カメラにのめり込んだのは高校二年生の頃。
フォークソング研究会で記録担当として写真を撮り始めたのがきっかけだった。コンサートは暗幕を引いた暗い会議室で行う。そこに照明を当てて雰囲気を出す。ここでフラッシュをたいてしまうと、この雰囲気が消えてしまう。
そこで試行錯誤することになる。結局は増感現像という技術を使えば、大丈夫なことが分かる。自分でネガを処理して焼き付けを行うのだ。現像液の酸っぱい匂いに囲まれながら、コンサートの瞬間が現像液の中から浮き出てくる瞬間を、楽しみにやっていた。
気が付けば今はデジタルカメラ全盛の時代。もう私も暗室に入ることはない。ただ、日々流れていく生活の美しい場面を切り取り、残したいという思いは変わらない。
簡単に撮影でき、公開できる時代に感謝しつつ、少しずつアップしようと思う。