移動教室に行ってきました。
今年の移動教室は、今までのスキー教室から大きく流れを変えました。現状のスキー教室の移動教室にいくつかの問題点があると思えたからです。
1) 冬に行うので、インフルエンザで参加できない生徒がほぼ必ずでる。
2) スキーを体験している生徒が増えてきている。
3) 費用がかかる。
簡単な理由を述べると、
1) 必ず欠席する生徒が出ると分かっていて計画する行事は、変ではないかと思うわけです。楽しみにしている行事ですから。
2) 学校では、集団の力量を高める行事は結構あります。合唱コンクールや体育大会ですね。ところが、個人の力量を高める行事があまりない。スキー教室はその中でも個人の力量を高める行事ですが、今は多くの子どもたちがやっている。ゼロから始めて、成長した姿を実感できる行事になっていない。
3) レンタル費用などを含めると、5万円ぐらいかかってしまう。これだと現在の経済状態ではきつい家庭も多くある。
そんなことでこれらの問題をクリアして、楽しく力を付けられる移動教室を目指しました。
今回、実施した内容は、
1)黒姫山、野尻湖でパラグライダー、グラススキー、ウインドサーフィン、カヤックの中から一つのアクティビティを選ぶ。
2)アクティビティごとに、ログハウスに分宿
3)晩ご飯のバーベキューの食材を自分たちで一部調達する。
4)ログハウスのご主人達と3ヶ月前からインターネットの掲示板を使って旅行を作り上げる
5)移動教室マラソンを行う
というものでした。
1)生徒一人一人の運動能力や意欲に応じて、この四つの中から一つを選び一日半これに費やします。ほとんどの生徒がやったことのない種目でした。天気に左右される部分もありましたが、なんとか全ての種目を実施することができました。
2)5人から15人ぐらいに分かれて、男女別、アクティビティ別で分宿です。教員は一緒に泊まらず別のログハウスに泊まりました。地元の人たちとの交流を行いたいというのが主なねらいです。またご主人たちは脱サラした人ばかりで、進路学習にもなるかなと思ったわけです。教員が一緒に泊まらない方が、子どもたちが甘えないので良いとのことでした。
3)初日の午後に、山菜をとりにったり、釣りに行ったり、パンをこねたりとしたわけです。
4)連絡係を作って、インターネットの掲示板をもとに交流しました。掲示板は無料で作れるものを池田が作り、パスワードを設定して使いました。ここの掲示板と基本的に同じです。それで要望や条件などを交換しました。ログハウスのご主人は、生徒の名前を事前に覚えていてくれて良かったです。ただ、途中でサーバーの移転のため掲示板が使えなくなって、メールに切り替えるなどもありましたが。
5)黒姫山まで八王子から300kmあるので、300枚のワークシートを用意して、たどり着こうという学習を行いました。漢字とか計算とかです。
実施した感想は、子どもたちが宿のご主人達との交流を十分に深めて、アクティビティにも満足してということで良かったと言えます。スキーよりも1万円程度安くできたし。
閉校式では宿のご主人の代表が
「君たちは、幸せだ。こんなに自由にできて。先生達に信頼されている証拠だね。それを理解して欲しいな」
なんて言われてしまいました。
これで自分が立ち上げた企画が終わり、本格的に大学院生活に没入することができます。 たぶん。
030523
一ヶ月ぶりに中学校に顔を出してきた。
春休み中に、中学校のホームページがサーバーの移転があった。上手く接続できなくなっているとのことで、その調整のために出かけていった。
大学の方は、ゴールデンウイークと言うことで休講の授業が多く、一つの授業だけ欠席届を出して、午後から中学校に向かった。
五月にはいると、地域訪問と言って、楢原中学校では教員が地域を巡回する時間ができる。生徒は午後家に帰るので、彼らに会わないで済むかと思って行ったのだが、その日は体育館に集まって移動教室の説明を受けていた。
(ま、まずい。会ってしまう)
規定では一ヶ月に一度大学から中学の方に顔を出して、研修の経過を報告しなければならないことになっているのだが、思った以上に忙しくて、なかなか中学に顔を出せないでいた。
すると、登校のきっかけを失った生徒のようなもので、なかなか行けないでいた。
行けなくなると、行くきっかけを探すことになる。この辺りは不登校の生徒と同じかも知れない。そのきっかけが、ホームページの移転であり、地域訪問であった。
しかし、それでいても一ヶ月ぶりに彼らに会いたい、顔を見てみたいという気持ちと変な風に変わっていたらどうしよう、会わないでいようかなあという思いがあった。
結果的には、会ってしまった。
会って良かった。
彼らは、気持ちよく私を迎えてくれた。
「先生、いなくて淋しいよ」
「私ね、身長が七センチも伸びたよ」
なんても言ってくれた。
「なんで来たんだよ」
と言われたらどうしようかと思っていた。でも、これはなかった。
また、
(うーん、これは悪い方向に変わってしまったなあ)
という生徒も見あたらなかった。一人ひとりが良い生徒に見えた。良かった。
離れていても、いや、離れているからか、子どもたちとの繋がりを勝手に強く感じる私であった。
030503