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■会社を定時の1800に抜け出して、自宅に1830着。いつものことだが、前日はギリギリになって支度に追われ、どうも忘れ物がないかどうか気が気ではない。先日の山登りで登山口で靴下を忘れたことに気がついたという前科もある。とりあえず、車庫から車を出してくる。今回はふうこのケージやハウス、トイレシート、その他フードやおやつなど犬関係でだけでも荷物が膨大。とても車でないと持って行けない量だ。 フェリーの大洗出港は2359、お盆のような繁忙期には出港の2時間前に手続きを済ますようにと言われているので2200位には現地に着きたいところ。2時間もあれば充分行ける距離だが、渋滞ピークにはまだ早いとはいえ世の中はすでにお盆休みに入りつつあるので、若干余裕を持って1930前に出発(たった30分!?)。護国寺―田端経由で扇大橋から首都高速に乗る。千住新橋の辺りで若干詰まったが、三郷線―常磐道は幸いこれがお盆休みなのか?と思うほど空いており、友部より北関東自動車道に入り2時間ちょっとで大洗に着いた。 早速指定場所に車を停めて、ターミナルで乗船手続き。料金の払い込み用紙と車検証を持って窓口へ。毎度のことだが、フェリーの乗船券は2カ月前の売り出し日当日にほぼ予約が一杯になってしまい、今回も後日のキャンセル待ち狙いで日に何度となくサイトの空席情報に一喜一憂させられた。 大洗―苫小牧便は現在東日本フェリーと商船三井フェリーの共同運行となっており、両社のサイトを覗いて空いている時に券を別々に取ったため、往復割引も効かない。しかも、商船三井の方はネット予約で割引もできるのだが、サイト上では寝台スペースのみの空きで車は空いていなかった所を、「これはもしや?」と思い電話で照会したところ車も空いていたという経緯なので、ネット割引も通用せず。ま、お盆期間中に割引で乗ろうなどどセコい考えを起こさない方がいい。
―繁忙期にフェリーに乗るには― ●売り出し日朝イチで電話 ●ダメでもともと、こまめにサイト上で動向をチェック ●サイト上で満席でも、雰囲気が怪しかったら(車だけ空いている、2人で行くけど空席が1人のみなどの場合)迷わず電話 ●電話照会の結果1人しか空いていなくてもとりあえず押さえておこう(出発までには人数分何とかなる・・・はず) ●一日に何度も電話して同じ人につながってもメゲない(どうせ会うわけじゃなし、恥ずかしいことなんてありません!) ●共同運行の場合両社のサイトを比較チェック ●10日前位からドドッと空き始めるのでチャンスを逃さない ●往復・ネット予約などの割引はあきらめよう ●押さえもいろいろ用意しておこう 今回は我々ももちろん、飛行機、寝台列車などあらゆる可能性を考えているが、あれほど軍用機は好きなのに「旅客機に乗る」のは大嫌いな管理人としては、死んでも飛行機には乗りたくない。寝台列車は、これもいろいろ手を尽くしたのだが、未だに人気の衰えない「北斗星」「カシオペア」は全滅で諦めざるを得なかった。 また、今回は犬連れという条件が加わるため、前回利用した八戸―苫小牧航路は利用できない。同航路はペットの船内持ち込みが認められておらず、約9時間の航海中犬は車両甲板内の車の中に入れて置かねばならない。密閉された車両甲板は空気も悪く、結構温度も上がるのでちょっと心配(前回見たところ結構やっている人はいたが・・・)。従って、車でペット連れで北海道に渡るには、ペットルームのある大洗―苫小牧航路か、1時間40分と所要時間の短い大間―函館航路しかない(後で聞いたところ、八戸―苫小牧航路も川崎近海汽船との共同運行便となる八戸1300発の便は特等室利用に限り室内から出さないという条件付で船内持ち込みも可能とのこと)。 いくらドライブが3度のメシより好きとはいっても、釧路に行くのに大間―函館便はちょっと・・・走行距離が片道計1400kmにもなってしまう。一度は覚悟を決めたものの、メゲずにサイトもチェックし続けた結果、まず15日発の帰り便を、続いて行き便を1名のみ、さらに3日後もう1名分確保、出発1週間前にやっと全行程分の手配が終わった。やれやれ・・・一応遊びではなく帰省なので、「今年は行けませんでした」「やっぱり行けます」などと何度も電話をするのはなかなか気が引けるのである。 窓口で乗船名簿用に乗船客全員の氏名や車のナンバーなどを記入した紙を提出、さらにペット輸送についての誓約書にサイン、ここで運賃とは別にペットルーム利用代1900円也を払う。同居人はこれから19時間外に出られないふうこを連れてターミナル周辺を散歩。ここでなるべくトイレを済ませておくと良い。船内持ち込み用の荷物などを作っていると、乗船開始のアナウンスが。乗船時は車で入れるのはドライバー1名のみなので、同居人は着替え類を持って徒歩で、私が車でふうこを連れて行くことになる。 今回我々がお世話になるのは商船三井持ちの「さんふらあ みと」。ふうこも架橋を渡って「ゴォ〜」と音のする船内に入るのにちょっと緊張した様子。最下層の甲板に誘導され、エレベータでロビーに上がってきた。