『9条と日中韓』(加藤周一、かもがわ出版) 


「できることからはじめたい」 

 もしも憲法が現実離れしていて政治に関係がないのなら、憲法を変える必要はないだろう。実際には憲法の現実への働きかけが強いからこそ、変えようという動きがあるわけである。戦後、憲法があったからこそ、戦争に関わらないでいることができたことを加藤は強調する。

 例えば、隣の家の鶏を夜中に盗んではいけないという法律。もし、盗む人が一人もいなければ、この法律は必要ない。しばしば隣の家から盗む人がいるから、その人を罰する法律が意味を持つ。加藤は9条を念頭においてこの喩えを出している。

「法律と現実が食い違ってるというのは当たり前の話なんで、食い違うから法律をつくっている。そういうことはちょっと考えてから発言したほうがいいと思いますね」(p.35

9条と日中韓
加藤 周一
4876999791
 

Posted: 水 - 9月 28, 2005 at 11:56 午後          


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