「良い」です

 ラジオで偶然聴いたS・E・N・S。調べてみると息の長いグループです。知らなかった……。ヒーリングって言うんですか? 心を慰撫するやさしい調べ。メロディラインが親しみやすく、そもそも想定の範囲内で流れていくのが心地よく──もっともその辺りに物足りなさを感じることもあるのだが、とにかく「良い」のです。とりあえず「輝く季節の中で」を購入。
 美空ひばりもiTSにラインナップ。なんども聴いているのに、「川の流れのように」をダウンロードして聴きなおすと、本当にうまい歌手だなぁとあらためて思います。よくコントロールされた、太く、強く、艶やかに伸びる声。完璧ですね。これも「良い」です。

希望の歌声よ 響け

 制作者が「耳を傾けて」と願う、ベトナムの盲目の青年、ハ・チュオンさんの弾き語り。枯れ葉剤が彼から視力を奪ったのだけれど、彼はそれに負けてはいない。里帰りした故郷で、まず「自分が頑張らなければならない」と考え、そして「何かしなければならない」と語るハ・チュオンさん。「運命を恨むのではなく、上を向いて歩いていきたい」。透徹した「希望」の歌声を聴かせてもらいました。
 それにしても。
 音楽の力を信じるかつての歌姫・チュオン・トゥン・ヴィさんの開く無償の音楽学校はすばらしいですね。そこには、音楽の力だけでなく、教育の力、愛の力が集まっているような気がします。日本のような国では、今や学校や病院に至るまで、ゼニ勘定に駆逐されてしまっている人間の力が。(「『希望の歌声よ 響け』─ベトナム ハノイ─」、NHK-BS1。再放送は5月28日午前9時35分から)

図書カード

 図書館で読んだ本の図書カードに、自分よりいつも先に同じ名前が書いてあるのを見つけてしまう主人公のシーンが印象的な、アニメ作品「耳をすませば」。昔は確かにカードで書籍が管理されていて、誰がいつ借り出した本なのかが残るのでした。今は、特に大きな図書館では履歴はコンピュータの中にしか残りませんね。
 さて先日、市立図書館から森有正の『思想の自由と人間の責任』(日本評論社)を借りてきましたが、まさしく古書の趣。全体が変色してシミだらけ、開くと書き込みまであります。それに、最近では見かけることもなくなった図書カードが、未だにポケットに差し込んであって。全体がデジタル管理になっても、古い蔵書のカードは処分されていないようです。
 昭和25年刊行のこの書籍は、すぐに市立図書館の蔵書になっています。読者層が20歳前後だとすると、『思想の自由と人間の責任』の図書カードに名前が残っている方たちの多くは、既に鬼籍に入っているのかもしれません。ぼくの名前をこっそり書き加えたりして……は、いけませんよね。でも何となく、仲間に加わりたいような。

アノ時代を振り返る

 先週末『世界一の映画館と……』を読了。満足しました。つぎに『トニー谷、ざんす』を読みたくて検索したものの、市立図書館にはありません。他から取り寄せてもらうようにお願いしましょうか。『サザエさんの東京物語』も興味津々、でも、やはりまだ入っていないようです。
 どうも最近、この手の本、つまりある人物・あるキャラクターを通して時代を振り返る内容の本に手が伸びるのです。単なるノスタルジーか? そうかもしれないが、ある種閉塞感の立ちこめる中、自己実現の時代を読み直すことで、癒しとともに、トンネルを駆け抜けるエネルギーをもらいたいという願いもあるのかもしれません。
 ところで、藤村有弘さんの評伝を誰か書いてくれないかしら。あのハチャメチャな才能はYouTubeで偲ぶことはできるけれど、評伝をもじっくり読んでみたい気がします。取り組むに値する人なんだが。

もしもの森

moshimo

鶴岡アートフォーラムHP

 鶴岡アートフォーラムで「もしもの森──メディアアートと影絵の現在」を楽しんできました。その内容の紹介は公式ホームページに譲るとして、うれしかったのは、館内に若いお父さんお母さん、そして小さな子供たちがたくさん訪れていたことです。参加型の展示はいいですね。遠くから見守るのではなく、体を動かし、手で触れて、自分で、ある表現を生み出す展覧会なのです。笑い声のきこえる美術館は素敵です。

iTunesに印刷機能が

 あったとは知りませんでした。不覚。
 使ってみるととても便利、またいかにもAppleらしく簡単かつカッコいいのです。アートワーク画像をコラージュしてCDジャケットまで作ってくれるから。曲名とアーティス名のリストももちろん印刷して、言うことなし! です。

