「宮廷女官 チャングムの誓い」(ふたたび)54話の超大河時代劇がついに(BSで)完結。あまりにハマった名ドラマを振り返る。(ネタバレあり)
2004年10月からNHK-BSで放送された「宮廷女官チャングムの誓い」(2003年
韓国
MBS制作/原題「大長今」(テジャングム))が先週遂に完結した。
全54話に渡る壮大・長大な物語。波瀾万丈、ハラハラドキドキ、毎回毎回「喜怒哀楽」あらゆる感情を揺さぶられすっかりハマってしまった1年であった。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() [全54話の流れ] 第1話〜第5話:プロローグと子ども時代 両親の運命の出会いとチャングムの誕生。自分の愚かな言動から両親を失ってしまった悲劇。数々の試練を乗り越えて宮中に上がり女官を、そして母の遺言である最高尚宮(チェゴサングン)を目指す。親友ヨンセン、恩師ハン尚宮との出会い。身分の低さと向こう見ずな性格が呼んだ失敗から数々のイジメに遭うが、持ち前の聡明さとド根性で乗り切る。 第6話〜第12話:女官時代 トラブルと解決の連続 金鶏事件、マンドゥ事件、呪いの札事件、味覚麻痺事件・・・とんでもないトラブルと絶体絶命のピンチとそのあっけない解決の連続にハラハラドキドキ。ミン・ジョンホとの運命的な出会い。ライバル:チェ・グミョンと母の仇:チェ尚宮=チェ一族との敵対関係が次第に浮き彫りに。 第7話〜第21話:ハン尚宮チーム vs チェ尚宮チーム 次期トップの座を巡る怒濤の競い合い 真心と正義とコアパワーのハン尚宮+チャングムに対し、豪華さと技巧と一族の伝統&金と力に物言わせ手段を選ばぬやり方のチェ尚宮+クミョン。それぞれの後ろにはチョン最高尚宮とパク女官長の戦いがあった。そして、片思いの相手ミン・ジョンホがチャングムに取られたことを知ったクミョンのチャングムへの憎悪が決定的になる。 第22話〜第27話:ハン最高尚宮との束の間の日々 そして悲劇 チャングムの活躍で最高尚宮になったハン尚宮。納得いかないチェ尚宮の妨害。チョン尚宮の非業の死。再度実力と知恵でトップの座を確実なモノにしたハン尚宮。 そしてついにハン尚宮が母ミョンイの親友だと知ったチャングムとハン尚宮の感動の抱擁。同じく真実を知ったチェ尚宮の焦り。運命のいたずらとチェ一族の卑劣な手により硫黄あひる事件が起こり、無実の罪で追放されるチャングムとハン尚宮。そしてハン尚宮の死。。。前半のクライマックス。 第28話〜第34話:済州島島流し→医女修行編 失意の日々、恩師との出会い 奴卑の身分に落とされ島流しにあったチャングム。失意と絶望の日々。なんとか宮中に還って復讐を!と脱走を繰り返すチャングム。全てを捨てて彼女を追ってきたミン・ジョンホ。 医女になれば宮中に戻れる可能性があることを知り、医術修行を決意する。厳しい師匠として特訓するのは名医女:チャンドク。 やがて医女試験があることを知り、締め切りギリギリで受験したチャングム。修練の教官シン・イクピルの厳しい教え。うぬぼれという自分の欠点をあらためて指摘され、それを反省しなんとか宮中配属の医女に合格する。 第35話〜第41話:医女試練編 チェ一族との再会、そして新たなる敵と新たなる味方 宮中の医局:内医院に配属されたチャングム。これまで実力No.1だった医女ヨリに目を付けられ想像を絶する嫌がらせを受ける。ヨリと女官長になったチェ尚宮、最高尚宮になったクミョンはなんと繋がっていた。皇后そして側室になったヨンセンという強力な味方を得たチャングム。もはや黙ってはいられなくなる。 第42話〜第48話:怒濤の復讐劇 チェ一族の崩壊 焦ったチャングムがまたしても向こう見ずな行動でピンチに。しかし皇后の荒技な味方のおかげで救われる。