建物の棟が良い
2006/05/31 21:29 格納先: Personal

仕事の合間に(ホントに合間なんですから……)、新庄市にある旧矢作家住宅を見学。
棟の造作がねぇ。旧いといってしまえばそれまでだけれど(受付でいただいたパンフレットによれば、「芝土『くれ』をのせて棟を固めたいわゆる『くれぐし』で、棟の構造としては原初的なもの」という)、なかなか良い。
もっとも、見せ物になり生活臭を失ってしまった家というのはどこか薄ら寒くて、あまり居心地のいいものではありませんけどね。
米原万里さん
2006/05/30 21:47 格納先: Personal
『ガセネッタ&シモネッタ』と『オリガ・モリソヴナの反語法』の2冊しかまだ読んでいないのですが……同時通訳者・作家の米原万里さんが亡くなりました。惜しい。もったいない。がしかし、その活動を考えると、常人の数倍は生きた人のような気がしないでもありません。
訃報を聞いてまた彼女の博識、彼女の超絶話法に触れたくなり、Amazonに文庫本2冊を注文しました。巷で話題の(?)さだまさしのニューリリース「がんばらんばDVD」もあわせて。
訃報を聞いてまた彼女の博識、彼女の超絶話法に触れたくなり、Amazonに文庫本2冊を注文しました。巷で話題の(?)さだまさしのニューリリース「がんばらんばDVD」もあわせて。
十六羅漢
2006/05/27 05:59 格納先: Personal

昨日は訳あって代休をとり、遊佐町吹浦へ。空いた時間でひさしぶりに、海岸の岩に刻まれた十六羅漢様に会ってきました。「十六羅漢」(実際には22体あるのだとか)は庄内の名所のひとつですが、そんなに古いものではないし、また芸術性を云々するようなものでもありません。
しかしそれにしても、日本海の風雪と荒波にさらされ続けてきた羅漢様。いいお顔をなさってるではありませんか。
発掘短編
2006/05/25 06:28 格納先: Personal
「オール讀物」6月号収録の藤沢周平発掘短編は「木地師宗吉」一編のみ。そしてこれもまた「庄内もの」で、プレデビュー期の作品とはいえこれだけナマの庄内を舞台にした作品が続くと、海坂ものや江戸を舞台にした作品群と同列に論じられていい「くくり」のような気がしてきますね。
日曜日にじっくり読むぞ、といいたいが、仕事の予定が入っている。今夜にでも頑張って読みますか。
日曜日にじっくり読むぞ、といいたいが、仕事の予定が入っている。今夜にでも頑張って読みますか。
バタバタしてます!
2006/05/24 06:04 格納先: Personal
たぶん、HPのテーマ(デザイン)を変更してから、HPが見られないとか文字化けするとかのお話をいただくようになった気がします。で、とりあえずもとに戻してみましたが、関係あったかどうか。
ぼくも年数の割にあまり詳しくないけど、文字化けならテキストエンコーディング(文字セット)絡みですよね。これは「UTF-8」になっています。普通はブラウザが自動判別してくれると思うけど。レイアウトが乱れるようなら、キャッシュをクリアすれば良さそうです。
気まぐれで模様替えするからバタバタしちゃう。当分変えるのは中身だけにしましょう。
ぼくも年数の割にあまり詳しくないけど、文字化けならテキストエンコーディング(文字セット)絡みですよね。これは「UTF-8」になっています。普通はブラウザが自動判別してくれると思うけど。レイアウトが乱れるようなら、キャッシュをクリアすれば良さそうです。
気まぐれで模様替えするからバタバタしちゃう。当分変えるのは中身だけにしましょう。
正法寺山門
2006/05/22 06:07 格納先: Personal
武藤家の菩提寺・正法寺の山門が吹き替えられたという話を聞いていたので、休日の散歩の足を延ばして馬町まで。江戸時代に再建されたものとも聞きますが、それにしても立派な建造物です。
Tapestry
2006/05/21 10:51 格納先: Personal
