a best method


入手まで

 最初にこのデジタルガジェットを目にしたのはバイク雑誌だったような…。数万円でバイク用ナビゲーションが実現!なんていう広告(もしくはパブリシティ)を見て、ネットで検索、当時発表されたばかりのP350の情報に触れました。同メーカーのそれまでのメイン機種168RSと比較して、OSの変更、GPSアンテナの内蔵、メモリーの増強などがスペック的な違いでしたが、それらよりももっとインパクトがあったのが、やはり値段です。4万円強でオールインクルーシブ!というのは、相当魅力的です。
 とはいっても、私自身PDAについては、殆ど知識もなく、ましてやOSがWindows系列ということとなると、未知の領域です。実は遥か昔、AppleのNewton(B5縦半裁位の大きさでしたが、質感は高く、気に入ってました)は使用しており、海外旅行の際も活躍していました。とはいっても、ナビではなく、エクセルを使用しての出納記録や、現地でのコミュニケーションに使用した程度ですが…
 そんな状況の中、ネットで検索していると、海外でもアプリケーションさえ揃えればナビとして使えるということを知り、さらに興味が湧きました。ただ、ヨーロッパで使えそうなソフトも数種類存在しているようですが、168RSのように正式に日本で購入出来るものは、当時はありませんでした。

というのが、出発2ヶ月程前の状況でした。

 で、出発まで1ヶ月という頃、旅行ではナビ役を務める妻と相談。彼女も慣れない土地で、慣れない地図を見ながら道路の標識を見ながら自車の位置を確認するという緊張から解放されるのであれば、ぜひ購入したいということに。
 この時点では、本体とソフトウェア合わせて7〜8万の高価が本当に在るのかは、不明でした。

 ということで、先ずは本体の入手です。ネットで検索すると、かなり品薄な様子ですが、Amazonのマーケットプレイスで1軒、納期が3〜4日という販売店を見つけたので、早速注文。(値段も4万1千円程度とかなり安かった)
 で、待つ事1週間程、予定より少し遅れて荷物が届きました。早速開梱すると、結構派手目なオレンジ色の箱が顔を見せました。中を明けて、本体を取り出すと、思っていたよりもコンパクトです。でもあれっ?本体が横位置??これってもしかすると……。そう、注文したP350ではなく、一つ下のC310でした。伝票はP350となっていますし、発注画面の控えも、メールでのやりとりもP350となっていましたので、単純な誤配のようです。で、早速販売店にメール。

 翌日、メールの返事が届きました。「確認しました。手配をします…」から始まるメールで、最後に「届いた品物は着払いで送り返してほしい。」という言葉で終わっていました。
 って、普通最初は「この度は、ご迷惑をお掛けして大変申し訳ございません」だろ?って思うんですが…。肝心の納期も書いていなかったので、不快感一杯のリプライで再度納期の確認の連絡を入れると、最初とは別の人から、「不快な思いをさせて申し訳ない。お客様都合の商品交換だと勘違いしたようだ。原因はアマゾンからの連絡が不適切であったためだ。納期は、受注発注商品のためまだ判らない。」という内容の返事が返ってきました。じゃ、どうして着払いで!と云うのか? それに、最初の販売店からのメールにはちゃ〜んと商品名P350って書いてあるんですけど。ミエミエの嘘でアマゾンを悪者に仕立てる必要も無いと思うんですが…。 
 ま、もう少し待ってみよう。ということで、さらに1週間が過ぎ、出発まで10日程になった段階で、納期未定のままでしたので、キャンセルし東雲のライコランドで1割引+ポイントという好条件?で呆気なく入手。
 後になって、その当時メーカー(マイタック)の工場が火災で、ラインが止まっていたとかの噂も聞きましたが、通販だからこそ、納期が不確かな受注は、キャンセルするとかの対応を取らないと、両方とも幸せには成れない気がしました。

 同時並行し、ソフトウェアはミシュランとトムトムを迷って、正式対応はしていないものの実際に使っているユーザーが居たという理由で「TomTom Navigator 5 Software + Maps of Western Europe 」をexpamsysにて購入。(これを書いている現在では、TomTom Navigator 6が既にリリースされていますが、当時はこれが最新バージョンでした。)
 確かイギリス〜香港DP〜日本という経路で品物が届いたと記憶していますが、ちゃんとFedexからの発送経過メールも届きましたし、expamsys自体がサポートフォーラムを持っていたりと、かなり安心して買い物が出来ました。先の本体を購入しようとした宇都宮の某店舗との格差を感じます。で、お値段の方は送料2,300円を込みで、20,830円でした。


