初の四季版WEST SIDE STORY。ということで初めて観る日本語版でもある。チケット上の表記も日本語なので、この観劇記のタイトルも日本語にしてみた。
もう何度も聞いた音楽から始まり…今までに見た事のない、ひとつの場面のセット。ジェット団とシャーク団が戦い合う。やはり最初に観たのが英語版だからか、ちょっと違和感。というかはっきり言って四季節に違和感。
1幕。楽しみなのはMaria、トニーとマリアのTonight、そして皆で歌うTonightだ。しかしまずMaria、阿久津トニーは決して悪くは無いのだが、もっともっと声量のある、とにかく豊かな声量を存分に披露してくれるようなMariaを聞きたかった。というわけで次のTonightも、トニーの歌声がちょっと寂しかったかな。木村マリアは奇麗なソプラノを披露してくれた。
そしてなかなか良かったのがAmerica。なんといっても樋口アニタ、見事な歌声。その存在感にマッチした堂々たる歌声が本当に素晴らしかった。うーん、はやく樋口エルファバも聞いてみたいものだ…。そして楽しみだった、クインテットとアンサンブルのTonight、何かが、何かが足りない。いまひとつ迫力というか濃厚さが足りない。もしかしたらオーケストラなのかもしれないし、全体的な音量なのかもしれない。クライマックスなだけに、もっと圧倒されるようなTonightを聞きたかった。
2幕、美しい旋律のSomewhereを楽しみ、そして楽しいGee Officer Krupke、どんな雰囲気になるのか楽しみだったけど、まぁこんなもんかな。これもやっぱりもっと迫力あればもっともっと楽しくなると思うのだけど。そしてやっぱり樋口アニタが見事。A Boy Like That and I Have A Loveの、木村マリアとのデュオがとても素晴らしかった。
ストーリーはシリアスに進み、衝撃的な、そして静かなエンディング。やっぱり感動的だった。やっぱり名作だ。
来日公演と、そして四季版と観る事ができたが、来日公演で体験できた歌声の迫力を楽しめなかったのには残念。四季としても伝統的な作品なのだから、もっと「すごい」という声が漏れるような舞台であってほしかった。