オルフ《カルミナ・ブラーナ》


カール・オルフの名を不動のモノにした名曲。「運命の女神」に翻弄され続ける嬉し悲しい人類に捧げられた賛歌じゃ!

読響の定期でカルミナ聴いてきました。(^_^)
生カルミナは初めてだったんだけど、やっぱエエわぁ。「うれしい・楽しい・大好き」単純に気持ちいい音楽ですよ。今回の演奏はやたらテンポが速めで、鍵盤系やカスタネットとかがついて行けてなくて崩壊寸前でハラハラする箇所が多々あったけど、合唱もよかったし、唯一の出番のテノール(焼き鳥にされる白鳥の歌なの)も怪演だったし、ま、ほんと素直に楽しみました。

「カルミナってなんじゃい?」って言う声も有ると思うので、ちょっと解説。
音楽教育の分野でも有名なドイツの作曲家:カール・オルフ(1895-1982)の大作。(そういえば、UAも「トップランナー」でオルフの事しゃべってたっけ。)
混声合唱&ちびっ子合唱とソプラノ、テノール、バリトンのソロ+大オーケストラによる一大絵巻である。CMやバラエティ番組で、冒頭と最後の曲「O Fortuna(おお、運命よ)」がよく使われてるので、「あ、これね」と、聴いたことある人も多いでしょう。中世ヨーロッパの坊さんや学生が書いた詩を元にした歌詞は、「たとえ世界中が自分のものでも英国女王と一発ヤレるなら、それもいらねー。」とか「酒でもかっくらって賭け事しよーぜ。」とか「若い男女が小部屋に入ってヤルと事と言えば・・・」とか、まー、赤裸々な若者の戯れ言なわけだ。それにオルフがつけたの音楽はというと、たいてい歌が3番まで繰り返されるシンプルな構成といい、3和音に7thや9thのスパイスをきかせたカッコイイコードといい、打楽器や2台のピアノが大活躍するオーケストラといい、グレゴリア聖歌風からシンフォニック調までフル稼働の合唱といい、単純ながら気の利いたパターンや変拍子でアキさせないリズムといい、60分という時間を感じさせない血湧き肉躍る楽しい音楽なのだ。

月の満ち欠けのようにコロコロ気まぐれな運命の女神に翻弄される人間たちの儚さ。そんならいっそ、気持ちよくて楽しいこといっぱいしよーじゃないか。という人間賛歌ですじゃ。

おすすめは、冒頭のチューバのD音がたまらんドラティ盤 と、鍵盤系が炸裂する爽快なティルソン・トーマス盤 。渋好みの人は初演者でもあるヨッフム盤 とか。


    


クラシックは、同じ曲でもCDがたくさんあって選びにくいと思いますが、指揮者やオケが違うと全然違うのでオモロイ。同じ材料、同じメニューでも料理人の違いで味が変わるのといっしょだね。だから指揮者はフランス語で「シェフ・ド・オーケストラ」っていうんだよ。

Posted: 日 - 4 月 18, 2004 at 11:55 午後              


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