定額給付金の使い方


定額給付金の交付が自治体によっては始まったようだ。いろいろ議論のあったこのお金、結局何に使うかは個人の判断ということのようだが、使わせるための仕掛けや使うにあたってのルールはやはりある程度はあったほうが良かったとは思う。不景気で削減された給料を補って、食費や日常の衣料費などの生活費になるだけでは消費拡大効果は無いだろう。これは、経済についての素人でもわかる。




ちょっと前まで経済系の新聞社の論調は、日本は工業製品を輸出し現金を得、海外から農産物や食料品を安く仕入れれば良いというものだった思う。それが今ではすっかり内需を深耕しようという論調に変わっている。サブプライムローン問題がこれほど日本の経済に影響を与えることを予見しえなかった日本の政府やメディアは、根拠の無い借金をしてまで消費を拡大することの危うさに気づけるはずもなかったのだ。

まぁそういう素人経済談義は別として、私は1)生活費以外の消費を拡大する。2)ただし内需。という観点から、ビジネス服にもあわせられそうな、セミスケルトンタイプの国産機械式時計を購入する資金の一部にすることにした。

私の所属する会社も世の景気に逆らえず、派遣どころか正社員の削減、給与カット、各種手当の見直し等の施策が順次行われている。最悪の場合会社の消滅も視野に入れて今後の生活を考えなければならないこの時期に、たいして値の張るものでは無いとは言え、ちょっと贅沢かなと思いつつ、国策に沿っているのだからと自分に言い訳してこんな物を購入した私は、まだまだ危機感が足りないのかもしれない。

だが、本当のところは私は日本が身の丈にあった経済状況になることについて、たくさんの人が、もしかすると自分が一次的に職を失うとしても、そう悪いこととは思えない。どっちみち内需だけで今の経済を維持できるはずも無いし、不要な公共事業を増やして欲しくもない。だからと言って中国やインド、その他の発展途上の国々の消費拡大に期待するのであれば、それらの国々での自然(生物的・景観的)や文化の消滅が、今まで先進諸国で行われてきた以上の早さで進むことを是認することになるのだ。自分たちのそして彼らの生活の物質的豊かさのために、そんなことが起こることを我々は望むべきなのだろうか。そうなった後の世界を愛し続けられるのだろうか。


Posted: (土) - 3 7, 2009 at 12:52           |


©