さて、ペットルームは・・・乗下船口のエスカレータを上がってロビーのドアの手前にあったが、あれれ、予想はしていたことだがこれは狭い・・・畳2畳分もない、しかもL字型に折れているスペースに、ケージを置く棚が3段並んでいる。ただ、一応専用の流しがついており、フードの皿を洗ったりと一通りのことには不自由はない。 先客は豆柴が1匹、備え付けのケージに入っていた。我々はケージ持参なので空いているスペースに置く。前にも書いたように本州から北海道へ犬連れで渡る手段はそれほど多くない。サイトの空席情報でもペット室の空きはずっと「×」になっていたのだ(商船三井のみ 東日本の方には表示がない)。きっと激混みなのだろうと予想していたら、結局この2匹だけだった。あと、犬種はわからないが大きめの中型犬で、備え付けのケージに入らないため、エスカレータの下の乗下船ハッチの所の廊下に大きなケージを置いて、そこに入れられた犬が1匹いた。 もっと厳格な対応なのかと思っていたが、部屋に入らなければ廊下にケージを置いてくれたり、結構臨機応変に対応はしてくれる。ロビーのドアの外は出港すれば一般客は立ち入れないエリアなので、ケージから出して床で遊ばせてもいいようだ。しかし、裏を返すといい加減でもあるわけで、ずっと「×」になっていたサイトの空席情報を信じたら「人間と車はOKなのに犬が乗れないから・・・」と諦めてしまうだろうし(それを狙っている!?)、専用の鍵でもあるのかと思っていたらドアは施錠できないため、「面会の際にはフロントに一声かけてください」とは書いてあるものの、基本的には開けっ放しで盗難も心配である。一般客でも雰囲気で気が付いたら入ってきてしまうし、同じ犬飼いでもチワワなど可愛かったら持っていってしまうというケースもあるのではないか(夜間はフロントが無人になるため無条件で施錠される)。それでいて、誓約書には盗難を含むいかなる損害にも賠償請求などは致しませんなどと書かれているのだから・・・ しかし、結果論として盗難の心配は不要であった。なぜなら翌朝面会が可能になる0800以降、苫小牧入港までほとんど我々はペット室にいたのだから。これじゃ2等寝台要らないような・・・我々もペットルーム料金にしてもらえませんかねえ? 出港後30分で展望浴場は閉鎖になってしまうため、とりあえず風呂に行くことにする。前述の通り夜間は完全閉鎖になってしまうため、ふうこをケージに入れて泣く泣くドアを閉めて客室に戻ってきたが、さすがにこの環境の激変には驚いたようで、彼女にしては珍しく結構大きな声でキューキュー鳴いていたようだ。 さて、やることも無くなってしまった。一応船内でテキスト打ちでもやろうかと思ってノートパソコンを持ってはきたのだが、こういうときに限って大してやる気にもなれず、ビールと缶酎ハイを1本ずつ飲んで、ベッドに入って早々に寝てしまった。
本日の走行距離 新宿―大洗間 130km |
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■0800起床。とりあえず2人でふうこの様子を見に行く。フロントでペットの世話に来た旨を伝え、ロビーのドアの鍵を開けてもらう。ペット室のドアを開け、ケージを開けたら、気が狂ったように飛び出してきた。よほど淋しかったようだ。 ペット室の中には居るところもないので、廊下に備え付けの新聞紙を敷き、そこに一式を広げて放してやった。嬉しそうに我々の手をペロペロなめている。どこかにすっ飛んで行ってしまうのではと思ったが、階段の下へは降りていかないようだ。ロビーへはドアも閉まっているので行きようもないが、中からはガラス越しに見えるので、あまり堂々と歩くのもどうかと思うので引き留めようかと思ったが、そちらへもあまり行きたがらない。 いつも0830に朝飯をあげているので、そろそろかと持参したフード皿にラップで包んだ1回分のフードを入れ食べさせる。そうこうするうちに、もう1匹の豆柴の飼い主の親子がやってきて、こちらも外へ出してやって朝ご飯。神経質なのかと思ったが、人にも犬にも懐っこくてこちらも一安心である。 我が家はフェリーにこだわる割には2人とも船には極めて弱いため、実は正直なところ、あまり船には乗りたくないのが本音。北海道へ渡る際は往復のどちらかで必ず「ひどい目」に会っているので、今回久々の19時間乗船に対して万全の体勢で望むことにした。以前まだ有明―釧路航路があったときに、船内でレンタルしていた手首のツボを刺激して酔いを抑えるリストバンドというのがあって、これをどこかで入手できないかと事前に探し回ったのだが、ドンキなどでは店員に首をひねられて、もう売っていないのかと諦めかけたところ、なんのことはない、ハンズのトラベル用品売り場で私の覚えているのと仕様は異なるながら売っていた。隣にはピッ●エレ●バンのような、手に貼る絆創膏形の製品もあって、万全を期す意味で両方買ってきた。これだけで2人分5,000円も投資している。しかし今回、かなり凪いだ海面のためかこの製品が威力を発揮しているのか、2人とも全く酔うこともない。