6年前と何が変わったか


有名ハッテン場「新木場」で起こった「ホモ狩り」事件について

皆さん既にご存じかと思いますが、2006年7月8日の夜、有名な野外ハッテン場「新木場」にて強盗傷害事件がありました。
被害者は「衣服を着けずに」深夜の公園を歩いていたという、おれと同じ歳のゲイ男性。加害者は「ホモなら警察に届けないと思った」と嘯く高校生4人組。

「淫夢が悪夢に…「夢の島」ゲイご難!高校生らが裸の男性袋だたき」SANSPO.COM > 社会
同性愛者の発展場「夢の島」でホモ狩り:社会:スポーツ報知
bjニュース/高校生4人、同性愛者狩り「届けないと思った」
同性愛の男性狙い“夢の島”で強盗の高校生4人組逮捕。



すでにmixiやブログなどでも多数の人が取り上げていて、コメントが寄せられている。おれも思う所は他の皆さんと同じで、コメント書いたりもしたけど、あらためてまとめてここに書いてみる。

●被害者が命を落とすまでに至らなかったことは不幸中の幸いである。
●「ホモなら警察に届けないと思った」高校生の思惑はハズレて事件が公になった事も、ある意味良かった。
(被害者本人が110通報したそうだ。エライ!)
●このニュースに対する世間一般ノンケのコメントが一様に
「深夜の公園を衣服を着けずに徘徊していた同性愛者に対する奇異なものを見る目線」
(「なんで裸で?」って露出ハッテンに決まってるじゃん)
「全裸なのにどこに取られた2万1千円を身につけていたのか?というくだらない疑問提示」
(リュックに入れてたんだよ!)
「そんな変態の方も悪いという自業自得論」
(「どっちも悪い」っつったって、公然わいせつに当たるかどうか分からない程度の罪と強盗傷害はどう考えても釣り合わない)
で、犯罪の非道さについてはあまり触れられていない。
●さらに一様に笑いやツッコミの対象としてしかこのニュースを捉えていない。自分とは無関係の特殊な人たちの話だと思っている。
●例によって野次馬化・女性週刊誌化したマスコミの報道が含んでいるある種の「ゲスさ」「イヤラシさ」もそれを助長している。
●また、ゲイの人の中からも「あんな変態と一緒にされると、ゲイ全体のイメージが下がって困る」という村社会意見が出たりする。



6年前の2月。同じ新木場で同じような事件に遭い、不幸にも命を落とした青年がいた。
長年ホームページをやっているので、その時のことを書いた日記をこうやって引用できる。

「裏ひろぱげ」2000年2月27日の日記


今回と6年前で何が変わったか?
何も変わっていないのではないだろうか。犯人達も世間の目も、そして野外ハッテン場の人出も。

「被害に遭っても通報できない後ろめたさを持った弱者」を標的にしているという犯人達の狡い狙いもそうだし、彼等がおそらく持っていたであろう「相手は露出好きのホモなんだ、気持ち悪いから多少痛い目に遭わせてやっても構わない」というホモフォビックな心理もそうだ。

そんな事が許せるもんか!!
(弱者がターゲットという点では、老人や子どもを狙った引ったくりや強盗、障害者を襲う行為などと同じだ。そんなこと許せるか?まさに「狩り」。「人間を狩る」って言葉は心底嫌いだ。)

「自業自得論」を唱える輩にもキッパリと言いたい。どんな変態で露出狂で気持ち悪くたって、集団でボコられて金を取られる謂われなどあるもんか!!
(確かに公共の場である公園での全裸露出は犯罪になるかもしれない。でも、だから「どっちも悪い」なんて意見はオカシイと思う。じゃ、お前は立ちションをしてて強盗傷害の被害を受けても「どっちも悪かった」と言えるか?)

「セックスに関係したこと=悪・後ろめたい」という意識が多くの人の根底にある気がする。事件の対象が同性愛者で、露出趣味の持ち主なら尚更増強してしまうのだ。

例え被害者に非があったとしても、裸で公園に居た事よりも、危険に対して認識が甘くて無防備だったって事の方だと思う。「君子危うきに・・・」ってやつだ。


ただでさえ物騒な世の中だ。野外露出ハッテンも命がけだ。
正直言うと、おれだって新木場は何度か行ったことあるし、パンツ一丁でうろうろしたり茂みで扱き合ったりしたこともある。それ以外にも公園・野外でやったことなんてたくさんある。つまり、ヒトゴトじゃないのだ。おれはたまたま屋内派(しかも見せ合い扱き合い派)っていうだけで、この被害者の彼とあまり変わらない。身代わりになっていたかもしれない。こんなオッカナイ、そして悔しくてムカツイて許せない事態に遭遇したら何ができるんでしょうかね?

「そんな危険な場所に行かなければいい」。そう言ったって好きな人にとっては簡単に止められないのが野外露出ってもんだ。せめても自衛の手段を考えて行動しよう。逃げ足を速くするとか、直ぐに仲間を呼べるようにするとか、「警察呼ぶぞ」と言うとか。
結局こうしたヘイトクライム を無くすのは、毅然とした態度と防衛策の徹底だと思う。

そして一日も早く被害者の方の心身の傷が癒えて誇りが回復しますように。一人でも多くまともな認識を持った人が増えますように。一件でも多く卑劣な暴力行為が無くなりますように。



野外露出と強盗傷害は、どっちも同じ悪いこと?-サイトウブログ
ぼせweb:ホモ狩りはいかんと思う
新装開店☆玉野シンジケート!:夢の島のホモ狩り


[2000年の事件に関する記事]
バック・トゥー・ザ「新木場事件」
akta: デリヘル勉強会
ゲイ・バッシングについて②
戦慄のゲイバッシング事件から3年 新木場事件は、終わっていない。 - All About

Posted: 土 - 7 月 29, 2006 at 02:31 午後              


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