「キッチン・ストーリー」(2003/ノルウェー=スウェーデン)北欧の田舎のキッチンで老人と中年のおかしな交流が・・・・ほのぼのの中にもふと悲しさと不気味な怖さを漂わせる、絵本タッチの不思議ムービー。
ベント・ハーメル。この監督のデビュー作「卵の番人」
はもの凄く好きな映画だ。ノルウェーの片田舎に暮らす老人兄弟の家に、ある日兄の隠し子(もういい歳のおっさんなんだけど、卵コレクションを大事そうにしている、ちょっと変なキャラ)がスウェーデンからやってきて、だんだん平和だった生活がおかしくなっていく・・・っていうストーリーなんだけど、今回の映画「キッチン・ストーリー」にもいくつか共通点がある。(そりゃ、同じ人の映画だから共通点くらいあるだろうけど。)
異邦人の来訪による生活の変化っていうネタもダブるんだけど、淡々とした中に、おもわず「クスッ」っと笑ってしまうユーモアや、その中に見え隠れするちょっと不気味な悲しさと怖さも似ている。これがこの監督の持ち味だとすると、結構好きな映画作家だなぁということになるのかな。 ノルウェーの片田舎に暮らす老人の家に、ある日、台所の導線の調査員がスウェーデンからやってくる。この調査ってのが、一人暮らしの男のキッチンで、テニスの審判みたいな高い椅子に座って黙々と観察するというものなんだけど、観察する側は観察される側と話もしちゃイケナイし仲良くしちゃイケナイというとんでもないルールがあるのだ。調査員のおっさんは、車にくっつけてきた卵型のトレーラーハウスで寝泊まりして、昼間はキッチンの望楼でじっと観察を続ける。最初、よそ者を拒絶していた調査される側のおじいちゃん。ふとしたキッカケでこの二人の奇妙な友情がはじまる。。。。 ![]() この場合、ノルウェーとスウェーデンという兄弟国同士の微妙な関係というのも、あちこちに絡んでいる。同じ祖先を持ち、隣同士で、似たもの同士なんだけど、いろいろ複雑な感情をお互いに持っているんだってさ。スカンジナビアの北欧三国。ま、例えるなら北陸三県みたいな感じだろうか。一番の大国で、文化も産業も盛んなスウェーデンは石川県だとすると、フィヨルドと山ばっかりで漁業と油田でもってる端っこのノルウェーは福井県みたいな感じ。福井は石川に引け目感じてるから、石川から偉そうに調査にやってきたエリートにはちょっと反感を持つのは自然なのかも。そして、調査されるおじいさんのご近所のおっさんも、スウェーデン嫌い。なのに、おじいさんが次第にスウェーデン野郎と仲良くなっていくのにはちょっと複雑な気持ちなんだよね。後半、ご近所の彼がとんでもない行動にでるのもなんか分かる。 ![]() 全編にわたって奇妙な「絵本」のような雰囲気を湛えた映画。冬の国境の道路、へんてこな形の卵トレーラー、味気ない緑色のキッチン。最初のうち無言の二人が交わす、ちょっとおかしなやりとりと、後半のホンワカした暖かな交流。(おじいさんの誕生日を二人で祝うシーンのなんと微笑ましいこと!)そしてとつぜんの別れ。ナントモ言えない、イイ感じの映画でした。 →「キッチン・ストーリー」公式サイト http://www.kitchenstory.jp/ →シネマ・スクランブル:キッチン・ストーリー http://cinesc.cplaza.ne.jp/theater/200405kitchen/ →Cinema Scape:キッチン・ストーリー http://cinema.intercritique.com/movie.cgi?mid=14300 Posted: 木 - 7 月 22, 2004 at 01:07 午前 |
Quick Links
Calendar
Categories
Archives
XML/RSS Feed
PROFILE
HOME
GAY BLOG LINKS
「まさお曰く」まさお
「サイトウサイト blog」ブル 「ゲイの明るい変態日記」ひろ 「G-BLOG」wombat 「いとしきもの」ともぴ 「徒然なる日々」katu 「徒然なるはず?」katu 「boku」boku 「伏見憲明・公式サイト」伏見憲明 「OCAMA SOUL EXTASY」Junchan 「しげりの引っ越しあとさきGayLife」しげり 「黒い部屋」ゆ 「:: マチダタイムス ::」machida_syuji 「俺、ゲイなんだ。ゴメン。」tatakiya_akira 「知的連鎖」luxa 「STRIPEBLUE」ichi 「BE HAPPY BLOG」ヒロシ 「犬は吠えるがキャラバンは進む」高田シュウ GBr
ゲトラバ!
Comments by
アクセス解析
Statistics
Total entries in this blog:
Total entries in this category: Published On: 5 月 07, 2008 09:11 午後 |
|||||||||||||||