これはこれで、せっかくの投資が無駄になった気分・・・ 昨夜出発前に同居人が大量におにぎりを握っていたので、夕食だけでは食いきれず、朝もおにぎりで賄ってしまった。また特に何をするでもなく、優雅な(気だるい)時間が流れてゆく。フェリーはかなり沿岸を航行しているので、ほとんどずっと陸が見えている。有名ポイントには適宜アナウンスが入るが、昼頃に本州最東端のトドケ崎沖を通過とのアナウンスがあり、珍しく上甲板に出て撮影。その後も八戸沖、下北半島東端の尻屋崎沖を通過、夕食だけは船内でということでレストランへ。私は牛丼、同居人は中華丼を注文したが、牛丼は結構うまかった(中華丼はだめだった)。 さてそうこうするうち、すっかり日も暮れて、工業地帯苫小牧の煙突やら石油プラントの灯りが近づいてきた。昨夜収容台数が多いため作業が延びたとのことで、出港は20分ほど遅れたのだが、航行中に遅れを取り戻したようでほぼ定刻での入港である。入港時は同乗者も一緒に車両甲板から車に乗れるのだが、これから急いで定山渓のホテルに向かわなければならないので、車を出すまでにふうこを散歩させるべく徒歩乗船客と一緒に降りていった。車も下船後、回収して一路定山渓に向かう。 ハイオク1リッター都内で124円が相場の昨今、産地直送の故か苫小牧が激安なのは知っているので、まず満タンまで給油。最初にあったエネオスは121円だった。3円は得した勘定だが、走り出してすぐ、もう1軒のエネオスはなんと119円!やられた〜! なんか、前回も同じ失敗をしたような気がするのだが・・・大体私の人生こうなのだからとひがんでみても、後々まで気分の悪いこと!帰りは間違わないようにしなくちゃ。 今回は釧路へ直接向かうわけではなく、札幌に住む同居人の妹夫婦をを乗せて一緒に行くことになっているので、札幌に2泊しなければならない。翌日は妹夫婦の家に泊まることになっているが、カレンダー通りの仕事をしている妹のダンナの横で、犬連れの重装備で寝泊まりするのもなんだし、最初の1泊はホテルを取ることにした。 しかし、探しても探しても札幌にペット可のホテルは見つからない。大阪でも市街には1軒だけだったし、いつもリゾートよりも街中に用がある我々にとっては、ペット可の宿泊施設探しは悩みの種。なんとか2軒見つけたものの、札幌駅にほど近い1軒は立派なサイトがありながら「この電話は現在使われておりません」とのことで、どうやらサイトの体裁を整える間もなくつぶれたようであある。合宿所のようなもう1軒はすでに予約で一杯だった。 ならばバカンス気分を満喫すべく、札幌近郊の定山渓温泉に1泊するかということで、いろいろと検索した結果、いくつかの犬データベースサイトなどで「部屋で一緒に寝られる」と書いてあったホテルに電話してみたが、「今はやってないんですよ」とのこと。どうやら我らの先輩方が相当無茶なことをしたようである。もう1軒、部屋には連れていけず専用のペット部屋に預けるタイプの旅館に電話してみた。できれば部屋に連れて行きたかったので、他にもあるのでは・・・と気が進まなかったのだが、電話での対応も丁寧で、なにより一番心配していた、チェックインが遅いので夕食抜きでも対応してくれるかどうかについても、その条件でOKで、夕食を抜いてその分宿泊費を安くしてくれた。 いずれにしても、苫小牧発2030で、もたもたしていたら温泉宿でゆっくりできなくなってしまう。本来なら下道を行くところだが、沼ノ端から高速に乗って北広島まで、そこから羊ヶ丘の横を通って定山渓に着いたのは2200。一見近いようだがさすが北海道、すでに80kmを走っている。 かつて定山渓鉄道が通っていた札幌の奥座敷、定山渓温泉。あまり道南・道央に縁のない私は訪れるのは初めてなのだが、結構広いエリアで何件も大きなホテルが林立するなか、持って行ったサイトの地図のプリントアウトを見ながら迷うこともなく到着。しかし既に辺りは夜の闇に包まれており、物音一つしない。道を隔て反対側にある駐車場に車を停めて、取り急ぎチェックイン。もうロビーに人気もないが、快く応対してくれた。まずペット室の鍵を受け取ってフロント裏のペット室へ。専用の鍵があるのか〜、これはフェリーとは違って安心ですね。 こちらもさぞや激混みかと想像していたのだが、開けてビックリ、宿泊客はふうこ1匹だけだった。空調が効いているせいか、ちょっと寒々とした部屋のドアを開けて明かりをつける。これもフェリーとは違い、広くて安心して犬を預けられるスペースではあるのだが・・・夜が遅いこともあってシ〜ンとしており、ちょっとここに置き去りにするのは可哀相・・・ 今回予約に当たって、全く我々の勝手でチェックインが遅くなったにもかかわらず、夕食が出せないことを申し訳なく思ったのか(いや、全くホテル側が申し訳なく思う必要はないのだけれど)通常有料の貸切露天風呂をつけてくれて、これが40分ついている。いくつかタイプがあって、お時間を選んでくださいと言われ、とりあえず2300からとは言ったものの、ここまで丸一日ふうこの散歩らしい散歩もしていないし、ちょっと温泉街を歩かせようとなって、人気のない通りに繰り出した。この時点で2225、さらりと済ませるつもりであったが、帰ってきたらすでに2250で、着替えの支度もあるしここからが相当慌ただしい。