Vitzのアース電流測定について



今や流行のアーシング(アースチューニング)。いや、ものものしい話ぢゃないんだ。そもそもアーシングとは車の電気系統のそれもアースの話であって詳細はエーモンのサイトを見ていただくとして、そのアーシングの効果がはたして本当なのかどうかという所に興味がわく。車の電気はどんな時、どこを、どんな風に流れるのか目で見たいが見えないのが電気。そこで電流計を仕掛けるのだがこれも物理的にかなわないところがある。それは仕方が無いので測れるところだけ計ってみたのがこちら

断片的ですが適当に見て下さい。

(1)エンジン始動でセルモータを回した時の突入電流。
188Aとはほとんど短絡(ショート:いやコイルの巻き線抵抗分だ)状態でセルモータが回りはじめる。ま、ほとんどのモーターはこうなんだけど。水色の矢印はバッテリのプラス極から出て行く電流の向き。
突入電流時間が過ぎるとモーターが回転し始めるので電流値は60〜100A程度に落ち着く(モーターの容量による。だいたい0.5〜1KW前後)。
(2)やや高めのアイドリング状態での電流。-5.2Aの表示はクランプ電流計の向きと逆の流れを示している。従って電流の向きは水色矢印の向きでこれは、バッテリに向かって電流が流れていることを示す。つまり充電。
(プラス極に接続されているすべての線材にクランプしたのは実は失敗。入る電流もあれば出る電流もあるはず。測定値はその総和としては正しいのだが)

(3)バッテリのマイナス極からシャーシのどこか(→4へ)へ流れ出る電流。これも充電電流(リターン分)。プラス極の値と異なるのは暖機の為のアイドリングが下がってきたため。
なお、アイドリングでも充電は常に行われているようだ。ヘッドライトをつけてみても充電電流は流れている。それは負荷が重くなるとアイドリングが上昇するメカニズムになっていることによる。

よほど重負荷にならなければバッテリはいつも充電状態にあると言える。

(4)(3から→)そのどこかの先はシャーシの暗い部分へネジ止めされている。(赤矢印部分)
それにしても貧弱な線材だが途中モッコリ膨らんでいるのはヒュージブルリンクか?
このあたりは手を入れようと思っても邪魔者が多くて入らない。

(5)これはVitzのオルタネータ(発電機)。
太い出力線(赤/黒)と細い幾つかの信号線が見える。(この電線の電流≒(2)の電流)
ケースにはアーシング端子として適当なネジ穴が非常に少ない。もし新規ネジを適当なネジ穴に入れるならそのネジの長さに注意しないと偉いことになる。
(6)驚いたことにオルタネータを支える(Vベルトを張る)ステーにもなんと電流が流れているではないか。それも1Aも。残り3〜4Aは他の留め部で流れているはずだがクランプできない。電流値にもよるだろうが単純に1/4がこのステーに電流が流れるとするとこれは(電線としての)抵抗値が無視できない。

以上より誤解を恐れずに言えばアーシングのリターン回路は

バッテリのマイナス極ぢゃなくて、オルタネータのケースが正解!と言うことだろう。

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作成日2002.04.28

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