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2004年9月30日〜10月3日、大韓民国海軍の駆逐艦ヤンマンチュンYangmanchoon DDH973、機雷掃海艦ウォンサンWonsan MLS560、補給艦ファチョンHwacheon AOE59が晴海埠頭に寄港しました。10月2日(土)埠頭で撮影した艦影と、3日(日)レインボーブリッジで悪天候の中捉えた出港風景を紹介します。 |
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晴海埠頭に停泊するDDH973ヤンマンチュン。韓国海軍の新世代駆逐艦クァンゲトテワン(広開土大王)級、いわゆるKDX-1(Korean Destroyer X)の3番艦で、2000年6月就役。排水量3,855トン(満載)、主機CODOG(ジェネラル・エレクトリックLM2500ガスタービン×2・ディーゼル)出力58,200馬力、最大速力30ノット。兵装はハープーンSSM4連装発射機×2、OTOブレダ127mm単装砲×1、Mk48VLS×1(シースパロー用・16セル)、12.75インチ3連装単魚雷発射管×2、ゴールキーパー30mmCIWS×2、また後甲板はヘリ甲板となっておりリンクス対潜ヘリ1機を搭載する。建造は大宇重工業。母港は海軍作戦司令部のある釜山近郊の鎮海。 |
| ヤンマンチュンの前甲板に装備されたOTOブレダ127mm単装砲。海自のイージス艦「こんごう」級や護衛艦「たかなみ」級に装備されているのと同じイタリア製の5インチ砲である。最大射窒は約24,000m、発射速度40発/分、アメリカ海軍のMk45と異なり対空射撃性能も考慮されている高性能砲。ちなみに、クァンゲトテワン級3隻には高句麗時代の王や武将の名前がつけられており、ヤンマンチュンは645年、唐が安市城(現在の遼東半島)に圧倒的な軍勢で攻め入った時、勇敢な戦いでこれを撃退した城主、楊萬春将軍(名字は梁という説もあり)にちなんでいる。2番艦のウルチムンドク(乙支文徳)も高句麗時代の612年、薩水で隋を破った武将の名である。 | |
| 補給艦ファチョンHwacheon AOE59。1998年に就役した最新鋭の補給艦、チョンジーCheonji級の3番艦で、排水量7,500トン(満載)。同艦名は江原道の道庁所在地で冬ソナで有名な春川の北にある街、華川を由来としており、市街東側にある華川ダムは朝鮮戦争時難攻不落の目標として知られたが、現在空母キティホーク搭載で厚木に駐留するVFA-195"ダムバスターズ"が破壊に成功し、現在の部隊名の由来となったことで知られる。 | |
| HKバースにヤンマンチュンの左舷にメザシで係留されたのは機雷敷設艦、ウォンサンWonsan MLS560。士官候補生の練習航海として太平洋を一周するツアー途次の3隻は前寄港地のウラジオストクより9月30日午前中に晴海入港予定であったが、折からの台風の影響で1500に変更された。歓迎行事の後、寄港中はスポーツ交歓や軍楽隊の演奏(演目はご時世を反映して冬ソナ主題歌が目玉!)など各種親善イベントを実施したが、最近の来航艦艇の常として一般公開は行われなかった。 | |
| ヤンマンチュンの艦橋構造物を見る。艦橋上に日本ではなかなか見られないゴールキーパーCIWS(ウォンサンのレーダードームとヤンマンチュンの円錐型イルミネータの間に見える小さな丸)が見える。ゴールキーパーはオランダ・シグナール社とジェネラル・エレクトリックが共同開発した、A-10用の30mmガトリング砲、GAU-8/A"アヴェンジャー"を転用した近接防空システムで、アメリカ海軍や海自が装備する一般的なバルカン・ファランクス20mmCIWSよりもストッピングパワーが勝るとしてヨーロッパ各国の海軍では採用率が高い。艦橋の前の一段高くなった所が個艦防空ミサイルであるシースパローを収納するMk48VLSの部分。 | |
| オマケ映像。2002年10月に開催された海自50周年記念国際観艦式に参列した、クァンゲトテワン級のネームシップ、クァンゲトテワンKwanggaetodewan the Great DDH971と、同じくチョンジ級のネームシップ、チョンジCheonji AOE57。同観艦式にはもう1隻、ウルサン級フリゲイトのチェジュJeju FF958と3隻で太平洋一周航海の途次参加となった。2002年10月14日、晴海埠頭で撮影。つい最近までアメリカ海軍のお下がりのギアリング級やフォレスト・シャーマン級ばかりだった韓国海軍もクァンゲトテワン級以降新世代駆逐艦の就役が続いており、現在は改良型であるKDX-2、チュムンゴン・イスンシン(忠武公李舜臣)級が3番艦まで完成している。これはまた韓国初のミサイル駆逐艦で、2008年以降はイージスシステムを搭載したKDX-3を建造することになっている(あくまでも予定)。 | |
| 3日1000、ホストシップの掃海母艦「うらが」MST463が先に出港。昨年の観艦式で紹介している「ぶんご」と同級、「うらが」クラスの1番艦で、掃海隊群直轄、横須賀を母港としている。ホストシップとして掃海艦が派出されるのも比較的珍しいが、これは訪問艦艇のなかに機雷戦艦艇のウォンサンが入っているため、同任務の艦種を充てたものと思われる。ホストシップはもう一隻、親善訪問のホストとしてはおなじみのはつゆき級護衛艦「しらゆき」DD123も派出されていたが、先に出港してしまったようで私が到着したときにはすでに姿が見えなかった。この後各艦艇は東京湾内で親善訓練を実施している。 | |
| 出港するウォンサン。1997年就役の機雷敷設艦で排水量3,000トン(満載)、同型艦はない。ちょっとアメリカ海軍のドック形揚陸艦に似たシルエットを持つ長船首楼形の艦形で、前部にOTOメララの76ミリコンパクト砲、また前後部に40ミリ?連装機銃を持つ。後甲板はヘリ甲板だが、格納庫は設けられておらず、今回の航海にも搭載機はなかった。ちなみに、ウォンサンの艦名だが、これは恐らく、というか当然というか現在共和国領にある日本海側の都市、元山の名を取っていると思われる。 | |
| 出港するファチョン。こちらも現代の補給艦としては必須の装備となる、バートレップ用のヘリ甲板を備えるが、固有の搭載機はなく今回の航海でも搭載していなかった。この後にヤンマンチュンが続くが、悪天候の中、1994年以来9回目の訪日を数える韓国艦隊は次寄港地のハワイに向けて出港していった。 |