ふうこには悪いがもう構っている暇もないし、ダラダラしても可哀相なのでさっと引き上げるつもりでケージに入れて電気を消して出てきたが、案の定、また「キュ〜キュ〜」と悲しそうな声が・・・ さて複数ある貸切露天風呂の中から我々が選んだのは、エスニック調のインテリアが特徴の6階の「ヒーリングスパ」。入口には「いらっしゃいませ Blueforce(仮名)様」なんて札もかかっていて、い〜じゃありませんか! とても帰省の日程の都合で仕方なく選んだホテル、というノリではなくなってきた。しかし時間は容赦なく過ぎて行く。慌ただしい入浴となってしまったが、こういうのに入るのは初めてなので、物珍しさでいろいろ試してしまう。開け放った窓からは暗闇ながら定山渓温泉街が見える。今頃はふうこは鳴き疲れて眠ったろうか・・・ごめんね、ふうこ・・・ 普段は旅館でもTシャツ短パンで過ごす私だが、せっかくだから気分を出して浴衣を着てみた翌部屋に戻ってやれやれとくつろいでいたら、北海道限定タレントの大泉洋がテレビに出ている。これが北海道では有名な「水曜どうでしょう」という番組なのだと同居人が教えてくれた。もっとも同居人が北海道にいた時代はすでに10年も前、当時OAされていたのはまだこの番組の前身で、メインの出演も大泉洋ではなくて鈴井さんというもう1人の人だったという、なんとも浦島な話である。ま、とりあえずビールを買って、サッとかっ食らって0100就寝。
本日の走行距離 苫小牧―定山渓間 85km |
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■0700前、気持ちよく起床。本当はせっかく温泉に来たのでもっとうだうだするつもりだったのだが、昨夜のふうこの様子があまりに不憫だったので、朝食前に散歩をすることにしたのである。鍵があるのでフロントには寄らず、フリーパスでペットルームへ。昨夜はどの位で鳴き疲れて眠ったのだろうか、明かりをつけると気がついてまた気が狂ったように飛び出してきた。 ホテルを出て、昨夜と同じように右手に向かって坂を下ってゆく。足湯もあったりして、こんな慌ただしい旅程でなければ一帯で結構楽しめると思われる。ふうこはもう何事もなかったようにスタスタと快調に歩いて行く。 昨夜は夕食を食べたのが船の中で1830と早かったため、本当はホテルの中で何かを食べるつもりだったのだが、貸切露天風呂に入っている間に館内のレストランは終わってしまっていた。散歩に出た時、坂の途中に「昔ながら」のラーメン屋と焼鳥屋があり、風呂上がりに食いに来ようかなどと話していたのだ。どちらも今となってはまるで映画のセットのような、嘘臭い領域までいってしまった構えで、我々にはとても魅力的に映っていたのである。さぞやうまいラーメン食わせてくれるんだろうなあ・・・ しかし、わかりきったことだが結局の所、風呂に入ってしまえばが面倒くさくなってしまって外出などやめやめ〜となり、空きっ腹は持参したいたせんべいで満たすという侘びしさ。そうだ!ルームサービス頼むか!と思いつくも、オーダーは思いつく5分前に終わっていた。都心のシティホテルではないから24時間はやってくれないのも仕方がないが・・・というわけで、このラーメン屋と焼鳥屋が気になって仕方がない。どなたか入られたことのある方はぜひご連絡下さい。 急坂を下りると、豊平川の橋を渡ってまた坂を上がり、国道230号線に出る。昨夜もここまで来たのだが、昼に見ると結構開けている所だというのがわかった。もっと狭くてうらぶれた所を想像していたのだが、今も札幌の奥座敷として盛業中のようである。札幌にそれほど縁のない私としては、定山渓といえば定山渓鉄道位しか思い浮かばなかったのだが・・・。 一通り散歩が終わったら、ふうこに先に朝ご飯をあげて、悪いがまたハウスに入ってもらう。持参したフード皿にいつものフードを盛って朝ご飯。食べ終わった後もすぐに清潔な流しで洗うことができて、誠に結構な設備である。後かたづけなどいそいそとやっていると、外の廊下を通る人達の中から、「わ〜ペットの部屋があるよ!なんだ、こんなのあるんならうちの○○も連れてくれば良かった」なんて声が聞こえてくる。意外に知られていないのかな?いずれにしても旅行をする動機の順番が違うのだろう。我々はもう何をするのもふうこが第一なので、今ここにいるのも「ペットと泊まれる宿」を検索した結果なのだから・・・ 朝食は中2階のレストランでバイキング。焼ホッケやシシャモをはじめとした魚、総菜、サラダやベーコンなどの洋食類・・・この食事だけで宿泊費の3分の1位はモトを取ったのではないか。チェックアウトは1000なので、最後に当然朝風呂に入ることにする。昨夜は結局行けなかった一般風呂だが、こちらもデカイのに驚いた。露天風呂は1つで、時間ごとに区切って男と女の入浴を入れ替える方式。朝は男風呂になっており、同居人は結局入れなかった。0900過ぎに風呂に入っている奴など誰もいない。というわけで、こちらもほとんど貸切状態で満喫させてもらった。なにしろ北海道激安バスツアーの一行とおぼしき人々、散歩から帰ってきた0730過ぎ頃にはもうバスに乗り込んでいた。 