* 以下の文章は、MJPSへの参加を呼びかけた案内文です。発足時に書かれたものですが、会の趣旨をよく表しているので、ここに掲載しました。
日本現代詩研究者国際ネットワーク設立趣意書
近年、アジア、欧米など世界各国で、日本の近・現代詩への関心が顕著に見られるようになり、ご承知のように、海外の日本文学研究者で日本の近・現代詩を専門に研究しようとする方々が輩出しつつあります。これは、私ども日本人の専門研究者にとって大いに歓迎すべき傾向です。しかし、一方、肝心の日本における近・現代詩研究は、専門領域の細分化、およびアカデミズムと詩壇との乖離が進行した結果、各研究者間、各研究対象領域間の関係が見えにくくなり、日本の近・現代詩を総体として提示することが困難な状況に立ち至っていると思われます。
そこで、私どもは、各国間の協力体制の下に、日本の近・現代詩をさらに広く海外に紹介し、国際的視野において位置づける中で、研究の活性化を促すこと目的として本ネットワークの設立を計画しました。
また、従来私どもは個々に海外の研究者たちと接触を持ち、日本国内での研究の便宜をはかるなどの協力を行ってきましたが、こうした個人的な努力には限界があり、いまや国際的な研究組織を設けるべき段階に来ているように思われます。したがって、今ネットワークでは、海外研究者の要望に応じて研究上のさまざまな便宜を提供しつつ、相互に情報交換や研究交流を行っていきたいとも考えています。研究内容の性格上、本部は日本国内に置き、原則として日本語を基準言語といたします。
右の趣旨をご理解の上、積極的な参加をお待ち申し上げます。
なお、同学の研究者をご存知でしたら、参加をお誘い頂けると幸いです。
一九九一年十月一日
設立準備委員会
相沢史郎(東海大学) 石原 武(文教大学) 小海永二(横浜国立大学)