王の病の原因究明が、かつての硫黄あひる事件の真相を解きハン尚宮の名誉回復とチェ一族の罪を証すことになるのだ。 密かにチェ一族とオ・ギョモの不正暴きを準備していたミン・ジョンホと組み、チャングムの完璧な復讐が静かに始まった。チェ一族、オ・ギョモ、前女官長、医局長、ヨリ、皇后、ミン・ジョンホと上司の一派、そしてチャングムと、様々な思惑が入り乱れた圧巻のクライマックス! 第49話〜第54話:チョンホとの切ないラブストーリー 王との三角関係 そして大団円 そのころ相思相愛の仲になっていたチョンホとチャングム。復讐のついでに王の命を救ったチャングムに王はいつの間にか恋愛感情を持っていた。なんとも数奇な三角関係。王は女性であるチャングムを主治医にすると発表。封建制度が覆されると反対する大臣たち。二人の運命は?そして王の決断は?そして感動の大団円! [何がこんなに面白かったんだろうか?] ●韓国の時代劇という新鮮さ 李氏朝鮮時代中期、第11代王:中宗の時代(15世紀末から16世紀前半)が舞台。衣装や独特の髪型、風習や料理、時代劇ならではのネタの数々がとにかく面白くて新鮮なのだ。 ●料理と医療=健康・食育というネタの面白さ 韓国料理=辛い・豪快な料理というイメージが強いが、まだ唐辛子が伝来する前の時代なので辛さは全然なし。それになんたって宮廷料理なのでもの凄く洗練されていて上品。調理のシーンや実食のシーンでは珍しい料理の見た目も手伝って、「一体どんな味なんだろう?」と自然に興味がわく。それに「薬食同源」の思想で、美味しくて体にもよい食べ物のウンチクが満載なのも良い。後半の医女編ではさらに東洋医学の精神を垣間見ることができる。 ●イジメや権力争い、数々の難題もなんのその。超強力なポジティブさと持って生まれた才能で切り抜ける主人公の魅力 主人公チャングムはどんな困難にも負けない。それは母との誓い(母の無念を晴らすというもの)があり、その信念に完全に従っているからだ。並はずれた味覚や勘、無類の好奇心、ド根性、こうと思ったらまっしぐらの性格、正義感。全てが強烈な光を放ち、自分の行く先を照らすのでその道を突き進むのである。とんでもない敵も数多いが、親友や恩師、育ての親、そして彼女をひたすら支えるミン・ジョンホの愛がプラスされ無敵のスーパーヒロインになり得たのだ。 ●キャラクター、役者の素晴らしさ 主人公は勿論、周りの登場人物が個性豊かで人間味あふれとても素晴らしい。ライバルのクミョンや最大の敵であり母の仇でもあるチェ尚宮、そのバックに潜むチェ・パンソルやオ・ギョモなど悪役は徹底的に悪役だが、人間臭い弱さやジレンマを孕んでいて憎めない。親友ヨンセン、恩師ハン尚宮やチョン尚宮、そしてミン・ジョンホなど味方は涙が出るほど情に厚く、主人公との人間関係が面白い。そしてカン・ドック夫妻やミン尚宮などの三枚目キャラが絶妙に効いてくる。 ●名ゼリフ・名場面の数々 「たとえ水でも器に盛られた瞬間に料理になる。食べる人への真心をわすれてはいけない。」 「どんな理由があろうとも、人の口に入る食べ物を何かの手段に利用されてはならぬ。」など料理に関するものは勿論、さまざまな名ゼリフ・名場面が見せ場見せ場を彩ってくれる。 ●韓流ドラマお得意のしつこいすれ違いと切ないラブストーリー 恩師が母の親友だったことを知らないとか、愛する人が自分の命の恩人だと知らないとか・・・すれ違いがじれったい程満載。また、女官に色恋は御法度なため、思い焦がれていても成就できない恋心が切なさ倍増。 ●アップダウンの激しいドラマ展開 毎週毎週よくもこんなに波乱や事件が起こって、それがあっさり解決するなぁと感心するほど起伏の激しい話の流れ。その振幅を徐々に上げていってクライマックスに大波を起こす構成がニクイ。