チェックアウトぎりぎりの1000まで粘って、さて出発!本州には比べるべくもないが、結構暑い。太陽がジリジリと照りつける感じだ。実は我がレンジ号、英車らしく最近エアコンが壊れかけており、ちょっと渋滞にはまったりするとほとんど温風しか出さなくなってしまう。初年度登録からすでに9年、8シーズン持ったのが驚異的というべきか。こちらに来たら逃げ切ったも同然かと思っていたのだが・・・ 本日は白石区に住んでいる同居人の妹と札幌観光をすることになっているので、まず国道230号を市街に向けて走る。対向車線はものすごい渋滞だ。いや本当にすごい。走っても走っても切れないし、この辺りまで来たら定山渓まで何十分かかるのだろう・・・お盆休みだからなのかなあ。 本当に札幌には土地勘がなく、白石区がどの辺かは駅があるので知っているが家の辺りの地名を言われてもまったくわからないので、地図と首っ引きでやみくもに走ってみる。地図と言っても、持っているのは9年前に来たときにガソリンスタンドでもらった、当時有名だった無料配布地図「ZIG ZAG」。みつばち族などという言葉も遠い昔になってしまった今、これまだスタンドで配っているのかなあ・・・しかし、初めて道南版をしげしげと見てみたら、札幌市内の詳細図にはほとんど細かい地名が載っていない!完全に勘が頼りとなってしまった。 誘導する方も良くわかっていないらしいのだが、なんとか電話でやりとりして妹夫婦宅に着いた。まずふうこのケージを居間に組み立てる。普段家で使用している90×60cmの大きなケージである。ここ札幌の家で1泊、釧路の家で2泊するにあたり、安心して家の中で留守番をさせることができるようにと分解して持ってきたのだ。ネジも使わず、上からピンを落とし込むだけなので2分もあれば組み立て完了!こういった泊まりの旅行は今回が初めてだが、本当にチワワ+車で良かったと思う。これが中型犬だったり、チワワでも公共交通機関で移動するならばこうは行かない。 同居人は事前に犬連れで楽しめるところを調べており(本当にそういうのは熱心にやる)、郊外にある「モエレ沼公園」という公園に行く予定だという。当初そのつもりで環状道路を反時計回りに5時の方角から1時辺りの方角に回り込んだのだが、途中で腹が減ったというので、これも事前に調べてあった新琴似近くの犬OKレストラン、「レストラワン」へ。 このお店、札幌の大手ホテルのシェフをされていたというオーナーが、犬連れで本格的な料理を楽しめるお店をと一念発起して開業したという異色のお店。ドッグカフェなら星の数ほどある東京でも、本格的なフレンチ・イタリアンを出す店となると数えるほどしかないし、またそういうお店は2人でランチを食べて5,000円ほどもしてしまうことが多い。朝食を死ぬほど食ってまだ全然腹の減っていない私はコーヒーにしておいたが、本日は鳥があと2人前しかありませんというので、同居人と妹で魚と一つづつ頼んだが、まあ!とても犬連れで入るお店が出す料理ではないです!(東京のドッグカフェ経営者の皆さん、ごめんなさい)。それでいて値段は1,000円という驚きの安さであった。 腹もいっぱいになって。当初の目的地であるモエレ山公園に向かう。ここは札幌市街北東部、かつてのゴミ処分場の跡地に建設された189haという敷地面積を持つ公園で、広大な処分場当時の姿を見た彫刻家、イサム・ノグチ氏のアイデアにより、施設やモニュメントなどすべて同氏の作品として製作されているという異色のテーマパークである。 実はこの公園、今年(2004年)完成予定で、訪れたときはまだ一部未完成だったのだが、なんともヘンテコ&スケールの大きさには圧倒された。公園自体の建設開始は処分場としての使命を終えた1988年、なんと完成までに17年を要するという、ちょっとしたバルセロナの聖家族教会のような話である。しかもノグチ氏はその1988年12月30日に亡くなっており、完成どころか工事にとりかかるのさえ見ることはかなわなかったのである。以て瞑すべし〜である。 まず、駐車場から歩き出した我々の目に入ったのは標高53mの巨大な築山、その名も「モエレ山」。その巨大さから新しく地図にも追加されたという山で、美しいコニーデ、いや人工ゆえ円錐形をしている。造成のための大量の土は、すべて処分場に持ち込まれたゴミや残土でまかなったのだという。恐らく丘珠空港発着機の新しい目印としてマップにも追加され、パイロットにも親しまれているに違いないが、これが最後の整備施設となるらしく、訪問時はまだ芝生の貼り付け作業中で登ることはできなかった。 休憩所やギャラリー、管理事務所などがある「HIDAMARI」と呼ばれるガラスのピラミッドを見学した後、水遊びのできる「モエレビーチ」に行ってみたが、こちらも整備中のようで入れない。とにかく広いし、芝生が気持ちいいので歩いているだけでも満足だが、まだ施設が完成しきっていなかったのは若干残念。最後にたどり着いたのはモエレ山に次ぐ巨大さで目を引くピラミッドのような「プレイマウンテン」。この造形はイサム・ノグチ氏が1933年に構想し、長年温め続けてきたものなのだという。