おもしろい電子辞書、Quicktionary II


先日、日本代理店のジャパン・トゥエンティワン(株)の広報の方からメールを頂きまして、現在のQuicktionaryシリーズはなかなか面白い展開になってきてる様です。詳しくはこのサイトにて。




以下の内容は、数年前に記載したものですので、現在とは状況が違うことをお許しください...


 電子辞書はちまたに数多くあるが、私が購入したのは少し趣が異なるQuicktionary IIというペン型辞書である。


エデンの恐竜を読もうとしている図
上が英英版、下が英和版(見かけは同一)


 日本ではWizcom Japanが代理店をしており(2006-11-11現在確認できず)、本社はイスラエル。セイコーが以前旧タイプをOEM販売していたことがあるそうだ。この製品の特徴は、活字印刷された単語をペン先に付いているスキャナで読み込み、素早く辞書を引くことができると言うもの。表示は3列で多少小さいが、Paperbackや雑誌を読む時などにさっとひけるのは魅力的だと考えた。また単語の発音をしてくれるのも頼もしい。現在日本代理店で扱っているのは、
  1. 英語 > 日本語 (英和辞典、独自編集版)
  2. 英語 > 英語  (英英辞典、The American Heritage College Dictionary 3rd Edition )
で、あと辞書機能はついていないが、3. スキャナで読み取ったテキストをパソコンなどへ転送する(RS232C、IrDA)スキャナペンも販売している。

 このQuicktionaryIIのシステムでは、フラッシュメモリを増設することにより辞書を後から足すことができることが最大の特徴として挙げられる。先のスキャナにも辞書を足すことができ、またQuicktionaryIIにスキャナ機能や、その他の言語の辞書を足すなど、なかなか面白い。このページで一覧を調べられる
 インターネットでいろいろ検索するとこのペン型スキャナシステムは次のようになっているらしい。

 ハードウェア的にはほぼ同一のペン型スキャナに、ROMを搭載しており、そのROMによって、
  1. QuickLink Pen (スキャナ)
  2. Reading Pen II(発音と大きな文字で表示する;AHD付き)
  3. QuicktionaryII (辞書、発音)
この3種類に分かれている。このうち、QuicktionaryIIはROMの内容によって英仏仏英、英独独英、英中、その他10か国語以上の辞書を搭載したものがそれぞれ販売されている。ヨーロッパ言語は正逆方向に引くことができる辞書が出ているが日本語は残念ながら英和方向のみである。これらは内蔵ROM(書き換え不能)に載っており、アップグレードのフラッシュメモリを増設すると、その他の好きな辞書を添付のCD-ROMから転送していくつでも追加可能だということである。

 さて、日本で販売されている英英版を購入しようと思い、とりあえず代理店にアップグレード可能かどうか問い合わせてみた。英英版だけは上記のQuicktionary IIシリーズとはハードウェア構成が異なっていて原則不可とのことだった。私としては英英版にメモリを増設して英和辞書を足そうと考えていたが、代理店の担当者の話ではそれはできないとのこと。担当者の方にはいろいろ丁寧に教えていただき、サポートの心強さには安心感があった。

 その違いとは、日本で販売されている英英版はAmerican Heritage Collegeのフルバージョン(80,000語句?)であり、一方メモリ増設で追加可能な英英辞典はConcise版であって語彙が少ない。また英英版にはすでに増設メモリスロットにメモリが増設してあって、アップグレードは出来ないとのこと。フルバージョンとアップグレードを同時に手にする道は閉ざされたかに見えた。

 まあ、とりあえず英英版を購入してみようと言うことで、着払いで購入した。送料がかからないのが救いである。最近の高機能電子辞書に較べ割高であるが、機能を絞って使えばそれなりにいいかなと思った。実際に使用してみると、英英辞書は難しい(笑)。フルバージョンとは言え、とても使いこなせるものでは無いことを痛感した。

 ということで、すでに海外から英和版も同時に購入していたのであった。国内販売の英和バージョンは送料込みとは言えそれなりの値段がする。また、アップグレードキット(4MB)も同時に取り寄せたため、総額で35,000円程度であった。円安が進行する途中で良かった。こちらはパッケージが丸まる日本語である。日本で英語パッケージを購入し、海外から日本語パッケージを輸入するとはこれいかに。英和辞書はできが悪いとの評判らしい。しかし使用目的が素早く読むことであるのであまり気にしない。というか、本気でやる時は紙の辞書をひくから。実際に使用してみると、英和のありがたみをもろ感じた。  
ちなみに購入した通販会社がポカをやってくれてメモリ増設キットMEKを入れ忘れたようだ。メールを出すとすぐに返事が来て謝ってその日に発送してくれた。海外では何箇所か販売しているところがあるけれど海外発送をしているところは数えるほどしか無い。MEKは8MBが一部の店鋪で販売開始されたようだ。
 さて、ここからは保証をぶち切って実験である。英英版にはメモリ増設スロットにすでにメモリが刺さっている(ROM?フラッシュ?)。これを外すとどうなるであろうか。辞書に変化は無さそうである。メニューがReading Pen IIのメニューに変化しただけである。ということは、この増設メモリには辞書は載っておらず、Quicktionary IIの辞書メニューのためのプログラムだけが増設メモリに書き込まれているということであろうか。

