「オーメン」(2006/アメリカ)


いかにCG技術が進歩しようともグレゴリー・ペックの演技を作り出したりは出来ない。06年6月6日に公開したかっただけ?

「エクソシスト」「ローズマリーの赤ちゃん」と並ぶ(子供)悪魔物ホラーの金字塔「オーメン」。オリジナル版から30年を経て完全リメイク。公開日はナント!06年6月6日。




しかし、ただ単に666公開がやりたかっただけなんちゃうか?と思わざるを得ないほど、ストーリーやシーン設定はまんま同じでリメイクの意味が薄い気がする。たしかに、CG技術は進歩したかもしれないが、オリジナル版の俳優達、例えばグレゴリー・ペックの演技などは再現できない。また各所には映像と音による安易な「ビックリシーン」が多用され、オリジナルにあったあの淡々とした恐怖感が損なわれて安物になってしまっている。さらに決定的なのが音楽。オスカーを受賞したジェリー・ゴールドスミスのあの名曲「Ave Satani(アヴェ・サタニ)」が鳴り響かないオーメンはオーメンじゃない!(エンドロールでリアレンジしたものがかかるだけ。ちなみにこの曲の歌詞は「オーメン」とか「ダミアン」とか言ってませんので念のため。)!!! Omen (Ave Satani) Lyrics - Fantomas Song

・・・・と、なんでわざわざ作ったの?という非難ばかりでは申し訳ないので、良かった所も。
主人公ダミアン役の子役シーマス・デイヴィー=フィッツパトリックはなかなかイイ味だった。透き通った白い肌とブルーの瞳がそれだけでミステリアスさを演出するが、あの不敵なニヤリ演技も前作に負けてはいない。
また、避雷針で串刺しになっちゃうブレナン神父役:ピート・ポスルスウェイトと、首切断のカメラマン役:デヴィッド・シューリスというイギリスの演技派を脇に持ってきたのは良かった。二人とも顔の表情がものを言い、存在感を出す。これは前作より勝ったな。
そして前作と比べて甲乙付けがたいのがダミアンを守護する魔の乳母ベイロック夫人役:ミア・ファローの怪演。この人、なんたってあの「ローズマリーの赤ちゃん」で悪魔の子を身篭もった母親役ですから。最初スゴイいい人そうに装って、次第に本性を顕わにしていく様はやはりさすが。ダミアンの母親キャサリンを入院先の病室で殺す時の凄味は拍手ものです。
あ、あとオープニングタイトルは凝ってて良かった。

結局なんだかんだ言いながらもそれなりに楽しめたのは、原作そして76年の前作が持つプロットの面白さのおかげ。悪魔の子、666の謎、黙示録の予言、「ピタゴラスイッチ」ばりの手の込んだ死の場面(一部前作とちょっと違うアレンジを施した所もあるのでお楽しみに)など、敢えて忠実になぞらえていたからなのかもしれない。そうでなければ見れたモンじゃなかったかも。

映画「オーメン」オフィシャルサイト
マジ!?「オーメン」の全米初日興行成績が666… : ABC(アメリカン・バカコメディ)振興会
【 オーメン 】-もじゃ映画メモメモ


Posted: 木 - 6 月 29, 2006 at 06:09 午後              


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