感じがしなくもない。まぁ3回目という回数的要因もあると思うけど。そして井上フェルセン、いいねぇ。今まで井上君の歌い方ってあまり好きじゃなかったけど、今回はそんな事を思う事もなく、持ち前の声量のパワフルさをしっかりと感じさせてくれた。で、山口カリオストロ。…うーん、7つの悪徳を…という事については意味あるキャラだとは思うが、なんだか各シーンの流れをブツブツと切ってしまっているようにさえ感じてしまう。あんまりフラフラと出られてはカリオストロというキャラ自体が軽くなってしまうような気がしなくもない。
あとはやっぱり山路ボーマルシェかな。全体的にいいのに、やっぱり七つの悪徳の後の語りが長過ぎる。七つの悪徳がそろったというオカルトっぽささえある雰囲気の直後でいきなり現実に引き戻されてしまう…。
あとはラストかなぁ。個人的にはもうちょっと長めの歌で締めてほしいと思うのだが…。なんだかあっけなく、ぷっつりと終わってしまうような感じ。まぁ、そういう印象を残したいからかもしれないけれど。
カーテンコールでのスタンディングはちらほら。そういえば今日は4月分の発売だったんだ。まだ空席だらけ。こんなもんなのかな。

2006年11月23日(木) ソワレ

1階M列13番。これが前売1枚目なのだが、結局これが2度目になった。その前にもっと観るだろうと思っていたのだが…。
今回もマルグリットは新妻聖子。パワフルなマルグリットが素晴らしい。雰囲気がいいし、歌もすごいパワーを感じさせてくれる。涼風マリー・アントワネット、ちょっとお疲れかな…と感じてしまったシーンもあったけど…気のせいかな、2幕での涙を流しながらのシーンはすごく熱いものを感じた。さすがベテラン。
井上フェルセン、合っているといえば合っているのかもしれないけれど、もしかしたら逆なのかな。つまり、エリザでのルドルフ以来、様々な「貴公子」を井上君を通して観て来たわけで、井上君が貴公子キャラということだけでなく貴公子が(もちろん本物の昔の貴公子なんて観た事ないので)井上君キャラという図式が自分の中に出来上がっているのではないかという疑問が…。まぁそれは余談だが、井上芳雄ならではの声量をふんだんに披露できるようなナンバーが少ないような気がする…。
山路ボーマルシェ、七つの悪徳のあとの語り…。ちょっと長くないか。まぁ、ある意味面白いシーンではあるけれど、あまりにもバックステージねたはこういったシリアスな舞台ではシラけてしまう。ほどほどにしてほしい。

観たのはまだ2回ではあるけれど、ちょっと2幕はだらだらした感じもした。まだまだ出来上がったばかりの舞台だし、生焼けの部分があるように感じられないこともないという雰囲気。今後のブラッシュアップに期待。

2006年11月5日(日) ソワレ

マリー・アントワネット、このあたりの話が特別に好きというわけではないが、どう描かれるのか、どんな歌を聴かせてくれるのはかとても興味があり、楽しみだ。
My初日はいきなり当日券。10時に行ってみたものの列は数人。1階は補助席しかなかったが、センターブロックの上手通路側を購入。中列33番。

山口カリオストロから始まり、涼風マリー・アントワネット。そして場面が変わり、いきなり横の通路を駆け抜けた。新妻マルグリットだ。あぁ、びっくりした。
冷酷なマリー・アントワネットを堂々と演じる涼風真世。しっかりと「いやな奴」を感じさせてくれるが、どちらかと言えば本領発揮は2幕だろうか。いや、1幕の、庶民の事は全然わかっていないという雰囲気もなかなかいい。
そしてその正反対のマルグリット・アルノー。聖子ちゃんが熱い。これが良かった。こういった逆境に強い女性が新妻聖子には似合っているような気がする。とにかく良かった。
プリンシパルキャストが多い中、興味深かったのがオルレアン公かな。今までの高島政宏とはちょっと違った雰囲気にも感じられた。
他、いろいろあるけどまぁまだまだMy初日だし…。

作品としては、結構気に入った。マリー・アントワネットとマルグリット・アルノーの関係が少しずつ変わって行く描写が面白く、感動的だった。ちょっとわからない点もあったけど、何度も観れば、いろいろな発見もあるかもしれない。


Home | Stage Top