いかに大芸術家とはいえ、本州に個人がこのスケールで造れるものではない。札幌だからこそ実現したのだろう。 高さは30mとのことだが、頂上に登ると風が心地よい・・・のを通り越して暴風である。ふうことモエレ山の写真を撮ろうと思っても、あまりの風の強さに落ち着いて撮影しいていられないし、ふうこも怖いらしくすぐに歩き出してしまう。一段下がったところで休憩。上空を丘珠発着の飛行機がかなり低空で何機も通過して行く。南の方を見れば、手稲山、藻岩山、遠く離れて札幌ドームも見える。こんな方に来たのは初めてだが、こんな公園が生活圏内にあったら・・・と思わせる心地よい所だった。 夕食は1900に妹夫婦の家の近くの牛角を予約してあるというので、早くも1700頃には帰ることになった。もっとももう大方の人は帰ってしまって、敷地内は閑散としている。駐車場にはレンタルサイクルもあり、広大な敷地を巡るには便利だが、貸し出しは1500までで、、着いたときにはすでに終わってしまっていた。夏期はもうちょっと遅くまでやっていいてくれてもいいかとは思うが・・・ 本日も働いている妹のダンナと連絡を取り、大通りテレビ塔の下で待ち合わせることにする。帰路は市街中央に真っ直ぐ入って行くルートを通るが、そうするとJR北海道苗穂工場(運転所)の横を通ることになる。何かいるかな〜とチラチラ見ていたら、信号待ちで停まったときにいきなり真横にキハ183-5200代「ノースレインボーエクスプレス」とキハ400系お座敷車が!すかさず後ろに置いてあったカメラを取ってもらい撮影。その後も道路横の検査線に初見となるキハ261系がいたりして、ちょっと得した気分であった。 大通り公園の駐車場に車を停めて、プラプラ歩いているどこからともなく妹のダンナが現れ合流。とても我々の一行とは思えないビシッとした背広姿である。かつて札幌に住んでいたこともある同居人はここで久しぶりにトウキビ(とうもろこしのこと)を買って食べたいらしい。しかし、今食ったらまた焼肉が食えなくなるではないか。ということで、とりあえず買っておいて明日車の中で食べるのだそうだ。焼きトウキビを冷まして後で!? もう時間もないので、急いで家に戻ることにする。といっても、ふうこは設営したハウスに留守番で、家に入ってすぐに出るいうわけにも行かない。店に電話して時間を30分遅らせてもらった。途中こちらでは有名な洋菓子「ハスカップジュエリー」を買って東京に送るべく、「モリモト」の店に立ち寄り。家に着いたところで、留守番のおやつなどを用意してふうこにはハウスに入ってもらい、そっと出てきたが、環境は違えど東京から持ってきた住み慣れたキノコのお家に、フェリーやホテルの時とは違いすっかりくつろいだ表情である。 全国展開のチェーン店ゆえ特記すべきこともないが、応対に出た店員の女の子がちょっと中越典子に似た感じで、「名刺を交換して頂けると次回ご来店の時にお安くなります〜」と新サービスの説明をするのだが、好感接客を通り越してストーカー体質の方には勘違いさせてしまうのでは!?と危惧するほど目を見て説明してくれるんですけど・・・さて、このお店はどこでしょう? 1時間半ほど飲んで食って帰ってきたが、久しぶりに中ジョッキを多分8〜9杯飲んだと思う。いや〜旅はええのう!帰ったら早速ふうこを出してやって、まるで自分の家のようなくつろぎぶり。ふうこは自宅はもちろん、よその家に行っても室内では決して粗相をすることがないし、家と同じ仕様のハウスもあるので安心して放すことができる。「銭金」スペシャルを見ながら、明日は釧路まで約330kmの旅、昼頃には着きたいので何時頃にでるかな〜などと相談し、0100前に就寝。
本日の走行距離 札幌市内 84km |
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■0500起床。昨夜から降り出した雨が上がらず、シトシトと降り続いている。300km以上走らなければいけない日の幕開けにしては、かなり憂鬱である。 私も相当ダラダラ人間なのだが、我が家は同居人がやたらとシャッキリしているので、出かけ支度などは1人でやってしまう。妹夫婦はというと、どちらも正直にいえばダラダラ系なので、同居人が一人で頑張らないといつまで経っても支度が整わない。で、こういう時はふうこの出番。家では布団で寝かせているが、出先の家ではさすがにそういうわけにも行かないので夜はバリケンで寝てもらった。扉を開ければ妹夫婦の方にすっ飛んで行く。と、「キャ〜」との悲鳴が。否が応でも起こされるわけである。 出かけ支度をしながら、ハウスを分解して車に収納、妹夫婦のカヌーを積み込む。この2人、アウトドアが趣味で、いつも釧路に行くときは湿原でカヌーを楽しんでいる。組立式なので収納してしまえば山ザック位の大きさなのだが、ふうこ関連のものが多いこともあり、トランクも結構いっぱいいっぱいになってきた。あちらこちらに動かしながらパズルのように組み立てて行く。 札幌から道東に向かうルートとしては、本日通る予定の国道274号線で日高―日勝峠―帯広―浦幌経由の他に、一度北上して砂川―富良野―狩勝峠―帯広以降は上記と同じルート、北上して旭川―層雲峡―三国峠―上士幌―帯広で以降は上記と同じルート、南下して苫小牧―襟裳岬―広尾―浦幌で合流するルートが考えられる。