交換する必要があるのですか?コストかかりそうですね。

 近ごろのノートパソコン、携帯電話の普及でバッテリー交換の機会が増えているため、プリウスの駆動バッテリーも同様に頻繁に交換が必要と考えられているふしがあります。そこでプリウスのバッテリーについて、いろんなところから仕入れた情報を自分の中で整理したまとめをここに書きます。一部間違っている記述があるかもしれませんので御指摘いただければ幸いです。

 まず、プリウスのバッテリーについて簡単に解説します。バッテリーは2種類載っています。まずは、補助バッテリーと呼ばれる、通常の鉛蓄電池の方から先に触れておきます。普通のガソリン車にも載っている12Vのあれです。これは普通の車でも交換する機会があるものなのでご存じでしょう。このバッテリーはライトやステレオ、ファン、およびコンピュータなどを駆動するための電源として使われています。ただし、プリウスではエンジンをかける時のセルモーターにはこのバッテリの電力は使用しません(というかセルモーターはありません)。なので普通の車のようにバッテリが上がってエンジンがかからない、ということは有りません。もっとも今の殆どのクルマのように鉛バッテリーが上がってしまい、コンピュータが起動せずにクルマが動かなくなる、と言うことはあり得ます。バッテリーなのですが、どちらかというとアクセサリー類に必要な電力のバッファとして使用している感じで、使用する電力のほとんどは後述の駆動バッテリーからコンバーターにて変圧された電力にてまかなわれていると思った方が早いみたいです。補助バッテリーは後部トランクに載せられています。これに関しては普通のクルマでも4年に一度は交換していると思いますが、プリウスでもそのくらいかもう少し持つでしょう。

 そしてもう1つは、ハイブリッドの主役であるメインバッテリー(駆動バッテリー)です。これはニッケル水素電池38モジュールの直列で、やはり後部トランクに配置されています。この電池から交流に変換されて駆動用モーターを回したり、またブレーキを踏むと発電機を経て電力に変換され電池へ蓄電されます。

 さて、ここまででバッテリーに詳しい方は疑問が湧いたかと思います。

 Q1)どうしてニッケル水素バッテリーなのか?リチウムイオンの方が最新式だし重量が軽いので有利ではないか。

 A1)確かに重量の軽いリチウムイオンバッテリ−は有利ですが、車の駆動に使用するに、充放電の回数、使用環境、値段、および、信頼性や寿命といった観点から、ニッケル水素が選ばれました。リチウム充電式の電池は最近次々と出てきていますが、いずれも精密な充電管理を行わなければならず、信頼性を考えると実績の多い(古くからある)ニッケル水素の方が良いようです。リチウムイオン電池がノートパソコンに搭載された当初発火などの事故があったことを考えるとなるほど、と思わせます。デジカメも今のところニッケル水素が主流です。信頼性を考えると枯れた技術の方がよいのです(遊星歯車など)。プリウスの開発当時はそういうことだったようです。でもそういえば日産のハイブリッドにはリチウムが積まれていましたし、今度のvitsは堂々のリチウムイオン電池搭載です。

 Q2)リチウムイオンの方がメモリ効果が無く優れていると思うが?

 A2)確かにニッケル水素電池にはメモリ効果があります。これは、ノートパソコンや携帯電話でも見かける現象で、ちょっと使ってすぐに充電、という使い方を繰り返していると、その使用量を電池が記憶してしまい、たまに長時間使用するつもりがすぐに電池切れを起こしてしまうと言うもの。そのため、時々リフレッシュ(一気に最後まで使用して、十分に充電してやる操作)が必要です。
 ただし、プリウスの場合は別です。プリウスで携帯と同じように電池を使用していたら、ニッケル水素の充放電の寿命である500回をあっという間に超えてすぐにダメになってしまいます。そのため、プリウスでは電池の残量を、容量の60%プラスマイナス20%の範囲に限定して常に維持しながら放電と充電を頻繁に繰り返しています。ノートパソコンなどの様に100〜10%の間で使用する訳では無いのです。このように浅い充放電に抑えることにより、5〜10年の長寿命を得られることができる、ということらしいです。容量の2割しか使用していないことになり、無駄な重量の電池を積んでいる訳で実にもったいない話ではあります。ですからノートパソコンや携帯の電池とは使用状況がまったく異なります。

 Q3)しかし実際プリウスではバッテリー交換の話をよく聞くが...

 A3)プリウスは発売から5年近く経ち、2000年春にはマイナーモデルチェンジしました。それ以前に発売されたプリウス(初期型)では、バッテリー交換の話はよく聞かれたようです。ただし、その交換はどうも無料のようです。その理由は、その後のハイブリッド用の電池の製造開発にこれら不具合の事例を数多く集めてフィードバックするため早めに交換した、とも聞かれます。現在のマイナーモデルチェンジ後のプリウスではかなり改善されて、バッテリー交換は本当に稀になったようです。

 Q4)それでも保証が心配ですね。

 A4)確かに、新しい技術には心配がつきものです。現行型プリウスの場合、5年を過ぎたバッテリーの交換が無料だとは誰も言ってませんが、あまり心配は要らない様です(笑)。でもどうなんでしょうね。車検や定期点検とは別個にバッテリー無料診断を1年ごとにやってもらえますので、ディーラーで車検をしなくても1年ごとに持ち込んで見てもらえます。また、現在まるごと交換なのが、将来一部分の交換で済むようになるらしい、と聞いていますのでこれなら万一有料でもそれほど出費にはならないかも知れません(不確か)。

 Q5)なぜプリウスに乗っていない人たちの方がプリウスの電池の情報について詳しいの?

 A4)う〜ん、少なくとも「うちの」プリウスの駆動バッテリーは00年9月納車以来、交換していないとしか言えませんね。まさか定期点検で密かに交換していれば分かりませんけど。いや、3〜5年で交換の必要があるんだったら、保証期間内だから最大10年も安心だ、とも言えますが...。オーナーはひいき目に見てたりするのかなあ。逆にオーナーで無い人たちの注目度が高いとも言える訳で。プリウスの駆動バッテリーの情報がほかにありましたらぜひ教えて下さい。

 電池交換の費用については、プリウスに限って言えばあまり心配はいらないと思います。と私は思います。そう思いたいです...これは希望です(笑)。心配していては、いつまでたってもハイブリッドカーに乗れません。エスティマも出ました。クラウンのマイルドタイプも出ました。次はヴィッツです。技術は進歩しています。もう少し待てばもう少し信頼性の高いハイブリッドカーが出るかもしれません。その辺りはパソコン購入とよく似ています。だから欲しい時が買い時です。私としては、アイドリングストップの静けさを味わってしまっていますので、もはや普通のガソリン車には戻れない...(ホント静かなんですよ)



  02.12.27 電池交換についてさらにマイルドな記述に変更 突っ込み歓迎 引用されるようになると気をつけて書かないと。 実はvitsのリチウム電池の交換サイクルの方が興味あったり、安いからいいのか。
   01.9.10 トヨタから具体的な金額が示された様です。TOYOTAのWebマガジン、Touch the Hybrid 第3回の記述のスクリーンショットです。この件に関して再三トヨタに真偽の程を確かめる問い合わせのメールを打ったのですが、なしのつぶてでした。トヨタ様、くだらないメールをたくさん打って本当に申し訳ありませんでした。書いてあると言うことは、それが公式見解なのですね。次のプリウスの開発に全力をあげてください。

 参考ページニッケル水素電池と充電器 技術志向版 かなり詳細で参考になります


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