ぼくの学生時代は「学生運動」の終末期。自己崩壊の過程を辿り、内ゲバがあちこちで頻発してました。大崎善生さんの「Tapestry」(「オール讀物」2006年5月号所載)はそんなぼくの青春時代と重なるもので、熱く燃えることや共通の理念にのめり込むことが苦手なぼく自身はそういう運動には一切関わらなかったものの、しかしそれはそれとしてやはり懐かしく、心に響く何かがあります。
もっともレシピに新味はないようです。いかにも大崎善生流の手際と味付けで、少しばかり飽きがこないわけでもない。それでも相変わらず、ウマイこという、大崎さんです。──スウィッチをうまく見つけること。
スウィッチとは、ほんの少しの勇気。小さな一歩。自分が動き出すための、自分が変わるための、きっかけ。教えることは難しい。導くことは出来ない。自分でうまく見つけないと。
「Tapestry」の主人公・洋子にとってのスウィッチは、毎週彼女の看病のために札幌から駆けつけてくる母に、「ありがとう」を言うこと。
「あ、り、」と私は言った。
精一杯の力と、体中にある母への感謝の気持ちをこめて。きっとそれが、スウィッチだ。
「あ、り、が、と、う」
母の背中がビクッと震えた。
頭を覆う白髪が細かく揺れている。
「お、か、あ、さ、ん」
泣かせますね。
もっともレシピに新味はないようです。いかにも大崎善生流の手際と味付けで、少しばかり飽きがこないわけでもない。それでも相変わらず、ウマイこという、大崎さんです。──スウィッチをうまく見つけること。
スウィッチとは、ほんの少しの勇気。小さな一歩。自分が動き出すための、自分が変わるための、きっかけ。教えることは難しい。導くことは出来ない。自分でうまく見つけないと。
「Tapestry」の主人公・洋子にとってのスウィッチは、毎週彼女の看病のために札幌から駆けつけてくる母に、「ありがとう」を言うこと。
「あ、り、」と私は言った。
精一杯の力と、体中にある母への感謝の気持ちをこめて。きっとそれが、スウィッチだ。
「あ、り、が、と、う」
母の背中がビクッと震えた。
頭を覆う白髪が細かく揺れている。
「お、か、あ、さ、ん」
泣かせますね。
最上地方を走る
2006/05/17 21:45 格納先: Personal

急な仕事で、朝、鶴岡から舟形(最上地方)まで走りました。狩川から最上川沿いに車を走らせ、新庄市を通り、舟形町まで。川と田畑が入り組んで、美しい風景を作りだしています。
庄内地方だったら遠くの山並みまで平坦に田圃が拡がるばかりなのに、最上地方の風景の造作はいかにも複雑。絵に描きたいような。でも何で描いたらいいだろう?
冬なら間違いなく水墨画。でも春は、水彩ですかね。今からだったら油彩でもいいような気がします。コローのような絵が描けるかもしれません。……って、ムリか。
ところで、MacBookが出ましたね! 欲しいです。今のiBookはもうハードディスクが満杯だし。財布はカラだけど。
日本代表メンバー発表
2006/05/16 12:31 格納先: Personal
サッカー・ドイツW杯の日本代表メンバーが決定しました。……が、どうもぼく自身、4年前のような関心も思い入れも持てずにいます。集団が嫌いでスポーツマンでもないぼくには、今が「常態」とも言えるのだけれど。
理由のひとつには、今のチームの進歩がよく見えないということがある。トルシエ・ジャパンの時は、一歩一歩強くなっていくのが素人目にもわかったけれど、今のチームは強いんだか弱いんだかよく分からん。運良く勝てた、って試合が多いような気がしてね。もちろん、運も実力のうちですけど。
それからもう一つ。これが大きいのだけれど、ジーコ監督に戦術が感じられなくって。
今はまったく見ることのないプロ野球。かつて好きだったのは広岡監督、そして森監督時代の西武でしたね。変わってる? 要するにぼくは、監督で野球を見てたわけ。選手ではなく。個々の選手が主役のオールスター戦の(試合としての)「つまらなさ」は挙げるまでもありません。
