矢野顕子《はじめてのやのあきこ》


デビュー30周年を迎えるアッコちゃん。超豪華ゲストを迎えてのアットホームな名曲集。

今年2006年、デビュー30周年(!)を迎える矢野顕子。
日本が誇るこの奇蹟のミュージシャンをセレブレイトするアルバム。自身の名曲たちを、槇原敬之、小田和正、YUKI、井上陽水、忌野清志郎、上原ひろみという錚々たるゲストアーティストと共に歌い奏でるという趣向だ。




(ジャケもシンプルで凝っててかわいい)


このメンツ、これまでレコードで矢野とのデュオを組んできた連中(宮沢和史、佐野元春、岸田繁など)を敢えて外し*、矢野と同世代の人たちと、彼女に憧れリスペクトしてきた若い世代とが混ざっているところがイイ。(欲を言えば、森山良子とか細野さんなんかも入ってると良かったなぁ。)
*(・・・とは言っても、マッキーや陽水はコーラスで参加してたことがあるし、その他の人たちもジァンジァンのライブや「さとがえるコンサート」では共演してるし、今回収録の「中央線」はMIYAの名作だし、岸田くんとの共作「PREST」もピアノソロヴァージョンで入ってるし。)

そして、選曲がまたイイ!
「自転車でおいで」「ごはんができたよ」「ひとつだけ」「そこのアイロンに告ぐ」etc.・・・これは、矢野顕子が優れたプレイヤーでシンガーである以前に、偉大なるソングライターでもあることをあらためて気付かせてくれる。

*マッキーとの「自転車で・・・」はしっとりとしていて実にイイ。何も気負わず、優しげに歌を交わす二人が微笑ましい。
*去年のライブでは矢野をゲストに呼んで一緒に歌ったという小田和正との「中央線」。この名曲がまた新たな命を吹き込まれたようです。
*矢野のソロによる「PREST」。最近の曲の中では断然名曲。
*YUKIちゃんとの「ごはんが・・・」は、声のマッチングが絶妙。ありそでなかったデュオ。
*陽水さんとの「架空の星座」は書き下ろしの新曲。「オトナの童謡」みたいな雰囲気で、これまたイイ味の二重唱。
*清志郎との「ひとつだけ」は泣ける!声の接点は無いように見える二人なのに、まるで幼なじみのような親密感と切ない情緒がある。オリジナルキー(E→F)よりも(C→D♭)になって、サビが柔らかくまろやかになってより泣ける。
*上原ひろみとの「アイロン」は圧巻。スタジオ録りってことで、多少お行儀良さはあるものの、心底ニコニコしながら鍵盤を叩く二人が想像できる。是非ライブで!



まるで、アッコちゃんのお家にゲストが祝福のため遊びに来て、ピアノにあわせて一緒に楽しそうに歌っているようだ。そして満面の笑みを湛えて歌いピアノを弾くアッコちゃんの姿が目に浮かんで、何故か涙があふれてしまった。

「ジャパニーズ・ガール」での衝撃のデビュー以来30年。ただピアノが大好きで、好きな歌を歌い続けているだけという、最も純粋かつ天真爛漫なアーティスト:やのあきこ。
たとえ還暦を迎えても、80歳のおばあちゃんになっても、ずっとこのままで居続けるんだろうなぁ・・・。



「はじめてのやのあきこ」特設ページ (矢野顕子オフィシャル・サイト:共演者のコメントや本人によるライナー、そして試聴など)

矢野顕子 『はじめてのやのあきこ』 (ヤマハミュージック)

徒然と(美術と本と映画好き...):はじめてのやのあきこ

Rainy days, Sunny days: はじめてのやのあきこ

はてなダイアリー - はじめてのやのあきこ

Posted: 木 - 3 月 9, 2006 at 01:33 午前              


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