54話もの長丁場を見せてしまう力技である。 ●音楽の良さ 監督は時代劇だからといって古くさい音楽をヨシとしなかったようだ。老若男女に見てもらいたいとイージーリスニング系の音楽を考えていたらしい。イギリスで音楽を学んだ女流作曲家のイム・セヒョンが手がけた音楽は素晴らしく、伽耶琴やチャンゴなどの民族楽器をさりげなく使用したインパクトのある楽曲は壮大で繊細なドラマを盛り上げる重要な役を担っていた。特に主題歌である「懐夫歌」は「♪〜オナラ・オナラ〜」という子ども(パンソリ修行中の子どもたち)のハリのある歌声と民謡調のメロディが一度聴いたら忘れられない。 ●テーマはズバリ「母」 チャングムの母:ミョンイ、育ての母でもありミョンイと親友でもあったハン尚宮との関係、母を思って作った料理そして母とハン尚宮が仕込んでいた酢で勝負に勝つ。 医女になってからは病人や王族の看病にあたって母の愛で接し、最後には自分も本物の母となりその連鎖を繋いでいく。 2005年10月からはNHK総合でも放送され、ますますチャングムの虜になる人が続出するだろうと思う。 昨今の日本のドラマが生ぬるく甘っちょろい分、海外のドラマにハマっていく。これはこれで良いことだと思う。しかし、日本のドラマもいつまでも負けてんなよな。 →宮廷女官 チャングムの誓い(NHK-BS) http://www3.nhk.or.jp/kaigai/chikai/index.html →宮廷女官 チャングムの誓い(NHK総合) http://www3.nhk.or.jp/kaigai/gtv/chikai/index.html →大長今(韓国MBC:日本語) http://www.imbc.com/broad/tv/drama/daejanggum/japan/ →大長今/宮廷女官 チャングムの誓い http://leeyoungae.her.jp/daejanggum.htm →大長今大辞典(同好大長今) http://leeyoungae.her.jp/dae_dictionary.htm →『大長今』ストーリーガイド(テレビブログ) http://www.terebi.jp/solcov_b 詳細なあらすじと画像付きの決定版サイト!! →『大長今』ストーリーガイド ~「今日のお楽しみ」別館 http://solcov.exblog.jp/ 上記ブログの移行前版。そのうち完全移行されると思います。 実は上記のサイト、一時NHKから著作権侵害とのクレームがついて閉鎖の危機 に見舞われたのだが、本家MBCの日本版オフィシャルサイトから公認ブログとして継続をしてほしいと依頼があった のだそうだ。 個人が忙しい時間を削って作り上げたこんな労作サイトを無碍に潰そうなどというNHK。(しかも海外ドラマなんだから著作権はオメーラのもんじゃねーだろ。そもそもNHK放映版は無粋なカットシーンが多いので、それを補完しようとして作られたブログなのに。) こんな程度の低いところに受信料なんてビタ一文払うもんですか!(ちなみに現在、NHKの受信料キャンペーンにチャングムが使われています。許せん。) →宮廷女官 チャングムの誓い 突発的ファンページ http://heppocology.fc2web.com/changumnochikai.html パロディ漫画あり。ドラマ見ている人は結構笑えると思う。 [hiropage-blog内関連記事] 宮廷女官 チャングムの誓い わくわくソウル紀行:その弐「大長今テーマパーク」 チ・ジニ JI JIN-HEE 지진희 Posted: 金 - 11 月 4, 2005 at 02:57 午前 |
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