またぼくは(長嶋? 渡邊?)巨人が嫌いだけれど、それはオールスターのような戦い方しか出来なかったからで、有能な選手をお金で集めれば勝てる、ってほど、野球というチーム競技は単純じゃないでしょう。戦術・戦略・選手のモチベーションの高め方等々、ようするに管理能力が必要でしょう、と。
面白いことに、遅れて世界に挑戦し始めた野球の場合は、WBCを機にチーム戦術・組織力が世界を制すると分かったようです。
以前から世界と戦っていた日本のサッカーは逆にそこから離れてしまったような気がして、それを成長と見る人もいるだろうけど(サッカー好きに多いかも知らん)、ぼくは疑問なのですね。
理由のひとつには、今のチームの進歩がよく見えないということがある。トルシエ・ジャパンの時は、一歩一歩強くなっていくのが素人目にもわかったけれど、今のチームは強いんだか弱いんだかよく分からん。運良く勝てた、って試合が多いような気がしてね。もちろん、運も実力のうちですけど。
それからもう一つ。これが大きいのだけれど、ジーコ監督に戦術が感じられなくって。
今はまったく見ることのないプロ野球。かつて好きだったのは広岡監督、そして森監督時代の西武でしたね。変わってる? 要するにぼくは、監督で野球を見てたわけ。選手ではなく。個々の選手が主役のオールスター戦の(試合としての)「つまらなさ」は挙げるまでもありません。
またぼくは(長嶋? 渡邊?)巨人が嫌いだけれど、それはオールスターのような戦い方しか出来なかったからで、有能な選手をお金で集めれば勝てる、ってほど、野球というチーム競技は単純じゃないでしょう。戦術・戦略・選手のモチベーションの高め方等々、ようするに管理能力が必要でしょう、と。
面白いことに、遅れて世界に挑戦し始めた野球の場合は、WBCを機にチーム戦術・組織力が世界を制すると分かったようです。
以前から世界と戦っていた日本のサッカーは逆にそこから離れてしまったような気がして、それを成長と見る人もいるだろうけど(サッカー好きに多いかも知らん)、ぼくは疑問なのですね。
昨日、今日
2006/05/14 15:36 格納先: Personal
昨日早朝。地域一斉の側溝掃除。それから出勤。19時半頃帰宅。
今朝。地区公民館の勤労奉仕日で草むしり。解散後、狂犬病予防接種のためペット犬のハナを連れて市役所へ。やたらに騒ぐ他の犬たちを尻目にハナは粛々と一鳴きもせず接種を受ける。
わずかに時間が残ったので、近くの喫茶店(というか、施設の喫茶コーナーなのだが)で安価にコーヒーを喫し、昼近く帰宅。
義母に昼食を提供し(もっともすでに、手近にあったアップルパイを糖尿病にも関わらず部分摂取していたが)、自分は朝の残りを少量摂取。
午後は娘の高校のPTA総会。運悪くクラスの役員になってしまい、サボれません。苦手なんだけどなぁ、人間たちの集まりは。
年次総会のみの出席とし(スミマセン)、夕餉の食材を求めつつ帰宅。夕方まで休めるかと思ったが甘かった! 「介護」の現実に遭遇。先に帰っていた娘と役割分担(感謝)しつつ対処。
ふぅ。少し横にならせてください。
今朝。地区公民館の勤労奉仕日で草むしり。解散後、狂犬病予防接種のためペット犬のハナを連れて市役所へ。やたらに騒ぐ他の犬たちを尻目にハナは粛々と一鳴きもせず接種を受ける。
わずかに時間が残ったので、近くの喫茶店(というか、施設の喫茶コーナーなのだが)で安価にコーヒーを喫し、昼近く帰宅。
義母に昼食を提供し(もっともすでに、手近にあったアップルパイを糖尿病にも関わらず部分摂取していたが)、自分は朝の残りを少量摂取。
午後は娘の高校のPTA総会。運悪くクラスの役員になってしまい、サボれません。苦手なんだけどなぁ、人間たちの集まりは。
年次総会のみの出席とし(スミマセン)、夕餉の食材を求めつつ帰宅。夕方まで休めるかと思ったが甘かった! 「介護」の現実に遭遇。先に帰っていた娘と役割分担(感謝)しつつ対処。
ふぅ。少し横にならせてください。
1000のバイオリン