インストール&設定

 で、早速インストール作業に。国内のナビは当面使う予定も無いですし、GPSの共有に関してトラブルを避けたかったため、セットアップされていたMio Mapとそれと連動しているマップルは削除し、ナビソフトとしいてはTomtomだけが常駐するようにしました。
 Tomtomのインストール自体は、インストール時にCDロム内にディレクトリーを作ろうとして、"Not enough free space occurs on temporary folder. Cannot run Setup -"というアラートが出てしまったため暫しWebで似たような状況を探りつつ、Mioのフォーラムで質問すると、インストールCD自体をHDにコピーしてからインストーラーを起動させることによって回避できるという回答を得ました。と同時に、本国のFAQに同様のものを発見。結局以下の手順で回避をしました。
1. Remove the CD-rom from your CD-rom drive.
2. Click on Start, select Run and type %temp%, then press OK.
3. Select the file setup.exe and delete this file by tapping delete on your keyboard.
4. Insert your NAVIGATOR 5 Upgrade CD-rom into the CD-rom drive.
5. Now you can install your TomTom NAVIGATOR 5 Upgrade.
 その後、マニュアルに従い、本国のTomtomに製品IDとハードなどを登録して、アプリケーションをアクティベートさせ(この作業は、マニュアルを見ると結構面倒な感じですが、実際に行うと簡単です。アクティベートの番号はメモしておく事をお勧めします。)簡単に起動することができました。

 ■私の場合P350側の設定
   GPS プログラムポート:COM4
   GPS ハードウェアポート:COM2
   ポートレート:4800
   GPSを自動的に管理する(推奨)にチェックマーク

 日本で確認出来るのは、ここまで。立ち上げても"No Valid GPS signal"としか表示されませんから。後は現地でちゃんと動く事を祈るだけ!という状態にして出発を向かえました。
 あとは、出発までに地図を検索し、立ち寄る可能性のある場所やB&Bが並んでいそうな場所をせっせとFavoriteに登録。(これ、とっても役立ちました。実際に車に乗っている状態で、目的地を探したり登録するのはかなり、面倒です。登録名を工夫して、検索し易くする工夫も必要です。)

後は現地で車載する為に付属して来たアタッチメントなどをスーツケースに入れるだけです。
左上から時計回りに、車用スタンド、本体用アタッチメント、DCケーブル、GPSアンテナです。スタンドは上下の伸縮と角度の調整が可能です。これによって、フロントスクリーンへの取付けやダッシュボードのへの取付けも自在にこなすことができます。底部分が吸盤になっていて、レバーで吸着、解除が行えます。説明書によると、車体側には一緒に付属して来た黒い円盤を両面テープ(これも1枚付属)で貼付け、その円盤に吸着させるということになっていましたが、レンタカーでそれを行う訳にも行かず、フロントスクリーンの何処かに吸盤で直接設置する予定で出掛けました。(我が家のポルシェとボルボで実験した結果、充分使用に耐えると判断しました。)



 で、実際に現地で取付けた状態が下の写真です。

 下に延びているのはDCケーブルで、シガープラグに接続されています。GPSアンテナは本体背面のゴム蓋を外して取付けできます。最初は取付けて、ダッシュボードに転がしていたのですが、ダッシュボードの素材が樹脂の場合は磁石で固定できず、車体の動きに合わせて右へ左へという状態で、運転に支障があると判断し、取り外してしまいました。

 GPSケーブルの有無は、初期状態での自車位置の認識までの時間が大幅に違うという情報を幾つかのサイトでは見かけたのですが、私の場合はそれ程の違いを感じることはなく、内蔵のアンテナだけで充分実用に耐えました。外部アンテナは在るに超したことはないと思いますので、私と同様にレンタカーで使用される方は、GPSアンテナをダッシュボード上に固定する為の両面テープを用意してゆくと良いかも知れません。アンテナ自体は多分マグネットになっていると思われますが、最近の車はなかなか金属部分がありませんから。(とは言っても、返却時に車に傷が残る可能性もありますので、テープ等の使用は自己責任でお願いします。)
 とは言っても、駐車の度に電源ケーブルとアンテナを取り外して、本体を片付けるという手間は、かなり面倒(特にアンテナの端子は、アタッチメントの穴を潜らせたりしなければなりません)なため、接続しなくても機能する状況であれば、殆どの人は使用しない気もします。


