さようならコダクローム200
コダクロームフィルムは世界初のカラーフィルムとして1935年に発売されて以来70年に渡って使われてきた。複雑な現像処理のおかげで、正規に現像できるのは日本では横浜にある現像所一カ所だけなので、旭川で現像にだすと、仕上がりに二週間近くかかる。そんな超アナログなフィルムをなぜ使い続けるのかというと、他のフィルムには替え難い魅力があるからだ。
現像にだしたフィルムを引き取りに光画堂ヘ行った。現像されたコダクロームのポジケースのなかに「お客様各位」として以下のようなメッセージが同封されていた。 コダック コダクローム200フィルム 国内での取り扱い(販売)終了のご案内 拝啓 時下益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。また、日頃はコダック製品につきまして格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。 早速ではございますが、この度コダック コダクローム200フィルム 国内での販売を現在庫限りで終了とさせていただくこととなりましたのでご案内申し上げます。当該製品は国内で需要の急激な減少のため、弊社における取り扱いを終了させていただくこととなりました。これにより当該製品の国内での販売は現在庫の終了を持ちまして終了とさせていただきます。販売店様における販売終了時期は販売店様の在庫状況によって異なりますので詳しくは販売店様までお問い合わせください。尚、コダック コダクローム
64
フィルム、コダクローム
64 プロフェッショナル
フィルムの販売は継続いたします。 お客様にはご不便をお掛け致しますが、何卒ご理解とご容赦の程お願い申し上げます。 敬具 何年か前にコダクローム
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フィルムが販売中止になっているので、伝統のコダクロームは、コダクローム
64(KR)と、コダクローム 64
プロフェッショナル(PKR)
の二種類だけになってしまった。 コダクロームフィルムは世界初のカラーフィルムとして1935年に発売されて以来70年に渡って使われてきた。複雑な現像処理のおかげで、正規に現像できるのは日本では横浜にある現像所一カ所だけなので、旭川で現像にだすと、仕上がりに二週間近くかかる。そんな超アナログなフィルムをなぜ使い続けるのかというと、他のフィルムには替え難い魅力があるからだ。 理由のひとつは退色に強いこと。60年前にロバート・キャパがコダクロームで撮影した写真
がいまでも色鮮やかに残っていることからも、その事実が証明されている。野帳の撮影を長年続けている叔父も「40年くらい前にコダクロームで撮った写真はまったく色あせていないが、フジやサクラで撮ったやつは色が抜けていてなにが映っているのかわからん」と言っていた。 二つ目は、黒の締まりと、独特の渋みのある色調だ。青はややくすみ、緑も黒っぽく濁るので、夏の高山帯などには向かないが、晩秋や冬枯れの景色を撮らせたらこれ以上のフィルムはないと思う。 最後の砦のコダクローム64がなくなることはまさかないとは思いたいが、このご時世だけに余談は許さない。コダックさん、なにとぞよろしくお願いします。
Posted: 日 - 1月 29, 2006 at 02:47 午後