冬の旭岳:静寂の森でふかふかのパウダースノーを楽しむ「スノートレッキング森コース」
BEAR 山樂舎BEARBureau of Eco-tourism in Asahidake Range
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冬の旭岳スノートレッキング
「森コース」
写真と文 :佐久間弘(山樂舍BEAR)
 朝起きて天気図をチェックする。日本海に低気圧があってじわじわと北海道に近づいている。天気予報では気温が上がり、旭川ではミゾレが降るという。標高千メートル以上の山ではまさかミゾレということはないと思うが、湿った重い雪は覚悟せねばならないだろう。
 10時前に「道草館」でOさんをピックアップして旭岳温泉へ向かう。東川の郊外ではかなりいい降りだったのが、旭岳温泉に近づくにつれて小降りになる。ビジターセンターに車を止め、他の参加者の方々の到着を待つ。
 11時に全員集合し、スノーシューを長靴に合わて調節。きょうは、旭川からの女性三名と香港からの男性一名の計四名の参加者を迎えて、今シーズン初の「森コース」だ。海外からの参加はオリジナルプログラムでは初めて。さすがにネット社会はワールドワイドだ。
 11時30分にビジターセンターを出発する。登山口付近で積雪は約2メートル。気温が高く、天女が原までの登りではすこし汗ばむ方もいたようだ。「森の主」と呼んでいるアカエゾマツの巨木付近から深雪の中へ入る。きのうつけたトレースの上にも新雪が積もり、深い所では股下くらいまで埋まる。 ↓サムネイル画像:クリックして拡大表示
森の主
「森の主」の前で記念撮影
 出発から一時間半くらいで「お化けダケカンバ」に到着しお昼ご飯にする。出発時に降っていた雪が止み、美しい深雪の中でのランチタイムになる。旭川のFさんからはザックの中心部におにぎりを入れて保温する方法を、香港から参加の廬さんからはデジカメを携帯カイロで暖めて電圧の低下を防ぐ方法を教えていただいた。廬さんは香港のコンタックスクラブの理事 だそうでカメラにはかなり詳しいようだ。
昼ご飯
深雪の中で楽しいお昼のひととき
 昼食の後は、スッポリと雪に覆われて水流が見えない二見側に沿って下る。途中でエゾクロテンの足跡を発見。木から木に飛び移ったり、ときには大きくジャンプして雪面に飛び込んだりと、足跡を追いながらクロテンの行動を想像するのも楽しい。
 一時間ほどで「ワサビ山」に到着。二見側の谷を隔てて対岸に広がるアカエゾマツの広大な森が見える。少し風が強くなってきたのか、木の枝に積もった雪が吹き飛ばされて、雪が降っていないのにまるで吹雪のようだ。体が冷えないうちに出発する。 「ワサビ山」
「ワサビ山」にて。晴れていれば背後に山も見えるのだが‥‥。
 ここからワサビ沼までの間はずっと下り斜面なので、先頭の足跡を追うのではなく、新雪の上を歩いて深雪ラッセルを味わっていただいた。途中で廬さんのスノーシューが外れ、深雪のなかで行方不明になって、しばらく捜すというハプニングもあったが、運良く見つかり、最後は急斜面を滑り落ちるようにワサビ沼に到着。参加者の方々には深雪をじゅうぶん堪能していただけたようだった。
ワサビ沼
無事にワサビ沼へ到着。
急斜面
ワサビ沼への下り。歩くのがめんどうになり、尻滑りで降りる参加者も。