2005年9月16〜18日に開催された、アメリカ海軍大西洋艦隊の戦闘機部隊ホームベースであるバージニア州オシアナ海軍航空基地のオープンハウスに行って来ました。

管理人にとっては初渡米となる今回の旅行でしたが、ホテル・レンタカーともに特にトラブルもなく、これなら楽勝・・・と調子に乗った先に待ちかまえていたのは終生忘れられない大トラブル! しかし、その悲しみを乗り越えて、2006年限りで退役が予定されている、管理人があらゆる乗り物のなかで最も愛するF-14トムキャットの最後のデモフライトを、唯一残った18日の写真でご紹介します。




NASオシアナは東海岸のビーチリゾートとして有名なバージニアビーチに隣接した、海岸から至近の場所にある。ノーフォーク市街からだとインターステート264の終端一つ手前、#21のインターを降り右折、オシアナ・ブルバードを直進、基地東側の外周に沿って南下するが、インターからは結構な距離があるので「まだゲートに着かないの?」と不安になるが、心配無用。3km程走れば右側に看板とともにゲートに向かう道、トムキャット・ブルバードが現れる。

#21のインターからトムキャット・ブルバード(基地ゲート入口)とのちょうど中程位にVF-213塗装のF-14(Bu.No160401)が置いてある。

※ここで注意!エアショーの期間中ならば基地の外周で車を停めて、フェンス越しに写真を撮っても何も言われないが、通常時にこのような行為は絶対にしないこと!また、アメリカは現在ほとんど準戦時体制にあり、基地以外でも重要インフラなどでカメラを抱えてウロウロしているとアッという間に警察が飛んでくる(まあ・・・いろいろと経験を積んだので・・・)趣味でも街中でも撮影行為には充分注意のこと。

アメリカといっても、東海岸のアメリカとしては中緯度に位置するこの一帯は景色も日本に良く似ており、ここオシアナもタワーやエプロン前のハンガーなどのたたずまいが妙に横田に似ていることもあり、滑走路の向こう側の森がなければ横田のオープンハウスかと錯覚するような光景である。ただし、展示機のバリエーションと機数のショボさはここの伝統のようで、空軍からの主な参加は439AWのC-5B、B-52H、T-38(サイトではKC-135とあったがキャンセル)のみ、海軍はご当地VF-32のF-14BとVFA-106のF/A-18Fが1機づつ、HC-2のUH-3H、部隊は失念したがSH-60B辺りがすべてで、海兵隊は1機もなく、民間所有のS-2やT-28などがあるものの、実戦部隊の戦闘機という条件に絞ればVF-32の1機のみという信じられないような品揃えである。あと、沿岸警備隊のHH-60Jとカナダ国防軍のCP-140がちょっと離れてタワーの角を曲がった先、駐車場の方に置いてあった。

一般客がフライトを楽しめるエプロン地区は意外に狭いのだが、そこにさらに各部隊の出店と展示機が入ってもそれほど混雑しているようには見えない。実は結構観客が少ないのかな?これなら最前列も楽勝・・・と思いきや、そうはイカのキ○○マなのがアメリカのオープンハウス、エプロン中心の最前列はすべてスタンドとなっているのである。

スタンドは最前部の平らなスペース(学校の運動会の父兄観覧席のような感じ)と階段状のスタンドの2つに分けられており、平らな方は指定席、フリードリンク・フリーフードつきで50ドルとちょっとお高め。ひな壇はショバ代のみで4ドルとなっている。一見、高いだけあり50ドル席の方がいいように思えるが、席が決まっているため後ろの方に割り当てられてしまったらあまり意味がない(両日ともガラガラだったので、写真撮るときだけ前に出ても怒られないとは思うが)。後方とはいえ、ひな壇からでもタキシングして行く機体との距離は10mちょっと、しかも上から狙えてフライトから戻ってきた機体のバランス良いクリアーな姿、目の前でステアリングを切って行く迫力あるシーンも狙える。ここはスタンド、しかも滑走路に向かって右から2番目のブロックをお勧めする。

