お好み焼き夫婦割れ鍋に綴じ蓋とはよく言ったものです
うちの近所に毎週火曜日に出店している屋台のお好み焼き屋がある。
長門勇 を庶民にしたようなオジサンと、根岸季衣 を貧乏臭くしたようなオバサンの夫婦二人でやっているお店だ。 まぁそれなりにいつも客が並んでいて、味も結構美味しいんだけど、なにしろ段取りが悪い。並んでいる人は既に注文して出来上がりを待っているのか、これから注文をするのに待っているのか分からない。列もちゃんと出来ていない。店が仕切らないからだ。 お好み焼きと焼きそばとたこ焼きをいっぺんにやっているせいもあって、品物を作る段取りも悪いので「今どれが出来てる?」って訊かないとエラく待たされることになる。 そして、長門のオジサンは根岸のオバサンをいつも怒って顰めっ面をしている。やれ手際が悪いだとか、やれ注文は訊いたのかとか、店の段取りの悪さはすべて根岸のオバサンのせいであるかのような責めようだ。オバサンの方は、ぶちぶち小声で文句は言うものの大きな反論はしないのが常だ。自分の役割であるたこ焼きを焼くのとお勘定を貰うので精一杯。そんなこと(オジサンの叱責)に一々構っていられないのだ。 普段のおれなら、飲食店での段取りの悪さや店員同士のギスギスした雰囲気を徹底的に糾弾するところだが、この店はなんだかカワイソウなので大らかなココロで赦してあげようと思っている。 それにしても、この夫婦。いつもこんなギスギスした感じなんだろうか?家に帰ってもこんな調子なんだろうか? おれがこのオバサンの立場だったら小うるさいダンナに堪えきれず、ネコイラズの一つでも盛ってやるところだが、意外とこのコンビはこれでバランスが取れているんだろうという気がする。 そうでなければ、この店のお好み焼きはきっとマズくて食えたもんじゃないハズだ。 (さらにその証拠に、お好みを仕上げる時のソースかけや青のりまぶしといった作業を二人が実に鮮やかなコンビネーションでもって行っているのだ。) 夫婦。コンビ。パートナー。カップル。 いろんな関係があって、それぞれのバランスや決まり事があって、みんな成り立っているんだ。 割れ鍋に綴じ蓋。 世の中うまく組み合わさるようになっている。 Posted: 火 - 11 月 1, 2005 at 10:01 午後 |
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