みんなそんなに「死んでもいい」もんなの?


MSMのメンタルヘルスに関する大調査の結果をちょこっとレポート

aktaの好評イベント「ACADEMIA」 の第三回。
今回のテーマは「メンタルヘルスと性行動の関係〜気分がさがってることとリスキーなセックスの関係って?〜 」。

昨年、インターネットで行われた「REACH」というMSM(男とセックスする男のこと。ゲイとかバイとか男とヤれるノンケとか)を対象にした大アンケート調査の結果レポートをメインに、「バナー広告をヌード(ケツ画像)にしたらアクセスが急激に増えた」などオマケ話を交え、京大の日高庸晴さんがお話してくださいました。

本題に先立って、前回(2003年)に行われた「SPIRITS@Wave2」というアンケートの結果が説明され、続いて2005年の調査結果が紹介され、以下のような事が分かったということでした。

*今回はデータ系の話が多く、メモも取らずにうろ覚えなので、もし違ったことを書いていたらゴメンナサイ。ご指摘・訂正などお願いします。

●(アンケート回答者の中で)これまでに自殺を考えたことのある人は約60%、自殺未遂をしたことのある人は約15%と、結構高い。
●10代、20代、30代、40代と年代毎に比べると、不安や抑鬱傾向などは若い人ほど高い、自尊心は年とるほど高い、孤独感はどの年代もホドホドに高い。
●HIVや性感染症の知識はある程度持っているが、コンドームを使うかどうかは別の話のようだ。(使用のメリットとデメリットを天秤にかけている)
●アナルセックスをする人の中でコンドームの常用率は、30代、20代が比較的高く、10代、50代が低い。また、過去半年間にセックスした人数が多いほど常用率は高くなるが、その人数が6人を越える「セックス大好き野郎」になると低くなる。
●HIV陽性者の割合は、2003年に比べて2005年は都市部・地方とも確実に増えている。特に愛知県や福岡県では目立って多くなっていた。
●コンドームを使わない人の中には(「アナルセックスをしている人の中には」だったかも)「いつ死んじゃっても構わない」「好きな相手と一緒に死んじゃうのは本望」という気持ちの人が結構いる。
●コンドームの常用率の低い人、ドラッグの使用種類が多い人、などは、その逆の人と比べて抑鬱傾向が高い。

なんとなく予想通りという感じだった。
(予想外だったのは、「過去6ヶ月の間にお金をもらってセックスをしたことがある」という人の年齢分布で50歳代の人が少し居たって事くらい)
とにかく、ゲイは精神的に何らかの不安やストレスを持ちやすく、それがセックス、時にリスキーなセックスに流れやすいとか、刹那的というか将来に希望が無いというか「今が気持ちよければイイや」的な人がなんとなく増えてきているとか、そんなちょっとガッカリするような感じだ。

おれはゲイだということで悩んだことはホトンドない。会社や家族からの「結婚は?」的ストレスや、(おれは普段カムアウトしていないので)「ノンケを演じる」的ストレスは多少あるにしても、そんなに深刻なもんじゃないと思っている。
ただ、「いつ死んじゃっても構わない」って人が結構な割合(たしか、アナルセックスする人の半数くらいだったような)居るってのがちょっとビックリ。
結婚して家庭を持って子どものために頑張らなきゃっていうノンケと違って、享楽的で自由気儘で自分本位な傾向のあるゲイだからそう思うのかも知れない。それにしたってねぇ。。。

一般社会や、学校教育や、ゲイコミュニティの中でもっと出来ることはないのだろうか?

HIVの事にしても、もうすぐ感染爆発が起きそうな気もするくらいなんだか心配な感じの昨今。前に書いた「ポジミク」の人たちじゃないけど、病気や予防の知識は持っているがやっぱりコンドームを使えないっていう状況。(やっぱり生の気持ちよさに敵うものって、そうは無いんですよ。)「一旦感染してしまったらどうゆう大変さがあるのか」という実感が無いんだろう。選択の自由はあると思うけど、やっぱりもっと啓発の必要があるんだろう。

いろいろと考えさせられた回でした。


REACH Online 2005
ゲイ・バイセクシャル男性のメンタルヘルスに関するアンケート
spirits-wave2

Posted: 月 - 4 月 17, 2006 at 03:44 午前              


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