このメモリを取り外す操作は当然保証外であるので、
この内容に関して代理店に問い合わせないで下さい。
またこのページの内容についても筆者は一切責任を取りません。

Following alteration will void manufacturer's warranty. Your use of this site's information is at your own risk.
ハードウェア英英版英英版 + チップ
(オリジナル)
英和版英和版 + チップ
Hardware Eng to Eng
(chip removed)
Eng to Eng
+ memory chip
(original)
Eng to Jpn

(original)
Eng to Jpn
+ memory chip
Function Reading Pen II Quicktionary II Quicktionary II Quicktionary II
Dictionary AHD full <- Ligature Ltd. EJ <-
Voice (Eng) Yes <- Yes <-
Quicktionary ver. 2.01 2.13 2.1 2.13
PEN OS ver. 1.55 1.94 1.42 1.94
Memory slot empty full empty full
PC controlable? No Yes No Yes
 と言うことは、この英英版にアップグレードメモリを増設することで、英和辞典と併用できそうな予感がする。余ったメモリは英和版の方に挿して英英辞典でも入れるか。

 海外では、同様の英英版が出ているが見出し語数が380,000語句だということで、日本発売の物と異なるのであろうか。また良く調べるとReadingPenIIにはAHDで20万語句以上入っているとの記載がある。日本発売の英英版Reading Pen IIQuicktionary II English Dictionary Plusは辞書に違いがあるのか?先ほどの日本の代理店に聞いてみたところ、どうもカウントの仕方の違いだけであって、日本で販売されている英英版と、いわゆるReading Pen IIの辞書は同一との回答であった。これによって、英英版のハードウェア構成は「Reading Pen II + 2MBメモリ(辞書メニューのためのプログラム入り)」で間違い無さそうだ。これなら、英英版+英和辞書は可能だと思われる。

 2002年から英英版29,800円送料込みであるから、円安の状況で海外の$260前後するReading Pen IIをわざわざ取り寄せるのにくらべればずっとお得かな(よいしょ。)後はアップグレードキットを国内で安く販売開始してくれるとありがたいです。


Natureもこれですいすい、と行くといいが。


ちなみにアップグレードはPCが必要なのでMacintoshでやるときはかなり苦労すると思われる。素直に適当なWindowsマシンを借りてやろう。

初稿 December 24, 2001

May 5, 2002 その後アップグレードを試してみた。英英辞書バージョンのQuicktionary IIにMEKキットの4 MBメモリを増設し、PCから辞書をロードさせた。この操作は結構面倒で、まずMEKキットのメモリに書かれているシリアル番号とQuicktionary II本体のシリアル番号を両方使って、Wizcomのwebサイトにてキーファイルをダウンロードしなければならない。このキーファイルが無いと辞書の転送などの機能拡張は一切出来ない。また、メモリカードを別の本体に移して再アップグレードを試みてもキーは受け付けないし、webからのキーファイルのダウンロードは出来なくなっている。そこまでシリアル管理を徹底してどうする?サードパーティーのメモリを排除する目的なのかどうか知らんが、こんな使い勝手の悪いものなら2本も買うんではなかったョ。
 で、まず英英辞書バージョンに英和辞書を入れてみて、Quicktionary モードにて試用してみてアゼン。下の写真を御覧頂きたい。

上が英和版、下が英英版に英和辞書を入れた状態
スクロールしていくと...



発音記号を表示してくれるのはありがたいとは思うが...




なんじゃこりゃー


 このフォントのでかさはどこかで調節出来るのだろうか。表示文字数がそれだけ減ってしまうでは無いか。それとも辞書をダウンロードした時にオプション選択する項目なんてあったっけか。スクロールをかなりしないと訳が出ないのもダメ。
 またこのアップグレードにより、起動時はQuickLinkPenと表示されるものの、辞書機能としてはReading PenとQuicktionaryIIのどちらかを選択して使うことができる。ちょっと使ったところではReading Penモードで使った方が操作は素直で簡単なようだ。QuicktionaryIIモードでは、英英辞書で発音を聞くための操作がやっかいだが、Reading Penモードでは英英、英和でもほぼ同じ操作でできるからだ。一度この辺りの機能の差をまとめてみたい(書いててだんだんややこしくなってきたわ)。

 すでにやる気が無くなってきている。英和バージョンを淡々と使うのが吉、と結論。

 余った2MBのメモリーカードにはシリアル番号は無く、厳重なシリアル管理を行っているこのシステムでは実質再利用は出来無さそう。印象では余りに高機能になり過ぎた弊害かもしれない。Quicktionary IIIに期待する!?



その後 (2006-11-11)
このページを作ってからだいぶ経ちますが、この方式に興味ある方は多いみたいです。面白い機構ですものね。
先日須田さんからメールをいただきました。

QT5000ですが、QuicktionaryIIのファームウェアでバージョンアップしましたら、最新のQuicktionaryIIになり、日本語の表示も小さく表示されるようになりました。
SuperPenのTranslaterの英語版を購入したのですが、10*10と16*16のどちらの日本語フォントを使用するか聞いてきました。標準で4MBのROMが搭載されていますので、英和と英英の辞書がインストール可能です。日本語の辞書は、wizcom2.01でした。
私も近々アップグレードしてみようかしら...

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