きまぐれ観劇日誌

劇団四季 '09

四季

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'09〜 CATS

アイーダ @電通四季劇場 海
2009年10月3日(土) マチネ

いよいよアイーダ東京公演が始まった。その初日。さすがに初日チケット入手は困難だったがなんとか入手、2階A席7列3番。
劇場に入ると緞帳にロゴがあるだけのシンプルな雰囲気。オケピもない。この劇場でオケピ無しとは思わなかった。
幕が開く。蜘蛛女のキスのような開き方が印象的。そのときはまだこの四角が象徴となっていることなど思わなかったわけだが。
まずは五東アムネリスが歌う。予想外に現代的な雰囲気。これからどうなるのか。
渡辺ラダメス。好青年という雰囲気がなかなかいいが、濱田めぐみのパワフルな歌と張り合えるようなもっと豊かな声量も欲しかったように感じた。その濱田アイーダ、序盤はそれほど「濱田さんらしさ」を感じなかったが、少しずつそのパワーが増してくるのを感じる。そして□ではやられた。みごとな声。素晴らしかった。
中嶋メレブ、ばりばりの四季節。特に濱田さんのセリフはすごく自然なだけに、なおさら不自然さを感じてしまう。体が弱ってまではっきり明瞭な声をしっかりと発声してくれるなんて、聴きやすさを通り越してがっかりしてしまう。
飯野ゾーザー、WICKEDで何度も味わったこの声だが、独特な雰囲気でオズの魔法使いと被ってしまう。もちろん悪くは無い。いい雰囲気だ。WICKEDでは無かったダンスも披露してくれて楽しかった。
そしてエンディング。そうか、こうつながっていたのか…最後の最後のシーンで涙が出た。そしてその幕の閉じ方もなかなか良かった。
大きな拍手。カーテンコールが繰り返された。
幕間ではロビーにティム・ライス氏の姿が。日本初公演では無いにしても、やはり東京公演の開始というのはこれだけ意味のあることなのだろうか。

春のめざめ @自由劇場
2009年6月27日(土) ソワレ

1階2列20番。サイドブロックのセンター側コーナー最前列。この作品を最前列で観るとどのような感じなのだろう。
まずはこの作品はステージの空間が面白い。特に大きなセットがあるわけでもなく広々としている。最前で観るとこれに高さが加わって見える。広々とした空間がよる広く感じられた。
サイドではあったが、それだけに逆光が楽しめた。ステージの中央で歌う役者の斜後ろから照明が当たるシーンがいくつかあるが、光源が役者の真後ろになってとても綺麗なのだ。なかなかいい席だった。
谷口ベンドラ、エンディングがオープニングとは全然違うように聴こえた。エンディングの声はすごく綺麗でいい感じだった。厂原モリッツ、見かけとは違うパワフルな声が見事。このギャップがまたモリッツらしくて面白い。柿澤メルヒオール、熱い演技。特に2幕が熱い。もちろん歌も見事。
そしてやっぱり金平イルゼが好きだなぁ。バサバサの髪がいい感じ。モリッツとのシーンでは涙を流しながら歌っていたのが印象的だった。

カーテンコール、最後の厂原モリッツのアクション、面白いね。

春のめざめ @自由劇場
2009年5月17日(日) マチネ

ひさしぶりの自由劇場。1階6列18番。自由劇場は6列までがフラット、7列目以降に傾斜がある。しかしステージ全体が見渡すことができ、いい席だった。自由劇場ってもう少しステージが小さいという印象があったが、いっぱいに広げるとここまで広いのか。客席とのバランスも含め、いい劇場だ。

ステージシートでは係員からの説明を聞き、ちょっと笑いが起こっている。その係員もステージシートに座り、そしてキャストもステージシートに座る。エクウスのように全キャストが予めステージ上に出ているようだ。そしてオープニング。林ベンドラのソロ。そしてセリフが入る。四季っぽさがあるけど、まぁいいかな。
男性の学生陣登場。それぞれの役者にマイクが仕込まれていながらあえてハンドマイクを使うという演出が面白い。それはThe Bitch of Livingですごく効果的になる。マイク無しがこの芝居で「見える」世界であり、マイクを持つ彼らは内面の描写だ。「突然歌い出す」という非現実的なミュージカルの世界をうまい具合に取り込んでいる。面白い。全体的にストーリーは重い雰囲気。そんな中で若者の内心は激動している。その両面を、マイクあり、マイク無しという2つの世界で表現している。このマイク自体はダミーかもしれないが、効果的なテクニックだと感じた。

そして、ステージのセットがまた面白かった。背景のセットには様々なものが置かれている。そしてそのシーン毎に背景内のひとつのセットにスポットライトが当たるという演出。そして明かりの演出も美しく、感動的でもあった。

主役は林ベンドラ、柿澤メルヒオール、厂原モリッツだろうか。それぞれいい雰囲気だったが、中でも林ベンドラ、厂原モリッツが良かったかな。そして白瀬ゲオルグ、ピアノだけでなく歌もしっかり聞かせてくれたのが交換。そして金平イルゼ、悲しくもパワーを感じさせてくれる、いい雰囲気だった。

なかなか面白い作品だった。スタンディングはちらほらという程度ではあったが、自分もスタンディングした。題材としてもストーリーとしても異色のミュージカルではあるが、その異色っぽさをしっかりと表現して、そして楽しませてくれた。