距離を考えると三国峠・襟裳岬ルートは本命の2〜3割増位になるのだが、車窓は魅力的で、特に今回は久々に三国峠ルートをメインに想定していたのだ。奇岩の林立する層雲峡や一面の原生林を望みエゾリスも出没する三国峠、牧場が並ぶ大平原を一直線に走る上士幌など、久々に通ってみたかったのだが・・・時間的なこともあって、オーソドックスな274号ルートにせざるを得なかった。まあ、帰りもあるので、そちらに希望をつなぐことして、行きはさっさと行ってしまおう。 ほぼ予定通り0600出発。相変わらず雨は降り続いている。まず地下鉄東西線の上を通っている南郷通りを通って国道274号へ。片側2車線の広い道ながら、お盆休みの最中にもかかわらず、大型トラックやタンクローリーが多く、なかなか思うように走れない。千歳線とクロスして、しばらく走ると道は片側1車線となり、今度は前も後ろも乗用車の雁行となってしまった。とにかくどこまでも続く真っ直ぐの道だ。先行きもずっと車。みんな帰省なのだろうか。なかなかペースも上がらず、せっかく北海道に来たのに今ひとつ気持ちよくないぞ〜!と爆発しかけたところで、ネズミセットの設営をしているお巡りさんが。危ね〜何が幸いするかわからんもんである。ここで欲望の赴くままに走ったら点数が何点あっても足りないやね・・・ 全くなんの変哲もない道を走って約1時間、川端に到着。ここでT字路にぶつかり、左折すると石勝線に沿って少しずつ山に分け入って行く。ここまで平均速度は約40km。同乗者は皆眠ってしまった。運転者と、最近長距離ドライブでは緊張して寝ないふうこだけが起きている。道は段々曲がりくねってきたが、若干ペースは上がってきた。 滝ノ上の辺りで10分ほど休憩の後、夕張紅葉山、国道237号と交差する日高を過ぎ、日勝峠の登りにかかる。何度も通った勝手知ったる道だが、いつも濃霧の夜か雪の中で、実はどういう景色なのか知らないのである。日高と十勝を結ぶため「日勝」と名付けられたこの峠、「日」側は緩やかに登って行く道で、どことなく群馬・新潟を結ぶ三国峠に似ている。そして、峠のトンネルを出たとき、思わず歓声が!こっ、こういう景色だったのか〜! 「勝」側はいきなり十勝平野を望む山腹のど真ん中に出る。真下には清水の街、右の奥には帯広の街、そして左にははるか彼方に大雪の山並みが・・・まことに雄大な景色に、ついに道東に足を踏み入れたのを実感する。0900、展望台休憩所で2回目の休憩。ここで時間的には行程のちょうど半分である。ここも、今回初めて車を停めた。いつも真夜中なので、素通りしていたのである。ドアを開けたところ、すでに吐く息が白い。温度計を見ると、気温は13度。夜でも30度の東京を抜け出し来たのである。札幌も夜は涼しいが、昼は27度程もあり結構蒸し暑かった。やっとここまでやって来たか・・・これぞ避暑! 私が今まで抱いていた日勝峠の姿は、延々とコーナーが続く終わりのない険しい山道というものであったが、こうして全貌を見てみると、それほど距離も長くなく(それは恐らく本州の人間が日頃目にすることのない雄大な景色で距離感が狂っているためだと思うが)、コーナーも思ったより数も少なく(帰りはもっと多かったような・・・ミステリー峠か!?)、あっという間に清水に降りてきた。 ここでちょっと考えた。普通ならそのまま国道38号を行くところだが、ここまでのペースを計算して、帯広の市街地を通る下道だと若干かったるいのと、妹のダンナが「運転代わりますから」と言ってくれているのを考慮し、初めていろいろと勝手の違う外車を運転するのなら高速の方がいいかと思ったのだ。国道38号にぶつかるT字路の手前で、道東自動車道へ。入口の手前で運転を交替し、何年かぶりに後部に座った。 道東自動車道の清水―池田間は、数ある赤字の地方自動車道の中でも下道で充分早いため「一体誰が乗るんだ」といつも真っ先にやり玉に上がる区間。前後にもほとんど車はなく、すれ違うのも数える位で、平壌―板門店間を走った時よりは多いかな、という程度の交通量である。義弟の運転も後ろから見ていてまったく危なげなく、もっと早くから任せても良かったかな〜と思いつつ、ふうこを膝に乗せ久々の後席の乗り心地を楽しむ。うちは同居人が免許を持っていないし、乗せる人間もとても任せられないような腕前だったり、保険の年齢不担保に引っかかったりして、専ら私がハンドルを握るハメになるのだ。ま、別にそれでもまったく不満はないのだが・・・ 帯広平野を真一直線に横切って、40分程で池田着。ワインと吉田美和と、最近は和牛で有名な街である。関係ない話だが、同居人の親族がここ池田でスーパーを経営しており、かつて吉田美和の母親が働いていたこともあるという。ん〜サインくれんかな〜。昔、彼女のことがすごく好きだったことがあって(あ、異性として好きだったというのとは若干違いますが)、1997年の正月だったか、当時毎年恒例で開催していた友人との正月北海道ドライブで、稚内から網走までほとんどずっと彼女のことを話していたことがあった。