ヒエラルキー。


自転車屋に数年ぶりにいった吃驚した。
日本の自転車が消えている。
ミヤタ、アラヤ、ブリジストン、パナソニック、、、
一世を風靡した、あの品質の良く魂のこもった自転車はどこに行ってしまったのか。

腕時計の世界もいつの間にか変な事になっている。
圧倒的な品質を誇っていた日本のクォーツは隅に追いやられ、
機械式、デザインの時計が日のあたる場所にある。

どちらにもそれぞれに理由がある。
自転車はクロモリからアルミへの転換が遅れたせいだと聞いた事がある。
腕時計も、スゥオッチ系のがんばりを読んだ事がある。

でも、車とか今のソニーとか見ていくと、凄く心配になる。

車では、
スターレット>カローラ>コロナ>カムリ>マークII>クラウン
このヒエラルキーが絶対だった。
どこの車メーカーもこのどこかに当てはまる売れ筋ができれば会社が安泰だった時代がある。
ここに当てはまらない車がヒットしても、それはひと時のブーム。すぐ飽きられる。
だから、きっちり社会のヒエラルキーに対応するヒット車を必死に作っていた。
今は、死屍累々。

オーディオの世界も、ヒエラルキーだった。
今でもそうだけども、ソニーのヘッドフォンを聞いてみれば分かる。
安い物は安いなりの、お金をかければかけるだけの音が出て来る。
ラジカセからシステムコンポまで、それぞれの中でもさらにしっかり上下関係が出来上がっている。

全ての商品がそういうヒエラルキーに対応して作られていた気がする。
そこに当てはまらない物はニッチ商品だったはずだ。

全てのモノで今やそれは崩れ去っていないか?
それに対応出来てないからこそ、ソニーはあがいてるんじゃないだろうか?
いつのまにか全てのモノが、それを強烈に愛する理由なしに商品化されていたから
買う理由が無くなっていってた気がする。
平成大不況ってそういうヒエラルキーの崩壊と、
それにあわせた商品の崩壊が起こっていたんじゃないだろうかと、今になって思う。
もう価格に合せて物を列べるのやめていいんじゃないだろうか?
どうでも良い機能の有無で値段をつり上げていくのやめて、
これどうよ?っていう一品商品をきちんと作っていってかないと、
車も結局、所有欲を満たそうとすると海外の車が圧倒的に増えるし
ソニーもiPodに良いようにやられてしまってる。

かつてに日本の自転車は本当に良く出来ていたと思う。
ブリジストンの骨みたいな形状をしたクロモリフレームのMTBは今でも欲しい。
それでも、所有欲とか夢の部分みたいな所で負けていった気がする。

Posted: 月 - 1月 10, 2005 at 12:41 PM      


©