 実際に、Mioを使ってのナビゲーションの様子を紹介します。
Main Menu
左はTomtomのメインメニューの一部です。
良く利用したのは
Navigate to...
Advanced Planning
Add faverite
Browse map の4つ。
 先ずは、Browse mapを選択すると、現在地を表示しますから、スタイラスペンで縮尺を変えたり、ドラッグしたりして目的地を探します。もしくは、Findを選択して住所や郵便番号、Favoriteに登録した地点、過去の目的地、point of interest(ガソリンスタンドや観光地、レストラン、ATMなど)などから目的地を検索出来ます。
POI(point of interest)
POIの使い方ですが、例えば、左でレストランを選択すると、至近のレストランを順に表示してくれます。(このサンプルの場合、現在地が非常に山奥でしたので、最も近いのが106km先のマックとバーキンになってます。)
 で、バーキンを選択すると、左のように目的地が表示されます。ここを目的地にナビを開始したり、Favoriteに登録しておき、別のタイミングで目的地とすることができます。
 この機能でレストランを探した事はありませんが、至近の景勝地を探したり、ガソリンが残り少ないときなどに、重宝しました。
Advanced planning
 任意の方法で出発地と目的地を決定します。このサンプルの場合は、favoriteから選択しています。実際に旅行中で使用するのは、Navigate to...の方ですが、その場合は目的地だけを選択します。
 Manchester AirportからSt.Andrews へのナビをシミュレーションしてみました。最初に出発地と目的地両方を示す地図が表示され、解析が始まります。
 途中、エジンバラの先で川を渡る時に有料の橋があるのですが、それを利用するか、迂回するかを聞いてきます。「Yes」(迂回する)を選択すると、再び最初から解析を始め、15秒程で左のようなルートが表示されます。旅行時間と距離が表示されるのですが、これが結構正確です。
Nagigation(DEMO)
 実際のナビゲーションの時の画面はこのような感じです。(これは、上で計算したルートをデモ画面で再生させたものです。)
 日本のカーナビと違って、自車(青の三角)は固定で背景の地図が動きます。画面上の「+」と「-」で縮尺を変更することができますが、デフォルトのこの大きさが高速でも街中でもベストな印象でした。
 日本のナビで問題になる遅走りなどのストレスは殆ど感じませんし、道路の形が妙にリアルで周りの建物の表示がありませんから、目的地への案内という事に関しては秀逸です。
 音声ガイドで、分岐や左右折の際は事前に知らせてくれますので、運転中は道なりに進めばOKですから、運転に集中できます。
 次に取るべきアクションは大きなアイコン(上ではロータリーで方向転換)で表示し、経過時間や距離、残り時間と距離もリアルに表示してくれますので、もう充分な機能です。
 ルート途中に景勝地が在ったりしても知らせてくれないのが欠点といえば欠点なのですが、ルートを事前にマップ上で確認していれば、その問題もクリアできます。妙にお節介な日本のナビでイライラする部分が全くないので、個人的には非常に気に入りました。
 3番目の画像はナイトモードに設定した時の画面の様子。深夜に走るときに通常画面では外の景色との照度の差があり過ぎて非常に危険なのですが、これに切り替えることで、楽に運転をすることができました。こういう部分は抜かりありませんね。(日本のナビにも同機能は付いていますが、ネオンやら他の車のライトやらで結構明るい為かこれほど恩恵を感じた事はありませんでした。)
 大体の感じはお判りいただけたでしょうか?
出発時に荷物を減らす目的で、ACアダプターを持たずに出掛けてしまったのですが、これが大失敗でした。車で移動中はずっとDC電源を繋ぎっぱなしなので、宿でルート確認をする位なら電源は不要!と踏んでいたのですが、何かの拍子に電源が入ってしまうため、寝る前に明日のルートの確認をしようと本体を立ち上げようとしたら、電源不足のアラートが出る事が何度もありました。
 最終日には、ホテルのWiFi 網を利用して、ブラウザを立ち上げ、インターネットチェックインを行おうとしたのですが、ログインに手間取っている間に電池切れとなってしまったり…。ACアダプターも必須だということを悟りました。(^_^:


 上の写真は、最終日Obanからマンチェスターへのルートを検索している時の模様です。B&Bのパーキングでは、衛星をキャッチ出来ず、港の前の安全地帯に車を止めて認識をするまで待っている時の物です。このような事態になったのはこれが最初で最後でした。
 右の写真は、ホテルのWiFiにやっと繋がった時のもの。(エアのチェックインは、この前にホテルのビジネスセンターで済ませてしまったため、既に用無しでしたが…)
WiFiカードはDCIのGW-SD54Gを使用しています。(入手するのが結構大変で、秋葉原を彷徨った挙句にやっと手に入れました)


 というわけで、Mio+Tomtomの解説は以上です。
結論としては、現地で道が判らず同じ所をグルグルと回ったり、挙句の果てに夫婦喧嘩に発展してしまうリスクを考えたら、7万強の投資価値は充分にあると思います。一度この便利さを味わってしまうと2度と紙の地図には戻れないと思います。


 これを書いている07年2月現在、ソフトウェアのバージョンアップが行われ、正式にP350に対応するようになりましたが、私はまだバージョンアップを行っていません。(旧バージョンのまま06年12月にドイツへ旅行した際再び活躍してもらいましたが、何も不具合なく使用できたため、このままでも良いかな?なんて考えています。)


(6Feb.'07)