映画『マレーナ』のモニカ・ベルッチ


モニカ・ベルッチ主演の『マレーナ』を6年ぶりくらいに見た。
ディレクターズ版はまったく違う作品に見えた。

6年前に劇場版を観て、すごいきれいだなあと思った映画。

久しぶりにいろんな場面が追加修正された版をみたけど、
思いのほかエロティック。

そもそもモニカ・ベルッチという女優の魅力に負うところが大きい。
どの監督も彼女の魅力を引き出そうとしているのだけれども、
この映画ほどストレートに彼女の魅力を引き立てた映画はない。
セリフがほとんどない役を体で演じきったモニカ・ベルッチ。
「見られる性」としての女性の苦痛、苦悩、ストレス、
人生の機微をありありと表現できる天才は彼女くらいなもの。
『New Cinema Paradise』の監督でもあるG ・トルナトーレの
なせる技であるのかも知れない。

ディレクターズカットは少年レナートの妄想部分が増えている。
「思春期の少年が大人の女性に抱く焦げ付くような想い」に
より焦点が絞られたので、結果としてモニカ・ベルッチの
エロティックなシーンがかなり増えている。
6年前に見た作品とは思えないくらい少年レナートのドキドキ、
というか、思春期の男の子の持つ「どうしようもない欲望」と
「とまどい」が伝わってきた。

性的な部分が多く描写されたので、時代や戦争に関することが、
以前公開のものよりぼやけてしまったところもある。
日本公開作品では、性的な部分がかなり削除されていたからこそ、
映画として「性」に特化することなく、その時代やイタリアの景色、
戦争、その時代に生きる人々などを、
ひとりの少年と、夫を待つ女性を通して広くイメージできた。

ディレクターズ・エディションはそういう意味で『マレーナ2』だ。
この作品は「編集」で2回楽しめるものになった、と思う。

陰ながらやはり引き立てているのは音楽。
言わずと知れたエンニオ・モリコーネ(Ennio Morricone)。
この人は映像をより美しく想起させる音の魔術師。
『ニュー・シネマ・パラダイス』の音楽担当の人でもある。
監督Giuseppe Tornatoreと一緒に仕事してるってことは、
きっと仲良しな二人なのだ。
制作者の人間関係がいいんだろう、
ということまで伝わってくるいい映画はやっぱりいい。
 
マレーナ公式サイト(gaga)
www.malena-jp.com

 
       
 
 

Posted: 2006年08月23日 (水) at 20:45 
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