急ぐことはないのに 


 どこかで、前に話したかもしれないのだが、大貫妙子がこんな話をしているのを聞いたことがある。 

 日本人は新しもの好きなので、1年に1回アルバムを出したりする。するとひどく消耗するのだが、アメリカ(欧米だったかもしれない)では3年に一度アルバムを出すというのが普通である、と。大貫は二月に'One Fine Day'を出したが、寡作のほうだろう。もうたくさんアルバムを出したのだから、古いのも聴いてほしい、といっていたが、新しい曲を書かなければ忘れられるような音楽家ではいけない。自分で納得できる仕事だけをしようと思えば、生活が危うくなってくるのだけれど、魂は売れないと偉そうなことをいってみたいことがある。アウトプットばかりしているとつらいので、インプットをと思うが、追われるように原稿を書いていることがある。運動選手が日々行う基礎トレーニングだと思えばいいのだが。何もしないで茫然と過ごしてはいけないという思い込みからなかなか脱けなくて、原稿が進まない時はこんなことではいけないと思ってしまう。

 今日から鍼灸科での講義が始まる。同じ講義を二つのクラスで違う時間にするのだが、困ったことに同じ話にはならない。同じ話にできないというべきか。 

Posted: 火 - 9月 27, 2005 at 12:27 午後          


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