平安の風わたる公園

heian

 横手市・大仙市での仕事の途中、以前から気になっていた「平安の風わたる公園」に立ち寄りました。なかなか良いネーミングで、くたびれた叔父さんの癒されたい気持ちをソソリます。
 案内パンフレットにもよく登場する三連橋は遠めには美しいものの、実際に渡ってみると鉄橋に木を貼り付けただけの造作のようだし、ところどころコンパネで補強してあったりなどもして侘びしい。いやじつはそんなことよりも、東北の地にある古戦場にしては、東北からのメッセージが弱いのが気になりました。上に掲げたレリーフも主役は(碑文を読む限りでは郷土の英雄を非道に遇した)源義家だし、いったい誰のための、何のための施設なんだか。
 吹き渡る風は気持ちよかったものの、ちょっと?の歴史公園でしたね。

近くにいた

 生きることは出会うこと。作家の角田光代さんは、『対岸の彼女』でぼくにそんなことを教えてくれた。
 中学や高校、学生時代には、あんなにたやすくたわいもなく交わせた会話が今は出来ない。人生や芸術をアツく語り合える友がいない。寂しいことじゃないか? 今さら迷ってみたところでどうしようもない大人になってしまったぼくたちだって、いやそんなぼくたちこそが、実は夢と理想を語り合える友を一番必要としているんじゃないか? ……ぼくは旅立つ日のことを思って身を捩る、一本の木だ。
 ぼくがネットの世界に踏み入り、ホームページを持ち、自分の思い、自分の無知を恥も外聞もなくさらけ出して平気でいるのは、そんなふうに自分の扉を開くことによって、隣にはいないとしても日本のどこか、あるいは世界のどこかにはきっといるに違いない「対岸の彼女」と、どうかして出会いたいという願い、魂の叫び、──いやそんなカッコいいものではないな。ようするに悲鳴をあげている図、であるわけなのだ。
 ところで。
 戸村事務局長から小田演出による茨木のり子追悼公演の計画があること、そして実行委員会立ち上げのメールをいただいたのは昨年12月初めだった。これはバーチャル引きこもりを脱するチャンスかも。そう思い、あるいはそもそも何事にせよ「断る」のが苦手なぼくではあるし、とにかく賛同しすぐさま参加することになった。怒濤の6ヶ月の始まりだったね。
 愉しかった──自分の本当にやりたいこと、意味のある、意義のある仕事が出来たから。欲得ではなく人様のお役に立つ仕事、自分だから出来る仕事をやることの愉しさ、誇らしさ。
 そしてもちろん、厳しかった──仕事の上でも家庭でもいろいろなことが続いたから。でもそれもまた充実というものでね。考えてみればぼくは今まで、寝食を忘れて一所懸命に取り組んでしかも目的を成し遂げたなんて経験は、ほとんどなかった。だから一層うれしかった。もちろん、ぼくを刺激し続けてくれた代表、事務局長を始めとする実行委員の皆さんのおかげだった。
 そうなのだ。半年間に及ぶ実行委員会での活動で知ったのは、「対岸の彼女」「対岸の彼」は、実は意外に近くにいたということなのだ。この小さな町鶴岡にも、茨木のり子を介してお金にもならず出世にも名誉にも繋がらないようなことを大まじめに論じ合える仲間が、それもよいトシをしたオジサン、オバサンの仲間が、たくさんいたということなのだ。ぼくの仲間は、詩という無用の長物を心の宝石のように信じて疑わない人たちだ。たとえ仕事や生活や子育てや介護に追われているにしたって。
 公演の反省と感想についてはここでは触れずにおこう。きっと誰かが書いてくれるはずだし、ぼくにとっての「茨木のり子追悼公演」の意味の第一は、なんといっても茨木さんがぼくにたくさんの仲間を引き合わせてくれた、ということなのだから。

 あの日会場に集ったすべての皆さんに感謝します。

DVDを作る

omiya

 DVDの作成というのは、思いの外デリケートな作業のようです。焼き付けに失敗したり、再生に失敗したり、いろいろ。
 調べてみると国産なら安心という声が多く、一番人気メーカーの製品を買ってみたのですが、成功率は3〜4割でした。さらに調べると、そのメーカーもメディアの価格が下がってから品質が落ちたという話があって、どこを信用していいのかわかりません。国産でも安いものはダメなのかもね。
 というわけで、次に国産でも若干高かったTDKの製品を購入して焼き付けてみたのです。今のところ100%の成功率ですね、焼き付けも再生も。もっともTDKはDVDメディアの生産から撤退しているはずで、ということはOEM。ということは成功率3〜4割だったあのメーカーで作っているのかもしれず、何だかよく分からない状態です。
 単なる相性のようなものもあるらしいし、とにかく自分の環境にあった製品を見つけて使用するしかないようですね。

iWork、iLife

 待望のiWork'08とiLife'08が届きました。
 iWorkを構成するPages(ワープロソフト)とkeynote(プレゼンテーションソフト)は公私共によく使っています。これにニューバージョンではNumbers(表計算ソフト)が加わったわけで、うれしい。少し試してみると、いかにもiWorkファミリーの一員らしく表現力にとんだスプレッドシートです。Excelとの使い分けが出来そうですね。
 iLifeのなかで、GarageBandだけはほとんど使ったことがありません。でもiPhotoは激しく使っています。写真の整理、アルバム作り等々。このソフトとPagesやkeynoteとの連携が凄いわけですから。
 iMovieも別物のように変わったということで、現在旧バージョンで編集作業中のムービーもあることだし、とりあえず今日明日使いごこちを試してみましょうか。
 しかしこれだけのアプリケーションが一挙にアップデートされると、ユーザーはてんてこ舞い、嬉しい悲鳴ですね。お盆休みまでパソコンとにらめっこしてちゃいけないのだが。

ある日渚に

 おお、iTunes Storeに加山雄三が! さっそく涙が出るほど懐しい「ある日渚に」をダウンロード。ついでに森進一の「冬のリヴィエラ」も。オジさんだなぁ、ぼくも。
 猛暑の一日。仕事先の新潟から夜遅く半分ふらつき(ときには運転中意識を失い?)ながら帰宅。もう寝ます。

夕星

 朝日ホット(朝日新聞庄内版に折り込みの情報紙)に連載の「夕星(ゆうずつ)──下編」(真冬理華)がなかなか刺激的です。
 何気なく目をやると「松本十郎」が目に入り、熟読。やりますねぇ。よく書いてくれるワ。地元では偉人賢人扱いされることの多い幕末維新期の庄内藩家老・菅実秀らを、「元藩士や旧幕府の武士らを奴隷同然に苦役させ、逃亡するものを容赦なく斬首した」悪人と断じてますよ。権力者が嫌いなぼくは、こういう文章を読むとぞくぞくしますね。
 ちょっと気になったのは、「新撰組の沖田総司の姉、沖田みつも松ヶ岡にいたが、それ以降の消息はわかっていない」というくだり。ウィキペディアではその後東京へ戻り、満州で亡くなったことになっているけれど、どうなんだろう。