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8月23日。今日も太平洋高気圧のおかげで晴天。先週末にかけてお盆休みの貴重な時間を前線のおかげでだいなしにされていた僕はオートバイを車庫から引っ張り出した。どこまで走ろうか。南へ向かおう。何かうまいモノを食べに行こう。
仕度を整えるとオートバイをスタートさせる。メッシュジャージを風が抜けるので走っている間は結構涼しい。 |
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路のきれいな県道20号線はクルマも少なくハイペースで流れる。国道270号線にはいり加世田市に向かう。10数年前に営業で走り回っていた頃が懐かしい。北は金峰町から以南の南薩エリアが僕の担当だったのだ。新しい道路ができていたり、当時からの店がまだ残っていたり。
国道226号線は鹿児島市の産業道路入口から指宿、枕崎から坊津、笠沙、大浦を回り加世田市で270号線につきあたる。今日は加世田市から西廻りで走ることにした。目指すは「笠沙恵比寿」だ。そこはちょっと洒落たフィッシャーマンズワーフといったところか。宿泊施設、海水ジャグジーを備え、滞在型のリゾート施設である。一度は行ってみたい所だったのだ。
大浦町に入ると国道は海岸線を沿うように走り右手に海が広がる。がしばらくすると田んぼの中を走っている。大浦干拓である。スタンディングで全身に風を受けながらオートバイを走らせるととても気持ちがいい。その干拓地を約半分進むと笠沙町に入る。干拓地を抜け国道は再び海岸線にでる。とはいっても野間半島は海岸線は絶壁になっているところがほとんどで片浦を過ぎた辺りから国道は高度を上げて行く。そして道幅は狭くなる。
右手に見える海は本当にマリンブルーといった色をしている。漁船が作る軌跡の白波とのコントラストが絶妙である。そんな光景を眺めながらのんびりとオートバイを進める。やがて国道は下り坂になる。風力発電用の大きな風車が何本も立っているのが見える。恵比須様はもうすぐそこだ。 |
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何かうまいモノを食べるために笠沙恵比寿にある「秋太郎」という食事処に入る。昼時でしばらく待つことになるが、そんなことはいっこうに構わない。案内されたのは上段のデッキに面したテーブルだった。壁に黒板が掛けてあり「本日のおすすめメニュー」がならんでいる。その中に秋太郎の刺身をみつけた。秋太郎とはカジキのことでマグロにくらべ淡白な味わいがある。とてもおいしかったのだが、オートバイだったためにビールはお預けとなった。残念だがこればかりはしかたがない。
お腹がいっぱいになったことだしオートバイを走らせる。道が狭く曲りくねっているので眠くなることはないが、前を走るクルマがあまりにも遅いのには閉口した。右手に相変わらず美しい海を眺めながら6キロほど進めば「杜氏の里」がある。ここは焼酎づくり伝承展示館となっていて明治から今も続く「黒瀬杜氏」の技術を見学(有料)できる。ここの焼酎はここでしか手に入らないらしい。笠沙恵比寿の売店でも売っていたが、銘柄と本数を伝えて杜氏の里から配達するんだそうだ。森伊蔵よろしく入手困難な「一どん」は黄麹を使っているそうだ。黒麹は知っていたが、黄色ってのがあるとは知らなかった。呑んでみたいが抽選だそうで。土産に白麹を使った「黒瀬杜氏」の五合瓶を1本買う。一升瓶3本入るトップケースは付けてきているが、今回は見送る事にした。
杜氏の里を後にして国道226号線の西廻りを続け枕崎に向かう。途中の坊津町は道がグニャグニャで時間の割には距離が進まない。学生の頃に友人から借りたオートバイで行ったことのある丸木浜海水浴場を見下ろしながらあの頃を思い出していた。枕崎市に入り休憩のために選んだのはJR枕崎駅だ。日本最南端と称しているが僕の記憶では西大山駅(山川町)だったような。間違ってたらゴメンナサイ。
かつお節の香り漂う街中を抜けて帰路に着くことにした。国道を離れ知覧町、頴娃町の田園地帯を貫く広域南薩農道を走る。直線で信号の少ない走りやすい道だが、パトカーが隠れていたりするので要注意である。農道から「アグリランドえい」に向かう道に入ると突き当たりが指宿スカイライン。オートバイを指宿方面へ向ける。僕の実家があるからだ。ちょっとの間実家に立ち寄りまた国道226号線を北上し自分の家へ向かった。
今回海の写真を一枚も載せなかったのは是非自分の目で見て欲しいから。実際シャッターも切らなかったけれど、カメラにおさめても多分あの碧色は再現できないと思う。 |
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| ■黒板に書いてあった「本日のおすすめメニュー」秋太郎(カジキ)の刺身。1,000円なり。ビールが欲しくなります。 |
■笠沙恵比寿から坊津方面へ6キロほど行くと焼酎好きにはたまらないところがあります。「杜氏の里」です。黒瀬杜氏の伝承を伝える館でここでしか入手できない焼酎が。「薩摩すんくじら(黒麹)」、「黒瀬杜氏(白麹)」、「一どん(黄麹)」 |
■その中でも「一どん」はかの森伊蔵と同じく抽選販売。館にて官製ハガキまで売っている念の入れよう。宛名面に自分の住所を書いて抽選箱に投函。当たればそのハガキが届く仕組みだ。 |
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| ■もちろん焼酎は買う。一升瓶が欲しかったが懐具合で「黒瀬杜氏」五合瓶にした。また行けばいいか。 |
■南薩方面ツーリングのお約束場所の枕崎駅。ひなびた感じがいいのかなぁ。 |
■暴飲暴食カルテットのメンバーには忘れられない駅構内の観光案内所です。今度はいつ行きましょうか。 |
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◎「笠沙恵比寿」鹿児島県川辺郡笠沙町片浦14847番地1 Call 0993.59.5020
Open9:00 Close17:00(19:00 in Summer) http://www.synapse.ne.jp/kasasa/
◎「杜氏の里」鹿児島県川辺郡笠沙町赤生木6762番地 Call 0993.63.1002
Open9:30 Close16:00(12/30〜1/1 all day closed) |
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