花の元に集い、花を愛で、酒肴を楽しむのを風流というならば、今回のJANAMIは「風流」ではなく「酔狂」だったといえよう。
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防寒具姿で冷たい雨の中でも呑む気満々の買い出し隊の面々…。
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前日の予報では雨、終日雨。おまけに風も強い。しかしJANAMIは雨天決行。伝統だからな。
実は6〜7年前にも雨だったことがあり、そのとき陣取ったログハウス(公園の中にそういうのがあるのです)が非常に良かった記憶があって、「雨が降っても平気平気」なんて思ってた私である。
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さて当日、天気予報に狂いはなく、雨。しかも風。寒い、実に寒い。「これでもやるの? 何で明日にしないの?」という奥さんの声を振り切って立川へ。何と、買い出し部隊が早くも10人ほど集まっているではありませんか。みんな良く来てくれたなあ。
事前調査では20人を切りそうだったので、いつもより少なめに飲み物食べ物を買い込み、西立川へ。 |
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(「酒」と「食」2班に別れて)
こちらは「喰い隊」。
「やっぱ、デザートを先に買わなきゃ!」
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この後に待ち受けている過酷な状況とは…。 |
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公園口に出てみると、結構いるのである、我々のほかにも。
「ログハウス、とられませんかね」
心配になってきた。しかし、それにしても寒い、横殴りの雨が降り、冷たい風が駅の中まで吹き込んでくる。先発隊が一足先に出発。残ったのはピザを受け取る係数人。そおです、ドミノピザは何と、駅の前まで配達してくれるのです。時間ちょうどに配達員がびしょぬれになりながらやってきた。我々の酔狂のために、あんたも大変だねえ。ちょっと待て、何か入れる袋とか無いの? 無いのである。あの大きな平べったい箱を水平に持ちつつ傘をさして歩く。これは実に大変である。しかも、最初は暖かかった箱が、どんどん冷たくなってくるのが悲しい。あかん、手の感覚なくなってきた・・・。
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途中若い女性の一群れとすれ違う。
「どうして「一緒にお花見しない?」って声かけないのよ」
「でもコバヤシさん、彼女ら笑ってましたよ」
雨風の中をピザの箱を捧げ持って歩く男たち、確かに何事かという風景である。
「け、これだからシロートさんは困るんだよ、穴場があるの知らないんだから」
「コバヤシさん、僕、知らなくていいことまで知ってしまったような気がします」 |
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冷たい雨にもさくらはほぼ満開…。
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心無しか会話も少なげ…。
温かかった「はず」のピザもなんだか固め。 |
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さすがに公園の中は人っ子一人いない。池に浮かんだボートにも誰も乗っていない。ま、こんな日に乗るのは死にたいやつだけだと思うがな。
やっとこさっとこたどり着く。
「はい、みなさん、ピザ届きました」
歓声があがる。
「やっとあったかい物が食える」
「いや、もう冷たくなってます」
歓声が下がる。
みんながたがた震えている。思えば、冷たいビールにこだわったのは何だったのか。もう少し快適だったはずのログハウス、外に向かって開きっぱなしなので、風がガンガン入ってくる。こないだ来たときは風がなかったもんな。 |
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「どう? ここ、ちょっと山小屋風でいいでしょ?」
「コバヤシさん、何だか僕、その山小屋で遭難してるような気がしてきました」
飲んでも飲んでも全然酔わないの、寒くて。A井さんが気を利かせて買ってきた携帯用カイロはあっという間に売り切れる。
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予想外の寒さに他のメンバーの顔色をうかがう幹事のK氏。
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4月なのに、カイロを5個も体中に付けちゃったり…。
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いくら寒くても食べるものはちゃんと食べます。
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来年からは雨天順延かな……。
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雨の中、見事に「遭難隊」を発見、合流するH氏(左)。しかし、すでに食卓は片づけの最中。
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「もうダメだ、さっさと食べ終わって暖かいとこへいこうよう」
隣に管理棟のようなものがあって、そこは少なくとも壁がある。少しは暖かそうだ。しかし飲食禁止なのである。よし、撤収。片づけはじめた我々の前に現れたのがHさん。
「よくここがわかったねえ、でももう食べ物無いよ」
「そ、そんなあ〜」
わずかに残るサンドイッチをほおばりながら涙ぐむHさん。
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引き上げて管理棟に移動。ここはふだん迷子を預かったりするところで、大の大人が20人もドヤドヤ入ってはいけないらしい。騒ぐのも厳禁だぞ。
「でもまあ、こんな天気だし」
特別に管理人さんに許してもらった。おかみにも情けはあるのである(この公園は国立)。
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管理の方と談笑。
変な団体だと思われないように…。
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桜吹雪の下で風流に投扇興のはずが…。
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お言葉に甘えついでにゲームを始める。なんと、投扇興持参のI橋さん。毛氈まで広げてやっている。テーブルでは、私家版「緑林檎赤林檎」もプレイ。
せっかくだからデモクラシーしませんか? 私がこの日のために作ってきた回答用紙をくばってスタート。お題は「外国人の好きな日本食」「東北地方の県」「おでんのネタ」「サイコロで一番出やすい目」「近畿地方の府県庁所在地」の5問。
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「でもさあ、別にお題に沿った答えである必要はないよね、全員が「ビール」って書けばそれが正解になるんでしょう?」
と、世論誘導するO沼氏。何と、真に受けて「ビール」と回答してきた人が1人いる。O沼さん、誘導のしがいがあったね。
結局全問正解が4人もいました。問題の設定が難しいゲームであると改めて感じたね。 |
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JAGA名物「デモクラシー」。
『近畿地方の県庁所在地』のお題に『ビール』と書く酔っ払いもいたとか。
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小さな温風機を囲んで足を伸ばす女性陣。 |
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管理棟から乗合の「パークトレイン」で公園の出口へ向かう。
途中、降車のブザーを連打して係りのおじさんに叱られる酔っ払いもいたとか。 |
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2時前に完全撤収。全員で立川に向かう。終了後に有志がカラオケに行くのは例年のことだが、全員が行くのは初めて。要するに、全員「まだ花見は終わっていない」気分なのである。
全員一緒に入れる、店で一番広い部屋をキープ。
「なに飲む? ん? 熱燗? あ〜俺も俺も」
しつこいようだが寒かった。
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1曲も歌わずさっさと「頭足類」が始まる。
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乾杯の後、すかさずゲーム。今度は頭足類だ。頭が「はなみざけ」足が「きんたろう」。制限時間は15分だ。
「むずかしいよー」
回答用紙を前に頭を抱え込む人たち。ひとり我関せずと、マイクを握って歌い出すT口氏。
「うるさいっ!」
「考えられないじゃないの!」
「やめろ! 歌うなっ!」
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カラオケボックスに来て、何を言っておるのか、この人たちは。精一杯音量を絞ったバックにあわせ、「小声で」歌うT口氏。注文の品を運んできた店員がぎょっとする。一言も発せず、何か黙々と書いている20余人。ぼそぼそとつぶやくように歌う男一人。確かに異様な光景といえよう。
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頭足類が終わると今度はフラッシュ。書き物ゲームばっかりだ。
「やれやれ、大変だったね」
「いい花見だったかどうかはともかく、一生忘れない花見になったことはたしかですよ」
「幹事のおかげ」
あのー、それほめてんの?
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制限時間の2時間みっちりパーティゲーム。 |
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解散後、カラオケボックスの本来の目的を求めて、再び立川の闇に消えた一群がいたかどうかはさだかではない。いや、きっといたな、うん。 |
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