あの曲のあの詩の部分がいいよね〜とか、この間ラジオでこんなこと喋ってたぞとか、本当に歌がうまいよな〜とか・・・何時間でも話せたのである。池田に来ると、いつもそんなことを思い出す。 道東道の池田ICは、道が足寄に向かって北東に上がってゆくので、下道である国道38号からは大分離れた場所にある。ここからまっすぐ南下して本筋に戻らなければいけないのだが、このロスを考えると、やはり帯広で渋滞していても下道と変わらない、もしくはそちらの方が早いような気がしてきた。清水―池田間の高速料金は1100円、後に釧路の家で読んだ新聞には現在の終端である本別から釧路までの建設工事が着工されるというが・・・やはり北海道で高速道路は厳しかろう。 豊頃で国道38号に合流。釧路まではあと約85km、距離的には行程の4分の3のところまで来た。すぐに帯広平野東端の町、浦幌に来た。私が師と仰ぐ(?)漫画家、吾妻ひでおの出身地である。その昔、まだ北海道が私にとって未知の大陸だった頃、浦幌などという珍妙な地名があるのか、一体どの辺なのだろうとまるで外国のことのように思っていた。10年ほど前から一体を徘徊し始めて、本当にもう何度この未知を通ったことか・・・なぜか浦幌の町役場に行ったこともある。ここからは根室本線と戯れながらのちょっとした山越え、直別の駅のところで合流し、あとはずっと太平洋を望みながらのドライブとなる。なぜこんな所に陣取ったのか、街宣車が何台か駐車している右翼団体の事務所もすっかりおなじみ、尺別で停車中の新富士に向かうDD51牽引の貨物列車を抜き、白糠の手前で運転を再び交代、ほぼ1200ジャストに釧路に到着した。 どうも今年の北海道は暑いという話で、実際札幌も暑かったわけだが、さすがに釧路は22〜23度がせいぜいだとうと高をくくっていたのがみごとに外れて、結構蒸し暑い。26〜27度という辺りか。 すぐにトランクのものをすべて引っぱり出し、再びふうこハウスの設営にかかる。実は同居人の母親が犬、というか動物が大の苦手で、家の中まで連れ込むことについて一悶着あったのだが、まさかチワワを外で飼うわけにも行かない。一応こちらでは家の中ではずっとハウスに入れっぱなしということになっているが、人懐っこいふうこのこと、最初から居間中を走り回って、義母も足元にまとわりついたりしない限りはまんざらでもないようだ。ふうこはどこに行っても、どんなことでも既成事実作りがうまい。その仕事ぶりは自民党歴代政権も真っ青であろう。家でもいつの間にか一緒に布団で寝ているし・・・ 夕食は回転寿司に行くというので、ふうこはしばらく留守番になるため。同居人はその辺を散歩してくると言ってふうこと出ていってしまった。私はセッティングがわからなくて長らくほったらかしにしていたというパソコンのネット接続を請け負い。私が来るのを待っていたらしい。どうも話を聞いても要領を得ないのだが、前のプロバイダを解約していないと言うので、その辺にあったその業者のセットアップCDでつないでみたら、サーバに残ってたメールが出てくること出てくること・・・ さて夕食だが、回転寿司と侮ってはいけない。全国屈指の水揚げ高を誇る釧路のことである。回転寿司でも充分うまいのだ。いつも連れて行ってもらうのは、春採湖畔にある「なごやか亭」。最初にこの一帯に来てからもう5年ほどになるが、来るたびにどんどん店舗が増えて、すごいことになっている。今回来たらツルハ薬局(北海道では有名なチェーン店。私の後輩が社長の娘と同級生だと聞いてびっくりしたことがある)とファッションセンター島村、その他なんかいろいろが新たにできていた。しかしその分、どの地方都市にも見られる現象だが、釧路中心部の繁華街である北大通は、まさにゴーストタウンと化してしまっている。 近辺では夕べの宴は「なごやか」で、という文化がすでに確立しているらしく、どにかくすごい混雑ぶり、1時間待ちはざらで、名前を書いたら専用の大きなポケベルを持たされて、店内で座って待つも良し、周辺の店舗で暇をつぶすも良し。隣の巨大な書店、コーチャンフォー(なんだ?この名前。あとでわかったのだが、「四頭だての馬車」という意味だった。ああ、Coachね〜)なぜか世界の傑作機の最新刊、バルキリー編を、結局まるごと1冊読み終わった頃にポケベルが鳴った。一同に集合をかけて、店内へ。もちろん実家のおごりなので、腹一杯食べたいところだが、生タラバやらウニやら勝手に取って食べたにもかかわらず、会計は7人で1万4,000円! えっ!? なんか間違ってませんか? 暗くなって、釧路も雨が降り出してきた。帰ってきたらふうこはハウスの中でマタ〜リしている。どこでもくつろいでるな〜。疲れてもいるのだろうが、本当に適応力があって驚かされる。ふうこよ、ずいぶん遠くに来たもんだなあ・・・6月には大阪まで行き、山にも登り、今回はフェリーに乗ってはるばる釧路。こんなに激しく旅するチワワがいるのだろうか?風呂は外湯に行こうと思っていたのだが、例によって面倒くさくなって家の風呂に入り、2300就寝。
本日の走行距離 札幌―釧路 331km |
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