なお、ひな壇は日本にあるような安全を考慮したものではなく、床面は20cmほどの幅の角パイプで前後はきれいに抜けている。もし最後列、高さ3mほどで踏み外したりしたら・・・素直に落ちるならまだしも、多分釘の間を弾かれながら落ちて行くパチンコ玉のようになるだろう。考えるだけ恐ろしいが、鉄製ですべり止め加工もなく、常に足下には注意が必要。また、カメラバッグなどは幅の関係上足下には置けず、座面に置くことになるが、ここでも高価な機材の落下防止には充分な注意を払うこと。私はバッグのストラップを一度外し、背もたれ部のタテヨコの角材交差部にたすき掛けにしてつないで置いたが、レンズの交換は結構ヒヤヒヤものであった。

基地のオープンは0800前後だが、デモフライトが始まるのは1000頃になる。両日ともデモフライトのトップを飾るのはVAW-120"Grayhawks"のE-2C・AD624(Bu.No.164494)。大西洋艦隊のホークアイRTS(機種転換飛行隊)だが、尾翼はノーマーク。
地味〜な塗装を補うかのようにパワフルなデモフライトを見せるE-2C。一度着陸して観客の前で翼を折り畳むデモを行い、再び離陸して360度ターンなどのデモを行った。なお、同一ブロックの16462〜164625は空自に納入された機体だが、同機はプロペラを曲線形状の8枚翅とし、ロートドームの中心上部に突起がある、いわゆるホークアイ2000仕様の機体となっている。
待望のジェット機のデモフライトは、1100のF-86に続いてまず大西洋艦隊のホーネットRTS(機種転換・乗員養成飛行隊 RAGとも言う)、VFA-106"Gladiators"のF/A-18F・AD206"Roman206"(Bu.No.166467)から始まった。
セクションで離陸して行く、VF-32"Swordsmen"のF-14B・AC101"Gypsy101"(Bu.No.161860)とAC105"Gypsy105"(Bu.No.163216)。161860はA形のエンジンをF110に換装したB改修形、163216は元からB形として生産されたモデルだが、いずれもシリアルの前には「アップグレード」と記入されている。これは後述するLANTIRNの搭載能力を付加したもの。実際両機とも右翼グローブ下のSta.8BにLANTIRNを搭載している。
エプロン前に駐機しているブルーエンジェルスのF/A-18の尾翼をかすめるようにセクションで離陸して行くのは、スーパーホーネットに改編を終えたばかりのVFA-211"Checkmates"のF/A-18F・AB100"Nickel100"(Bu.No.165795)とAB103"Nickel103"(Bu.No.165798)。
本邦初公開となるスーパーホーネット改編後のマーキングを見せるAB100。長らく太平洋艦隊に所属して第9空母航空団のテイルコード「NG」のイメージが強い同隊だが、現在はオシアナをホームベースとし、空母エンタープライズUSS Enterprise CVN-65搭載の第1空母航空団で第1飛行隊を務める。
次に上がるのは同じく第1空母航空団所属のホーネットスコードロン、VFA-136"Knighthawks"のF/A-18C・AB302"Hawk302"(Bu.No.163750)とAB307"Hawk307"(Bu.No.不明)。
恐ろしいほどの低高度でパスして行くF-86F。この機体は数あるセイバー中もっとも有名なマーキングのひとつである第21戦闘爆撃航空団の"Desert Rats"ことシリアル25222で、もちろんNナンバーの民間機だが、表記もどこにも見あたらず、機体表面も文字通りの鏡面仕上げというグッドコンディション。管理人も1981年の入間航空祭以来になるセイバーのフライトを久々に楽しませてもらった。
先ほど上がったトムキャットとホーネットがフォーメーションを組んで上空をパス。中央のダイヤモンドの先頭3機がVF-32、スロットの1機がVF-101、右側の2機がVFA-136のF/A-18C、左側の2機がVFA-200のF/A-18F。
上記異機種フォーメーションは1パス後編隊を解き、個別のデモフライトに移行。まず最初にAB302が左手から進入、飛び去った後に今度は右手からAB307が通過。主翼上面がほとんど隠れてしまうほどのベイパーを見せながら飛び去って行く。両機とも2回ずつ会場正面をパス。