2006/05/11 07:29 格納先: Personal
ザ・ブルーハーツの「1000のバイオリン」と「1001のバイオリン」をダウンロード。同じ曲なんですけどね、編曲が違う。後者のオーケストラバージョン? はバイオリンが印象的。CMに使われてるらしいけど、センス良いね。
ともあれ、傑作です。歌詞が凄いもの。若者が若者らしかった時代の曲です。
夜の扉を開けて行こう
支配者達はイビキをかいてる
何度でも夏の匂いを嗅ごう
危ない橋を渡って来たんだ
でもたぶん、彼らのウタに共感できるのは、「昔」若者だった世代だけなんだろうな。
ともあれ、傑作です。歌詞が凄いもの。若者が若者らしかった時代の曲です。
夜の扉を開けて行こう
支配者達はイビキをかいてる
何度でも夏の匂いを嗅ごう
危ない橋を渡って来たんだ
でもたぶん、彼らのウタに共感できるのは、「昔」若者だった世代だけなんだろうな。
他所を知り自分を知る
2006/05/10 05:55 格納先: Personal
日ごろ何気なく口にされ、よく耳にする言葉、いわば常識として誰も疑わないようなことをあえて疑うことって、大切なような気がします。たとえば、「日本のことも知らないのに〜」と言うフレーズ。
「外国のことを理解するにはまず日本のことを知らなければならない」も同じことで、「『日本のことを知る』ことを促すよりは、「外国」に近づくことを禁ずる機能を果たしている場合が大部分」。
そのテの発想って、自分を正当化するための手段、自己保身なんじゃないかな。実際のところは、上記Blogを主催するprofessorが言われるように、「日本をつかまえるためには他所のことを知らなければならない」んじゃないか。比較してはじめて、自分がわかるんですよね。
もっとも、「他所を知る」ってことは存外胆力のいる作業のようで、多くの人は早晩疲れ果ててしまい、「日本を知る」発想に引きこもってしまうのかもしれません。
「日本のことも知らないのに〜」というフレーズが口にされるとき、それは「日本のことを知る」ことを促す機能は決して果たしていないということです。まず間違いなく、「日本以外のことを知る」ことを〈禁ずる〉ため、「日本以外のことを知る」ことから逃げるために口にされるのです。(ABlog:http://www.tkyabe.com/blog/)
「外国のことを理解するにはまず日本のことを知らなければならない」も同じことで、「『日本のことを知る』ことを促すよりは、「外国」に近づくことを禁ずる機能を果たしている場合が大部分」。
そのテの発想って、自分を正当化するための手段、自己保身なんじゃないかな。実際のところは、上記Blogを主催するprofessorが言われるように、「日本をつかまえるためには他所のことを知らなければならない」んじゃないか。比較してはじめて、自分がわかるんですよね。
もっとも、「他所を知る」ってことは存外胆力のいる作業のようで、多くの人は早晩疲れ果ててしまい、「日本を知る」発想に引きこもってしまうのかもしれません。
市立図書館へ
2006/05/07 17:29 格納先: Personal

何年ぶりかで市の図書館に立ち寄りました。第一駐車場は満車状態で、日曜というのに(日曜だから?)館内はかなりの盛況です。
昔の図書館は日曜はお休みで、子供議会か何かで市への要望ということで日曜開館を取り上げたことがありましたっけ。それがいつからか実現していたんですね。
2階は郷土資料のスペースになっていて、フロアの一部を仕切ってちょっとした展示を行っていました。市中心部の昔の写真とか、江戸時代の歴史資料とか。ぼくが小さかった頃に繁盛していた「佐金デパート」やスーパー「ヤマリン」のチラシまで展示されていて、価値なんてあるのかどうかわからないけど、一番興味深かったし、懐かしかったですよ。
「四季」終刊丸山薫追悼号
2006/05/06 05:57 格納先: Personal
「四季 終刊
丸山薫追悼号」をネット古書店から手に入れました。2000円ということで、決して安くはないのですが、執筆陣は充実しています。
