
写真が多く、非常に重いと思いますが、当ツアーの白眉ともいえる章です。ぜひご覧下さい。
●2000過ぎ、滑り込みともいえるタイミングで5.1競技場、メーデースタジアムに着いた我々は観覧席中央より右寄りほぼ中段の3等席に腰を下ろした。観覧席はほぼ満員だが、正面は人文字、両翼も観覧には不向きなため客席としては設定されていない。これではいくら満席とはいえスタッフの方が観客より多いのでは・・・と心配になる。客席は日本でも事務所や集会所などで見る折り畳み椅子で、作りつけとはなっていないが、左右間隔はともかく前後が非常に広く取られており、全員が着席しても自由に動いたり物を置くことが可能。非常にゆったりと観覧できる。さて、そろそろ・・・と、「パーン!」と大きな音がして、向こうから大勢の人が走ってきた・・・いよいよ10万人マスゲーム「アリラン」の始まり!

開演直前。グラウンドはスタンバイ完了。人文字は練習を兼ねていると思われるデモンストレーション中で、このパターン以外にバーコードのような筋状の模様などと交互に現れます。模様が変わるときに人文字を構成する人間が「オー! オー!」とかけ声を出し、これがスタジアムを揺るがすような轟音となりまず観客はこの迫力で圧倒されます。実はこの文字、その部分を構成している学校名なのです。いずれも劣らぬ名門校とのことですが、中央の「朝鮮」は校名なのかな?
プロローグ。人文字側から一斉にチマチョゴリの女性が走ってきて、軽快な音楽とともに踊り。上空に張り巡らされたイルミネーションがキラキラして雰囲気を盛り上げます。人文字は金日成花(インドネシアの植物学者が育種したアヤメ科の花)。人文字両脇の花のスクリーンの下には合唱隊、右側の合唱隊上にはオーケストラ。そう、この作品は一切テープを使わず生オケなのです!。
| タイトルカットの日の出のシーン。プレリュードにのせて「アリラン」の文字が浮かび上がります。 | |||
| 第1章「アリラン民族」第2幕「朝鮮の星」。子連れの母親や老婆、学生服の若者が着の身着のままで逃亡、また住んでいる土地を追われるジェスチャーで苦難に満ちた朝鮮人民の歴史を表現(左)。1幕の「豆満江を越えて」の袖を狂ったように回して吹雪を表現する場面も見事。そしてやがて朝鮮に輝けるひとつの星が・・・人文字左右中央に光る点に注目。これが木々の間から上がって行って、屋根上のトーチに点火(右)。 | ||||||
| 上右のグラウンド上の人文字が真っ暗な中で赤く浮かび上がって「チャチュ」、つまり自主と描く。第3幕は「私の祖国」。共和国の国旗が翻ります。写真で塗りが剥がれたように見えるのはまさにはためいている所なのです。これが旗の手前から先っぽまで「サッ、サッ」と見事!。 | ||||||
| 第4幕「我が軍隊」。また出ました〜!この親子がスクリーンに出るときは皆拍手をしなくてはいけません。はい拍手〜! しかしこの顔を構成している人間は責任重大ですな。間違えたら命にかかわります。ただ、学生少年宮殿の時もそうなのですが、意外としつこくはないというのが正直な感想。今回は免疫のない客も多く訪問することを考慮して意図的に登場シーンを少なくしているのではという声も聞かれました。 | ||||
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| 第2章「先軍アリラン」第1幕「ああ、我が祖国に輝く月光よ」。山ひだを行く隊列の灯火をレーザー光線で表現、一度山の裏側に回り込むと消え、数秒をおいて向こう側の道に現れるという芸の細かさです! しかもこのレーザー光、前方を照らすライトのように進む方向(つまり右側)に向かって散らしてあるのです。しかし、人に向かってレーザー向けるとは・・・当てられる部分の人間は気が気ではないのでは? | ||||||
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| 第2幕「思いっきり笑おう」。なぜか先軍アリランの章に組み入れられているこの幕は子供達の世界。「子供は国の王様」とおっしゃる将軍様の意向を反映して、この国では学生少年宮殿など子供を意識した施設やイベント中のこのような場面が多く見られます。学校生活や夏休み、アイスクリームの買い食い、林間学校(あるのか?)など描いた楽しい作品で、海水浴でつかんでいた魚が跳ね、子供が驚く表現などは出色! 踊りも全員が小学生低学年位の子供です。どうやったらここまで訓練できるのだろう・・・楽しくて、ちょっと背筋が寒くなる幕でもあります。 | ||||||
| 第3幕「我が祖国、太鼓の響き」。躍進する経済、科学技術を表現します。上は海辺のリゾート地、砂浜にはビーチパラソル、海にはヨットが。 | ||||
| 同じく第3幕より。人文字のアップです。よく見ると紙の隙間に人の頭がちらちらと出ています。ジャガイモ革命(金正日氏が提唱したといわれるジャガイモを増産し主食とすることで食糧不足を解決する農業革命運動)をモチーフにしたジャガイモが収穫されゴロゴロと落ちてくるシーンをはじめパワフルなトラクターなどで農業レベルの高さをアピール。どうですか、この精緻さ! 一つ一つの紙にもグラデーションがあるようですね。どうやって様々な模様を出すかというと、1人にそのパートに合った各色を印刷した本が渡され、ページを号令に従ってめくっていくのだそうです。 | ||||
| 第3幕にはこのような「健やかな人民」をアピールする演目もあります。組体操で上に乗っているのは見たところ10代前半の女の子のようですね。 | ||||
● to be continued―