次にまた猛烈なベイパーに包まれてとんでもないスピードで突っ込んでくるのは・・・。
貴重な色つきマーキングのAB100。長らく太平洋艦隊に所属して第9空母航空団のテイルコード「NG」のイメージが強い同隊だが、現在はオシアナをホームベースとし、空母エンタープライズ搭載の第1空母航空団で第1飛行隊を務める。
引き返して再びパスするAB100。完全に音速領域で、高い湿度もあり向こうから「ボッボッボッボッ、ボッ」と上面にベイパーを出しながらやって来たかと思うと、目の前できれいなショックコーンを出してくれた。
後退角を変化させるターンのデモを行うVF-32のAC105。
同じくデモでパスを行うVF-32のAC115。
大編隊の先頭を切って着陸するため、オーバーヘッドでブレークするVFA-136のF/A-18C。
このショットを撮るためにオシアナに来た!見事なダイヤモンドのブレーク。両翼の2機がそれぞれ左右に分かれ、4機でのデモフライトは終了した。前3機がLANTIRNや増槽をぶら下げているのに対し、スロットの位置にいる1機のみのVF-101の機体はクリーン形態。これが何を意味するかは・・・
駐機するブルースのホーネット越しに降りてくるVF-32のトムキャット。
トムキャットの手前には、先に降りてきたAB302がタキシング中。
次に目の前を通り過ぎて行くのはチェックメイツの2機。この角度から見ると四角い2次元形になったインテイクからそのままダクトの形がわかるように続いてゆく、胴体下部のラインに驚く。改めて従来形ホーネットと全く異なる、重量感が増した外見を持つことがわかる。
最後にタキシングして行ったのはAD206。エビエータ2人とも明るいカーキのフライトスーツを着用しているのに注意。なお、VFA-136のエビエータもこのスーツを着ていた。
なぜかデモフライト機に混じって土・日の両日とも、同じように時間に上がっていったVFA-143"Pukin Dogs"のF/A-18E・AG103"Spool103"(Bu.No166603?)。
続いて2機目、尾翼色つきのAG101"Spool101"(Bu.No166609)。
3機目はAG107"Spool107"(Bu.No不明)。同隊はF-14からの機種改編直後で、そのせいかデモフライトには参加しなかったが、そのうさを晴らすように両日とも豪快に離陸していき、エアショーの時間中には戻ってこなかった。通常のミッションだったと思われる。
タキシングして行くAC105。右翼グローブ、Sta.8B下にはAAQ-25 LANTIRNを搭載している。通常LANTIRNはナビゲーション用のAAQ-13とターゲッティング用のAAQ-14を両側に各1基ずつ搭載し、これで1セットとなるが、トムキャットの場合はターゲッティング用のAAQ-14のみの搭載となり、現在では性能向上型のAAQ-25となる。
AD160の尾翼アップ。同機のシリアルは規格外の書体・大きさで、判別にはまことに便利だが、なんでこんな角角した見た目のゴツイ書体になったのかよくわからない。
スタンド前、ブルーエンジェルスのホーネットの前をタキシングして行くAC101。
単機でデモフライトに上がったのはVFA-131"Wildcats"のダブルナッツ、F/A-18C・AG400"Wildcat400"(Bu.No165217)。
1983年創設と並み居る歴史ある部隊の中で新参のVFA-131だが、そのせいか派手さでは負けじと尾翼のマーキングはフルカラー。以前はグレーの地だったが、これが濃紺となってさらに派手さがアップした。母艦のドワイト D.アイゼンハワーUSS Dwight D.Eisenhower CVN-69は金曜日のノーフォーク港見学時に岸壁に停泊していた。
デモフライトも終盤。タッチアンドゴーのデモ後、バーナーオンでみるみる加速してゆく。
デモフライトを終えて着陸、スタンドの目の前をタキシングして行く。

Part2(Under construction)

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