「世界一の……」

 昨日、『世界一の映画館と日本一のフランス料理店を山形県酒田につくった男はなぜ忘れ去られたのか』(岡田芳郎)を市立図書館から借りてきました。東北の人間は地味でおとなしく、コツコツ働くことだけが取り柄のような印象がありますが、なんのなんの、規格外の人間もいるのです。写真家・土門拳なんかもそうでしょうけれど。
 昔、亡くなった母から、休みの日にはグリーンハウスで洋画を観たという話を聞いたことがあります。佐藤久一が支配人だった頃のことでしょう。母の実家は酒田にあり、女学校を卒業してすぐ、地元の銀行に勤めたのでした。
 「世界一の映画館と……」を読みながら、ぼくは若かりし頃の母とその時代を偲ぶことになりそうです。

Pixelmator

 結局Adobe Photoshop Elements 6.0へのバージョンアップはあきらめました。このソフト、ぼくは「Ver.2」「Ver.3」と持っていて、「Ver.4」は購入していません(「Ver.5」のMac版は発売されず)。そして主に使っていたのは「Ver.2」の方でした。MacBookになってから(CPUがIntelに変わってから)Photoshop Elementsが動作しなくなり、アップデータも出ないようなので新バージョンの購入を迫られていたのですが。
 「Ver.3」以降の同ソフトのインターフェースにはどうもなじめないのです。デスクトップをすべて覆い尽くし占領してしまう全画面表示の息苦しさ。これはMacソフトらしくないと思うのだが、新バージョンでもそれは変わらず、更にアツ苦しい色合いになっています。Adobeと言えばデザイナー御用達のブランドでしょうに。
 値段もねぇ。もう一声かなぁ。決して高くはない、むしろ安くなっているけれども、今やOffice2008も20,000円前後、iWorkやiLifeはあのパッケージで10,000円以下で手に入れることができるわけですから、ダウンロード版で9,240円は躊躇します。
 
 というわけで、あれこれ試した末にシェアウエアの
Pixelmatorを購入しました。6,727円。機能的には十分のようだし、日本語バッチも出ているので安心して使えます。そしてなによりインターフェースがクールなのです。

総集編

 面白い総集編って、少ないと思うんですけど。大小の伏線が縦横に張り巡らされた「ちりとてちん」。半年間のドラマをわずか200分ほどに無理矢理仕立て直した総集編は、ドラマの背骨の豪快な面白さを見せつけた図太い編集。最後までお見事! でしたね。ビデオに録画しましたが、落語そのもののドラマですから、何度見直しても面白いはず。良いコレクションになりました。

大山鳴動して

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 眼の中も黄に染まりゆく花菜畑 (高橋零)

 大山鳴動してナントカ……、まぁそのような訳で、がっかりしたメディアも多かったのではないでしょうか。
 長野での聖火リレーを先日見ていて、成人式の報道を思い出しました。若者たちの非常識・粗暴な振る舞いを批判しながらも、何かやらかしてくれないものかと虎視眈々と狙っているかのようなあの報道ぶりを、です。彼らは平穏が嫌い。何かしらもめ事が起こってくれないと困るのです。だから非難しながらも期待している。
 そんな彼らは、いざオリンピックが近づくとお祭り騒ぎ一色になるのでしょう。会期中は毎日勝った負けたで大騒ぎでしょう。チベットの問題は今始まったことではなく前々からのことであり、これからも続くことなのに、関心の外になってしまうのでしょう。
 対話の行方がどうなるかをフォローするメディアがどのくらいあるのか、朝から喚いていたあのキャスターがこれからも積極的に発言していくのか。チベットはもちろん、日本のメディアの動向をも注視することにしましょう。
 
 さて、昨日秋田市立千秋美術館に行き、「ピカソ・マティス・シャガール・・・巨匠が彩る物語」を観てきました。挿絵の原画(版画)の展示なのでやや地味と言えば地味ですが、名だたる巨匠たちの作品はさすがに見応えがあります。とりわけミロが愉しく、シャガールの作品は色彩がとても美しいものでした。
 遠出プラス外食でちょっとだけ贅沢な一日が終わり、今日明日の休みはパソコンに向かいます。