手元のIsomacマシンはUS仕様なので,内蔵ポンプは110-120V/60Hz用のはずです.
以前のエントリ でも書きましたが,エスプレッソ抽出時の圧力と流量はコーヒー粉パックの抵抗値とポンプの特性の両方で決まります.よって,ポンプ仕様が使用する電源と合っていないと,メーカのねらい通りの圧力・流量の組にはならないことになります.ということで,お世話になっているj-shops.comさんからULKA製の100V/50-60Hz用のポンプを譲ってもらいました.まずは,交換する前に現状の圧力−流量特性を計ってみました.計測器具はストップウォッチとメジャー付きショットグラス,マシン本体の圧力計です. 測定結果のグラフを下に示します.縦軸が圧力(ゲージ圧)で横軸が1秒あたりの抽出体積です. ボイラのヒータはボイラ内を一定の圧力に保つためにプレッシャスタットによってオンオフ制御されています.その電力が大きいため,ヒータがオンの時とオフの時とでポンプにかかる電圧に差があるようで,圧力−流量特性にも変化があります.グラフで緑色の点はヒータがオフの時,赤い点はオンの時です.
(高解像度版PvsQ120.swf)基本的に流量が少ない時は(ボイラ内の温度変化が少ないので)ヒータはある程度の時間オフしているのですが,流量が多くなるとすぐにオンする傾向にあります.測定時は,一回の測定中にヒータが切り替わらないように注意して行っていますが,実際の抽出ではたいてい途中でオフからオンに切り替わっています.その辺を考慮に入れて,実使用時の特性曲線を青色でプロットしてあります.圧力が約9気圧で頭打ちになっているのは,それ以上圧力がかからないようにリリーフ弁(over pressure valve)が働くからです. 黄色の2つの星印はそれぞれシングル,ダブル・ショットにおける理想とされる圧力と流量の組を示しています.すなわち,Schomerさん推薦の8.2気圧で,シングルなら30ccを25秒 = 1.2 cc/s,ダブルなら60ccを25秒 = 2.4 cc/s です.(なお,シングルとダブルで同じ秒数なのは,フィルタカップの形状による所が大きいので注意です.) もちろん,これらの組にピッタリおさまっていないと絶対ダメということはないでしょうが,ダブル・ショットの場合は離れすぎている気がします. 現状,私はダブル分のコーヒー粉を使って,大体8気圧かかるようにコーヒー粉の細かさとタンピング圧を調整しています.すなわち,グラフで言うとsingleの理想点の下あたりのポイントで抽出していることになります(抽出量は40ccくらいで止めています).現状ではそこがいちばん美味しく感じられるからです. ポンプを換えることでグラフは相対的に上に移動するはずです.ただし,リリーフ弁を再調整しない限り,頭打ちの圧力は変わらないので,結果として平らな部分が広がることになると思います.グラフ上の星印に近いポイントで抽出ができて,美味しさもアップすればよいのですが,果たしてそうなるかはやってみないとわかりません.(続く) Posted: Sun - September 12, 2004 at 01:41 PM |
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