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2004/11/25
20051120_Angelus
アンジェルス(20051120) 王たるキリスト
ベネディクト16世
アンジェルス(お告げの祈り)
サンピエトロ広場
2005年11月20日 日曜日
宇宙の王であるキリストの祭日
親愛なる兄弟姉妹の皆さん
今日は典礼歴年の最後の日曜日で、宇宙の王であるキリストの祭日をお祝いします。誕生が告げられたときから、処女マリアから生まれた御父の独り子は救い主の立場から「王」であるとされてきました。すなわちこの独り子は預言者たちの約束に従えば、終わることのない王国のためにダビデの王座を引き継いだのです(ルカ1,32-33)。キリストの王権は三十年の間隠されたままでした。ナザレットのごく普通の生活のなかに身を隠していたのです。それから公生活の間、イエスは新しい王国を開始します。それは「この世のものでは」ありませんでした(ヨハ18,36)。最後にイエスはご自分の死と復活をもってして、その王国を完全に実現したのです。使徒たちの前に現われて次のように語ったのでした。「私は天と地の一切の権能を授かっている」(マタ28,14)。この権能は愛からあふれ出てくるものです。すなわち神が御子の犠牲のうちに十分に示された愛です。キリストの王国はどの時代の人々にも与えられる恵みなのです。というのも受肉した御言葉を信じる人が一人も「滅びることなく、永遠の命を得る」(ヨハ3,16)からです。このために、特に聖書の最後の巻である黙示録で、キリストは次のように宣言するのです。「わたしはアルファであり、オメガである。初めであり、終わりである」(黙示22,13)
「アルファでありオメガであるキリスト」、四十年前に発表された第二ヴァチカン公会議の司牧憲章「ガウデム・エト・スペス」(GS)の最初の章のはじめのパラグラフにこのような表題ががつけられています。「主は人間の歴史の終局、歴史と文明の熱望の焦点、人類の中心、すべての心の喜び、すべての期待の成就である。」そして次のように言われています。「われわれは彼の霊によって生かされ集められて、人類史の完結に向かって旅している。それは「天と地にあるすべてのものをキリストに置いて刷新する」(エフェ 1,10)という神の愛の計画にまったく一致する。 」(GS 45)キリストの中心性の光のもとで、「ガウデム・エト・スペス」は現代人のおかれている状況、召命、尊厳を解釈しています。それらのどれもが現代人が切望してやまないものです。(具体的には)家庭、文化、経済、政治、国を超えた人との交わりなどです。これこそが教会が昨日、今日、そしていつも果たすべき使命なのです。(すなわち)すべての人間が十分に自分の召命を実現できるようにキリストを宣言し、キリストを証しする。
神は処女マリアに特別な仕方でご自分の独り子の王権を預からせました。マリアは愛と正義と平和の王国の到来に向けて忠実に協力することによって、いのちの主である神の独り子を私たちが受け入れるようにと取りはからってくれるのです。
主の御使いの告げありければ・・・
翻訳:小西広志
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