あろうことか古書店に売られてしまったらしい丸山薫への贈呈本に、あるファンからサインをねだられた石垣りんさんの、可笑しくも哀しい、でも何となく納得してしまう「へんなオルゴール」という詩も掲載されていたりして。
つまりは巻頭に置かれた丸山の講演録「郷愁」で語る、彼の詩の核心。「物理的叙情」ということ。
湿り、ですかぁ。ぼくはたぶん、彼のそういう時期の作品にこそ共感を覚えているのかも。湿りって、地べたにある「暮らし」とか「人生」でしょう? 処分されちゃった石垣りんの詩の、底にあるもの。
次元の問題ではないと思うのだけれど、丸山の美意識にとっては、そもそも異質だったかもしれません。
あろうことか古書店に売られてしまったらしい丸山薫への贈呈本に、あるファンからサインをねだられた石垣りんさんの、可笑しくも哀しい、でも何となく納得してしまう「へんなオルゴール」という詩も掲載されていたりして。
つまりは巻頭に置かれた丸山の講演録「郷愁」で語る、彼の詩の核心。「物理的叙情」ということ。
私の詩は、はじめは物理的叙情から出発したのが、途中でだんだん湿りを帯びてきました。次元が低いところにいったわけですが、そういう詩がかえってよろこばれる場合があるのですね。しかしまたこの頃は、そういうところを切り捨てて、非常に乾いた詩になってきました。これを桑原武夫さんは物理的叙情という言葉で批評し、それは最初にあった彼の詩の原点とつながるものである、と言ってくれました。私は、たいへんうれしく思っています。(「四季 終刊 丸山薫追悼号」、17頁)
湿り、ですかぁ。ぼくはたぶん、彼のそういう時期の作品にこそ共感を覚えているのかも。湿りって、地べたにある「暮らし」とか「人生」でしょう? 処分されちゃった石垣りんの詩の、底にあるもの。
次元の問題ではないと思うのだけれど、丸山の美意識にとっては、そもそも異質だったかもしれません。
藤沢周平「幻の短編」
2006/05/05 06:42 格納先: Personal
「オール讀物」掲載の藤沢周平「幻の短編」4編を読む。連休の読書は結局これでした。
4編のうち3編までがナマの庄内藩もの。残りの14編の舞台がどうなっているかはまだわかりませんが、興味深いことです。いくら大衆小説、作り話といっても、そこは生真面目な藤沢周平のこと、史実とのかねあいもあって勝手知ったる郷土に材を求めたものでしょうか。あるいは、また……。「発掘」された14編を読み通すことで、海坂以前の彼の心境がいくらか読み解けるかもしれません。
さて、ぼくが特に面白いと思ったのは「無用の隠密」で、そのラストがねぇ。傑作『蝉しぐれ』をチラと、想起させるんですよ。もちろんまったく違う話、まったく違う立場の二人だけど、二人の心の通い合いがね。完成度の高い作品と感じました。
4編のうち3編までがナマの庄内藩もの。残りの14編の舞台がどうなっているかはまだわかりませんが、興味深いことです。いくら大衆小説、作り話といっても、そこは生真面目な藤沢周平のこと、史実とのかねあいもあって勝手知ったる郷土に材を求めたものでしょうか。あるいは、また……。「発掘」された14編を読み通すことで、海坂以前の彼の心境がいくらか読み解けるかもしれません。
さて、ぼくが特に面白いと思ったのは「無用の隠密」で、そのラストがねぇ。傑作『蝉しぐれ』をチラと、想起させるんですよ。もちろんまったく違う話、まったく違う立場の二人だけど、二人の心の通い合いがね。完成度の高い作品と感じました。
庄内の笹巻
2006/05/04 07:55 格納先: Personal
庄内の笹巻がおいしいんです。「灰汁(あく)」で煮込んだ黄色い笹巻に黒蜜をからめ、黄な粉をまぶして食べる庄内の笹巻がね。今風に言えば「極上のスイーツ」ですよ。
さらにいまの時期、地物の孟宗も出回りこれもまた庄内名物「孟宗汁」の最盛期。酒粕仕立てでクセになる味。桜はもう終わりだけれども、味覚の方はまだまだ春爛漫だ!
