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2005/02/12
Column A-04
表現する
当たり前のことだが、人間は何かを表現しながら生きている。その方法はいろいろだがとりあず表現しなければ生きていけない。表現するとは相手に何かを伝えることだ。意志、思い、考え、その他伝えたいものを表していく。この表現の上手い、下手は確かにある。単にテクニックの問題ではない。レトリックの問題でもない。言葉を知っているか知っていないかの問題でもない。自分の心の中をきちんと表現できる人とできない人がいるのだ。職業柄、後者のタイプに出会うことが多かった。だから人の話を聞くのがものすごく億劫だった。疲れるのである。表現しきれないものを、表現できないものを聞き取るのは。でも近ごろはちょっと考えを変えた。表現しないものは存在しないのである。表現できないものは相手にも伝わらないのである。そんな存在しないものを無理してまで聞き取ろうと努力する必要はないのだ。表現されたとき初めて理解が始まるのだ。しかもうまく表現していないものを、無理やり理解しようとしても時間の無駄なのだ。何となくわかったということはないのだ。そんなことを考えている。
Hiroshi Konishi (コニタン)
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