粕谷正一展を観て

 昨日、お昼休みを利用して鶴岡アートフォーラムに行き、「粕谷正一展」を観てきました。彼はぼくの高校時代のクラスメートで、現在石川県で高校教師をしながら二科会の会員として活躍する洋画家です。
 全体を見渡すと、確かな描写力と、種々雑多なモチーフを見事にまとめあげる構成力に関心させられます。
 現在の作風は意外に早い時期から始まっていたようですが、もちろんその中にも変遷はあります。色彩的にも変わっているけれども、一番は空間表現でしょうか。一時はかなり平面的・装飾的だった(その意味では日本的でもあった)彼の作品に、空間が感じられるようになってきたのです。象徴的なのは、中心的なモチーフとして描かれるトルソでしょう。すっくと立ち上がり、空間を作り上げているのです。
 あとは、この空間になにが満たされるか、でしょう。情念や空気や光ではないような気がします。彼の絵は具象だけれども写実ではないのだから。それでは真空でしょうか?
 いずれにせよ、新たな粕谷正一の絵画世界の萌芽が、近作にみられたのはうれしいことでした。彼には──もちろんぼくにも、ぼくたちの世代にも──変貌が欲しいのです。変わる事こそが、生きる事なのですから。

誤解の無いように

 昨日、沢田知可子さんの「美しい国」を購入と書きましたが、これは以前安部某の言っていた美しい国とは違うのです。歌手沢田知可子さんが歌う「美しい国」は〈明治生まれの詩人永瀬清子さんが、終戦直後、書き綴った詩を曲にした作品〉です。むいている方向がまったく違うので、誤解の無いように。詳しくはこちら、詩の全文はこちら
 ところで、今朝の「ののちゃん」(朝日新聞朝刊)は秀逸。

博物館

 「樹氷」という同人誌を手にする機会がありました。なかで、遠藤敦子さんが書かれた「『さだまさし』という詩人」に注目、いや、羨ましかったというべきか。当たったんだって! NHK深夜生放送「桜咲いてもさだまさし」の一般無料招待が。
 文中では「博物館」という曲の歌詞が紹介されていました。ぼくはけっこう彼の曲は聴いているし、持ってもいるのだけれど、これは知らなかった。というわけでさっそくネットで試聴してみるとこれがまた良いのです。「療養所」や「風に立つライオン」の系列ではないかな。ダウンロードで購入しましたが、生半な歌ではないですよ、これは。
 
 ひとつ目の部屋には 手首の傷が置いてある
 若い頃に失くした 愛の形見として
 
 ふたつ目の部屋には 言葉を全部閉じ込めた
 他人の心を いくつか殺した償いに

 他には沢田知可子さんの「美しい国」を購入。確か今年の暮に、余目の響ホールで彼女のコンサートがありますね。行けると良いのだけれど。

過去のWeb日記更新

 過去のWeb日記を2002年分まで更新。けっこう書いてましたね、この頃は。
 西川長夫さんの『日本回帰・再論』(人文書院)を購入。2,800円は高い。イタい。

最近の本屋さんは

 久しぶりに山形の大型郊外書店に入って驚きました。お客さんが一杯です。他に行くトコなかったの? と思うくらい。レジも電気量販店のように列を作って並んでるし、本は十分に売れていそうですよ。
 ただぼくは喧噪が嫌い。このテの書店は流れる音楽もうるさいし、すぐに退散。昔の本屋さんは古書店ならずとも静けさが支配していて、あえて言えば知的な雰囲気でしたがね。今はあまりにポップです。
 次に立ち寄ったのが、最近よく見かけるようになった古書(リサイクル本)チェーン店。ひょっとしたらひょっとして、岡本忠成のビデオが隠れているんじゃないかと思って。イヤー、ここもうるさいんです。それも新刊書点とはひと味違う、うるささ。ときどき店員のアナウンスが入るのですが、なにを言ってるか分からんのです。よほど注意して、耳をそばだてていてようやく八割がた分かるかな、という程度。ミミズが這うようなしゃべり方で理解不能です(ちなみにぼくの字はミミズが這うような書き方で判読不能です)。どういう事なんだろう、これは。ディスカウントの雰囲気に、やはりなじめず退散。105円以上の本はすべて半額! とあったけどなぁ。
 本を読む時間だけはたっぷりあった週末です。自宅から持ってきた『森有正集成4』と『藤沢周平未刊行初期短篇』は、栞を挟んでいた頁から残りを読み終えました。森の本はいつ読んでも新しい発見があります。いえいえ、ようやく出会いつつある、という事でしょうか。発見というのは、じつは自分の中に発見するのです。
 ともあれ、明日も半日時間があるし、どうしようかな。パソコン相手に過ごすことになるか。バッテリーが持てば良いけれど。

iTunes

 iTunesのビジュアライザは歴代美しいけれど、今度のiTunes8にのったビジュアライザはまた格別の美しさ。まるで宇宙的な雰囲気で、Tigerに良く合います。
 iTunesといえばGenius(ジーニアス)という機能もおもしろい。相性の良い曲を自動で見つけて表示してくれる機能ですが、購買意欲もそそるし、ある意味コワイ機能。ぼくもいろいろ試してみて、自分のコレクションからどれかを選択する都度、Geniusサイドバーに「いかにも」という曲が表示され、あるとは思っていなかった曲やアーティストがちゃんとiTSにアップされているのを発見して喜んだり財布を心配したり。新しい機能が存分に活かせるiPodが、欲しいですね。
 今日明日は家族の用事もあって山形泊まりです。久々の休みを満喫したいけれど、自分だけ遊び歩くわけにもいかない。