ボーッとしてるとヤバいかも
2006/05/03 13:58 格納先: Personal
昔、教育原理の講義で聞いたような気がします。義務教育の「義務」というのは、親には子供に教育を受けさせる義務があるということだ、と。いまでも国や地域によってはそうなのでしょうが、子供を労働力として駆りだす親、それが当たり前の社会があり、そういう過酷な環境から子供を守るのが義務教育だというのですね。
子供に対して絶対的な力を持つのは、親を始めとする大人社会。その権力者に対して、やるべきこと、やってはいけないことを定めたのが、教育に関するさまざまな法律なのかもしれません。
ところで、憲法学者の田村理さんは「キムタクの『目』と憲法」(「朝日新聞」2006年5月3日付)のなかで、「憲法は公権力にしてもらっては困ることを定める法である」(「してもらっては困ること」に傍点)と書いていますが、これもまた同じことなのでしょう。権力者の横暴に釘を刺すものが憲法。だからこそ権力者は憲法が出来るだけ自分たちにとって緩いものであることが願わしいし、その方向に世論をリードしようと、内外に危機感をあぶり出しつつ画策もするのでしょう。
でもぼくたちは過去の歴史を学んで知っているし、同時代に起きていることを知る手だてをもっています。衆愚政治に陥るいわれなどないはずなのだけれど。しかし。
彼らのやることは巧妙だからな。田村さんのおっしゃるように、「ボーッとしてるとヤバい」のは確か。あの、権力の中枢にいた村岡兼造・元官房長官をさえ「いけにえ」に仕立て上げてしまう公権力の怖さに、鈍感でいるのは本当にヤバい。
いま、憲法の改正論議が盛んに行われているけれど、それがいったい誰にとっての改正なのか、誰が得をする改正なのかをよ〜く見極めていないと、ほんとうにヤバいことになりそうです。
子供に対して絶対的な力を持つのは、親を始めとする大人社会。その権力者に対して、やるべきこと、やってはいけないことを定めたのが、教育に関するさまざまな法律なのかもしれません。
ところで、憲法学者の田村理さんは「キムタクの『目』と憲法」(「朝日新聞」2006年5月3日付)のなかで、「憲法は公権力にしてもらっては困ることを定める法である」(「してもらっては困ること」に傍点)と書いていますが、これもまた同じことなのでしょう。権力者の横暴に釘を刺すものが憲法。だからこそ権力者は憲法が出来るだけ自分たちにとって緩いものであることが願わしいし、その方向に世論をリードしようと、内外に危機感をあぶり出しつつ画策もするのでしょう。
でもぼくたちは過去の歴史を学んで知っているし、同時代に起きていることを知る手だてをもっています。衆愚政治に陥るいわれなどないはずなのだけれど。しかし。
彼らのやることは巧妙だからな。田村さんのおっしゃるように、「ボーッとしてるとヤバい」のは確か。あの、権力の中枢にいた村岡兼造・元官房長官をさえ「いけにえ」に仕立て上げてしまう公権力の怖さに、鈍感でいるのは本当にヤバい。
いま、憲法の改正論議が盛んに行われているけれど、それがいったい誰にとっての改正なのか、誰が得をする改正なのかをよ〜く見極めていないと、ほんとうにヤバいことになりそうです。
緑の教室
2006/05/01 06:01 格納先: Personal

『緑の教室』という小さな詩集があります。「丸山薫少年少女詩集」という副題が付いていて、西川町教育委員会編。
昨日父と訪れた丸山薫記念館の方のお話では、ここでは、小学校の生徒は皆この小冊子の中から詩を選び、めいめい校長先生の前で暗唱するのだそうです。それが岩根沢小学校だけの伝統なのか、西川町全体で行われているのかは聞き漏らしましたが、もし岩根沢だけの話だとすると、来年の統合による休校以降、失われてしまう伝統かもしれません。
ささやかで静かな館内には丸山薫関連の書籍資料もあります。ぼくは「四季 終刊丸山薫追悼号」(昭和50年5月発行)のなかに茨木のり子さんによる追悼詩を見つけ、記憶にない作品だったので手帳に書きとめました。が、なにしろ悪筆。いま開いてみると、自分の字であるにも関わらず、判読できない箇所があったりなんかして……。求められるものなら、古書店のサイトから雑誌を検索し、購入したいものです。目次には石垣りんさんや山室静さんの名前もありましたし。
ところでこの資料館。入館料は大人200円と信じられないくらい安いのに、スタッフの方は気さくにお話ししてくださり、お茶までサービスしてくださいます。その温かさに、地域に生き続ける詩人の心を感じました。
国道112号線・月山道を走る機会があったら、ぜひ岩根沢に立ち寄ってみてください。